memory_musician

演奏考察

演奏の上達と記憶の関係

2020年2月25日

こんにちは!打楽器の吉岡です。

やはり上達には「記憶」が大きく関わっている!!
と、記憶について調べていました。

そうしたら、しっくりくる素敵な言葉に出会いました。

技術や知識の記憶を「使える状態」に保つためには、毎日毎日、何度も「沈んでは引き上げ」を繰り返すことが大切です。

https://wander1985-sub.hatenadiary.jp/entry/20110503/1304423516

この「引き上げる」という言葉にグッときました!

ふとした時に思い出したり、言われて思い出したり。
これって深く沈んでいた記憶が引き上げられた瞬間だったんですね…。

日頃の練習も「引き上げ作業」

日頃の練習も「引き上げる」作業と考えられます。
引き上げることによって確実に積み重ねることができて、上達に繋がる。

記憶と想起について以下のサイトで分かりやすく説明されていました!

https://wander1985-sub.hatenadiary.jp/entry/20110503/1304423516

「記憶」の仕組みを知って効率よく学習したい…その4、長期記憶を「想起」しやすく保つために

上達するためには、演奏するための身体の使い方や聴く力を磨く(=技術)、
音楽のみならず美術・文学・映像・舞台・デザインなど様々な表現に触れる(=表現の引き出しを増やす)

といった方法が考えられますが、そうやって蓄積された技術や表現を必要な時に思い出すことができないと上達には繋げられません。

沈める時間も必要

練習時間が多ければ多いほど上達する、とは言い切れません。

「適度に間隔をあけながら取り組むことで効率よく習得できる」とスポーツや受験勉強の話でよく耳にします。

沈んでは引き上げ=間隔をおいた反復であり、ただただ反復を重ねるよりも効率よく習得できるのかもしれません。

ただただ反復を重ねても習得できるけど、それは短期記憶になる、とも。

ただの反復は思考停止になりやすい上に、音楽でいえば「その曲のその部分、その楽器」でしか使えない使い捨ての技術を習得するための練習になってしまうと思います。


一つの目的に対して寄り道、回り道してみるのも「沈める」作業と言えるのかもしれません。

記憶したものが繋がる「ひらめき」

さらに思い出したそれらを繋ぐ「ひらめき」も大切だと思います。
(「ひらめき」は無意識下の場合もある)

たとえば、
この難しい部分はどう練習したらできるようになるか。
したい表現のためにどんな音の出し方をしたらいいか。
どんなイメージを持てばいいか。

自分の頭の中にある知識や経験を総動員させて課題を解決する力です。

アウトプットを意識してインプットする

input

どんなに多くのことを知ったり経験しても、時々使っていないと(記憶を引き上げていないと) 本当の意味で「使うこと」が出来ません。

持っているけど何処にしまったか分からなくなる、持っていることを忘れてしまう状態はもったいない。
それでは「持っているけど使えない」状態になってしまう。

今後「使うこと」を頭に置いて「知る」、
最近よく聞く「アウトプット」を意識しながら「インプット」するのがシンプルで効果的な方法だと思います。

アウトプットは人に話すでもSNSに投稿するでも、ハードルを下げるなら日記でもメモでも良さそうです。


私のアウトプット方法は手帳に書き込むことが一番多いです。
ただしブログ記事に書いた事柄の方が、より印象に残りその後もその記憶が使えている気がします。

他人に読まれるものなので、自分の手帳に書き込むより言葉を選んだり整理整頓したり深く考えてまとめるからだと思います。

おわりに

練習に関しても、自分が演奏して音を出すから完全に「アウトプット」だと思っていましたが、同時に「インプット」しているとも考えられます…!

沈んでは引き上げて、を繰り返すことで定着していく。

知識や経験をそのままにせず自ら消化して血肉とすることが、その後実際にに使える・役立てられる「自分の力」になっていくようです。


記憶する力、うまく使いこなしたいですね…!

それでは、また!


  • この記事を書いた人

よしおか りな

埼玉県川越市・新座市を拠点にマリンバや打楽器を演奏したり教えたり、作曲したり、部活動指導員やNPO理事やっている人。場面緘黙の経験やHSP気質を活かしながらお仕事してます。 alla(アラ)はイタリア語で「…のように」を意味します。しなやかに、たくましく、ミネラル豊富でダシにもお茶にもラッコのお布団にもなる…そんな昆布に憧れます。当ブログは硬くなりすぎず、絶妙な歯ごたえと素朴な旨みでお送りしたいと思います。どうぞ、よしなに!

-演奏考察
-, , ,