リズムを刻むときの「ノリ」って何なんでしょう?
さらに音楽のジャンル(ジャズ、マーチ、ラテン、サンバetc.)によって変わってくるって、一体何なんでしょう?
音は目に見えないし触れないので難しいですね。
今回はそんな「ノリ」の正体について書いていきます!
ノリの正体は「弾力」!?
さて、ノリを出すためにひとまず大切なのは 「弾力」だと思います。
イメージとしては円運動!振り子!縄跳び!ドリブル!などがよく使われます。
基本は曲のテンポ、基準拍を常に弾力をもって感じ続けることです。
縄跳びってテンポよく跳ぶと上手くいきますよね。
「点」 でリズムや拍を捉えるではなく、 一連の「規則的な動き・運動 」としてとらえているからでしょうか。
回すタイミング、跳ぶタイミング。
点と点をどう繋ぐか、どんな線にするかでノリが変わってくると思います。
ノリよく演奏するには?
音楽をスムーズに進めるためには、まずパーカッションがノリよく!
マーチのバスドラム・シンバル
【マーチのベースライン、表拍がのっぺりする!】是非試してほしいのが、メトロノームを裏拍で鳴らして、手で表拍をたたけるかどうか。これが出来たら足踏みで表拍、その次はメト裏拍で鳴らしながら歌ったり楽譜通りに演奏してみる。四分音符に弾力が出て、裏拍の人も演奏しやすくなりますよ!
— 吉岡理菜Eppa |打楽器×地域部活NPO代表 (@YoshiokaEp_perc) June 30, 2018

パート譜には四分音符が続きますが、スコアを見れば裏打ちしているパートがいます。
マーチ=行進曲ということで、
足をおろす動作と足を上げる動作による規則的な運動になります。
足をおろす瞬間に意識がいきがちですが、ぜひ、上げる瞬間にも注目してみてください。
空いている手や足を使って自分で裏打ちをしながら演奏してみたり、メトロノームを裏で鳴らして表拍(四分音符)をたたいてみてもいいと思います。
実際裏打ちするのは別の人だけど、自分の中にも裏打ちする人がいるような感覚が持てたらステキ。

ポップスの小物楽器
レッスン先でのポップス合奏にて。
「なんだ!?この、もさっとした感覚!」
シャッフルの曲でのタンバリンやスネアの、ただの裏打ち。
たかが裏打ち。されど裏打ち。
もっとノリよくしたい。
もさっとしていた時は、下図の感じで叩いていたんですね。

そりゃ演奏するリズムを考えていると思います。
それを、こうしてみると…↓

だいぶノリがよくなりました!
結果的に、一音一音の音のスピードも上がり、打点もハッキリしました。
下の楽譜をスネアとリム(もしくは空振り)で試してみると、
「聞こえてくるのは同じリズムだけど違う」感覚が味わえると思います。

叩いているリズムだけではなく、
いくつかのリズムが同時進行しているとノリが生まれるのでは?と思いました。

緊張の7分間、バカンスの7分間
同じ四分音符でも、打つとき身体の中に十六分音符が流れているか・四分音符だけが流れているかで聴こえ方が変わってくる!どう聴かせるかこだわろうZE!がテーマのパートレッスンでした。同じ7分間でも指揮者として舞台に立つのと、沖縄のハンモックに寝転ぶのは違うってことです。たぶん。 pic.twitter.com/pNGo0KmYwV
— 吉岡理菜Eppa |打楽器×地域部活NPO代表 (@YoshiokaEp_perc) June 15, 2019
同じテンポの四分音符でも「どんな動きの中で刻むか」によってノリが変わってくる。

これと、

あと、

以上3つ、同じテンポだったとしても「ノリ」は変わってくると思います。
さらに、これを重く感じるか軽く感じるかによってもノリが変わってくると思います。
様々なジャンルの演奏をこなすミュージシャンの方々は、ノリの使い分けが自由自在!大尊敬です…!
人生ノリよく!?
これらのことを考えなくても最初から感覚でノリよく出来ちゃうのが「才能」「天性」といったものなのかもしれません。
ちなみに、私は凄まじくノリの悪い子でした。(いろんな意味で)
「才能ないから私ムリ~」じゃなくて、 前向きな気持ちをもって、考えてやっていけば誰でも出来るようになります。
たたくのも、リズムも、弾むようになると楽しいぞ!!(おおざっぱ
それでは、また!
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