打楽器の出番少ない!つまらない!いやスコアを読めばきっと面白くなる!

激しく爆発するスコア譜

打楽器の吉岡です。

オーケストラでは打楽器の出番が少ない曲が数多くあります。
たとえば、年末によく演奏されるベートーヴェンの第九では打楽器(ティンパニ除く)は4楽章にしか入っていません。

ちなみに第九の演奏時間は70分近く、打楽器が入ってくるのは50分ごろから
しかもラスト20分間ずっと叩いているわけではなく結構休みが多いです。笑

さて。
以前、吹奏楽コンクールに向けてのレッスンで似たような曲に出会いました。

休符だらけのパート譜に生徒もキョトンとしていました。

休みばかりのパート、退屈しそうですね。
でも、その一発が最高にやりがいのある一発だったら?

スコアを読んでその一発の存在意義を知れば面白くなってきます!

「スコア、そんなに見たことない…」
という人でも挑戦できるよう、打楽器ならではのスコアの読み解き方をシンプルに紹介していきます!

少ない出番には理由がある

お芝居に例えれば
パート譜自分のセリフだけ書いてある台本
スコアは他の登場人物のセリフなど全ての流れが書いてある台本

です。

そりゃ全体の流れが分かった方が面白い。

その数少ない音は「どんな瞬間」の一発なのか。
どんな音楽の流れでその一発が入って、
その一発が入った後に音楽はどう流れていくのか。

流れに乗るのか、
流れを変えるのか。


特に「刺激的な音」は出番少なめです。
耳に付く、個性が強い、クセが強い音。

毎回出てくると飽きてしまう。
ありがたみが無くなってしまう。

吉岡さん(中2)

出番が少ないそこのあなた、ありがたい音なんです…!

ここぞ!という瞬間に出てくるからカッコイイのです。

自分の役割を知る

自分の出番はどんな場面・瞬間にあるのか?どんな役割なのか?
同じ楽器でも場面によって役割が変わることもあります。

ミュージカルでイメージしてみると
主役(メロディ)?
脇役(副旋律)?
バックダンサー?
背景の木?
ミラーボール?
紙吹雪?
etc.

全体から見た「自分の役割」を考えます。

自分の役割を知って演奏すれば、合奏全体がより魅力的になります!
整理整頓されてお客さんに伝わりやすくなります。

自分の役割を知るためには全体の流れ、スコアを読み解く必要があります。
以下スコアの「タテ読み」「ヨコ読み」に注目して書いていきます!

タテに読む

同じ動きのパートは?
低音楽器と一緒?高音楽器と一緒?
アーティキュレーションついてる?
どのぐらいの人数が同時に演奏している?
どんな和音?
強弱は?

スコアをタテ読みする「コツ」いくつか紹介していきます。

まぜる、まぜない

音を混ぜる混ぜない

打楽器で「音を出す」のは簡単ですが、
プロのオーケストラ奏者は何が違うと思いますか?

「手が速く動く」ことでも「大きな音が出せる」ことでもなく、
自分の音を合奏に「まぜる・まぜない」を調節する能力に長けた人が多いです。

ニュアンスを揃えたり音色を揃えてたりして、溶け込ませるか。
他の楽器と一緒だけど少し浮き立たせたり、輪郭をシャープに出すか

・たとえばマーチ(行進曲)の場合

バスドラムがチューバなど低音楽器と一緒に動いていること、よくありますよね。

チューバのパートを歌えるようにして、その音程をバスドラムで出す・一音一音をタンギングするイメージを持って 演奏してみると上手く混ぜられることが多いです。
この状態を「50%バスドラム、50%チューバのバスドラム」
と しましょう。

曲の途中で打楽器しかいない部分が出てきたら?
「バスドラム100%」で打楽器らしく演奏すると上手くいくことが多いです。
(ケースバイケースですが。)


詳しくはこちらの記事で解説しています。

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

同じフォルテでも違う

伴奏のフォルテなのか?
主役のフォルテなのか?

特にシンバルなどでカッコよく盛り上げる時に例えとして使えるのが、
戦隊モノの後ろの爆発

迫力やダイナミックさは必要ですが、
その爆発や煙が メインである戦隊にかぶってしまっては台無しですよね。

ヒーロー達をカッコよく見せるための「演出(背景)」ですから、ショボくならない程度に派手に演奏したいですね…!


その音は背景なのかメインなのか、こちらの記事でも触れています。

打楽器アンサンブル、音色に変化をつけるには?まず4種類!

ヨコに読む

自分が入る前後がどうなっているのか意識して音を出すと、音楽に説得力が生まれます。
聴く人へスムーズに伝わります。

リレーと同じく、誰から受け取って誰に渡すのか。
どんなスピードと力加減で渡すのか、考えます。

クレッシェンド・デクレッシェンドの前後

これを意識するだけでスッキリ聞きやすくなります!

自分はデクレッシェンドして次の小節は休み、その休みの小節で演奏しているパートに受け渡しましょう。繋げましょう…!

score
デクレッシェンドの先はピアノで雰囲気が変わっていますね。

逆もしかり。
クレッシェンドして自分の出番おしまい!
ではなくクレッシェンドの先で始まる世界に繋げます。

リハーサルマーク前後は特に重要!この楽譜ではクレッシェンド+さらに明るい調へ転調しています。

打楽器にありがちなダイナミクス(強弱)のリレーですね…!
もちろん、リズムやテンションのリレーやキャッチボールも考えられます。

さらに深読み

スコアで他のパートを見て、
だいたい五線の上の方ならその楽器の高音域、下の方なら低音域です。

管楽器は音域によって吹き方を変えています。
自分が歌うとしたら低い音、高い音、どんな息で歌いますか?

たたけば音が出てしまう打楽器ですが、息の使い方のイメージは打楽器にも応用できます。

管楽器などほかの楽器で音を出すイメージを持って演奏してみると、表現の幅がどんどん広がります。

まとめ

スコアの読み解き方として、ほんの一例を紹介しました。

・パート譜は自分のセリフしか書いていない台本。
スコアは他の登場人物のセリフなど全ての流れが書いてある台本。

・自分の役割を知るためには全体の流れ、スコアを読み解く必要がある。

・自分の役割を知り、 スコアを「タテ」から「ヨコ」から見て自分が どう演奏すれば合奏全体が魅力的になるかを考える。

・打楽器ならではのキーワードは
「まぜる、まぜない 」
「 戦隊モノの後ろの爆発 」
「リレー、キャッチボール」


スコアと仲良くなって一打一打を楽しもう!


それでは、また!!


「打楽器のいい音、
いい響きが分からない 」
「楽器に問題があるのか
奏法に問題があるのか分からない 」
「今の自分に合った
効果的な練習方法を知りたい 」


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