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合わせシンバル(クラッシュシンバル)をイイ音で鳴らすための基本3つ

こんにちは!打楽器の吉岡です。

今回は、合わせシンバル(Crush Cymbal, Pair Cymbal)について、上手く鳴らすための基本3つを紹介していきます。

基本を身につけることで、明るい音・静かな音など曲中の様々な表現に繋げることができます。

ちょっとしたコツものせていきますので、参考にしてみてください♪

MEMO
「クラッシュシンバル」という言葉はドラムセットに使うシンバルと合わせシンバルの両方に使われていて、紛らわしい状態です。「合わせシンバル」や「Pair Cymbal(ペア シンバル)」だと確実に2枚を打ち鳴らすシンバルを指します。

キホン1.空気を上手く逃がす

「バフッ!!」「ポフッ!!」の正体

「バフッ!!」「ポフッ!!」と鳴る時は、2枚のシンバルに挟まれた空気がうまく逃げられなかった時の悲鳴です。

几帳面に2枚をピッタリ合わせようとしたり、「捕まえた!」と勢いよく打ち合わせると挟まれた空気が逃げられません。

少しずらして逃げ道を

楽器によりけりですが、少しずらした状態で当たるようにします。

MEMO
「角度を付けて一度に全面が当たらないようにする」「回し当てるようにして空気を逃がす」など様々な方法があります。イメージとしては丸いお皿やタイヤを床に落としたとき、弾んで回転しながら、速くなって止まっていくアレですね。正解は一つではなく、「いい音」が出せるならそれが正解になります。

キホン2.たくさん振動させる

「振動させる・響かせる」こちらの記事もどうぞ!

響き=振動=脱力と繋がっている!演奏するために大切な感覚

楽器全体を振動させる

内側から外側まで、シンバル2枚とも楽器全体を振動させ(響かせ)ます。

一部が十分に当たってなかったり、カップ(シンバルの中心部分)が振動していないと、暗く味気ない音になります。

カップ部分までムラなく振動することによって、明るく華やかな音色になります。

持ち方で響きが変わる?

持ち方によっても響きが変わるので、下記記事を参考にしてみてください。

持ち方で響きが変わる?

合わせシンバル 合わせシンバルの持ち方4種類のメリット・デメリット

構え方も大事

脇をぴったり閉め、お盆を持つように水平な状態でたたいている人を見かけますが、振動が邪魔されコントロールもしにくいので良くないです。

45度ぐらいまでの「斜め」か、「垂直」に構えて叩きます。
「気を付け」の姿勢ではなく、「休め」の姿勢で脇もある程度開きます。

身体も楽器も広く自由に動かせる状態を作ります。

その時も、指やパッドなどシンバルに触れている部分が多ければ多いほど、振動しづらくなります。

響かせる感覚をつかむ 「響く」感覚を「手」でつかんでみよう~初心者にも挑戦できる方法4つ

【コツ】重さを感じよう

シンバルの重さを無視して無理に動かしていると、うまく振動しません。

左右から勢いよく打ち合わせるというより、ビリヤードのように片方が近づいてきて、当たったら自然と離れていくイメージだと上手く鳴らしやすいです。(当社比)

重たいものを(コントロールしつつ)振り回すような、遠心力を使うような感覚でもいいかもしれません。

やはり普段の基礎練習と同じで、楽器やバチに対して「無理に力をかけない」ですね。

まずは、じっくりたっぷり鳴らしていきましょう!

【コツ】一瞬浮かせる

沢山響かせたい時、左から右へ打ち合わせる時に使っている方法です。

打ち合わせた直後、右手のシンバルを矢印のように持ち上げて、右手の指がシンバルになるべく触れないようにしています。

これで響きが変わる!(個人の感想です)

響きのある音はブレンドしやすい!?

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

キホン3.安定させる

「どんな音が出るか、本人も予測不能!」では困ります。

まずは音を安定させて、出したい音色を出したい時に出せるようにしていきましょう!

筋力が必要

ムキムキになる必要はないですが、合わせシンバルは重たい楽器を持ち上げてコントロールするため、他の打楽器に比べて筋力が必要です。

(「ハデに打ち付けるため」、ではなく「構えをキープする」ための筋力です)

慣れないうちは大変かもしれませんが、筋肉は絶対に裏切らないので筋肉を育てていきましょう。(筋肉崇拝)

グラつかない持ち方

スタンドからパッとシンバルを持ち上げた時。

シンバルがフラフラしていると、精密に構えることも当てることもできません。
つまり、音色もタイミングもコントロールできなくなります。

手革のなるべく根元の方を持って、安定させましょう!

(持ち方にもよりますが、つまむ指の力=腕の筋力が必要になってきます)

手革が切れそうになっていたらすぐ交換!

合わせシンバル手革の結び方と交換のタイミング【動画&図説】

強弱は準備の段階で決まる!

「小さな音がだせません」という生徒を見てみると、このぐらい開いて構えていることが多いです。

小さな音を出したいなら、なるべく近くで!
スレッスレで構えられるように練習してみましょう!

近くからゆっくり打てば穏やかな音に、鋭く素早く打てばpでもはっきりした音になると思います。

練習方法・スレスレストップ

音を出さずにできる練習です。

スタンドからシンバルを持ち上げて、写真のように垂直に構えます。

このとき、
当たらないスレスレで止める!
2枚平行に止める!
ピタッと止める!

これは少しチキってますね…。

これができてしまえば、p(ピアノ)も安心して演奏できます!

写真のように垂直に構えてたたくと、マーチなどの刻みも安定して叩くことが出来ます。

【コツ】重心を下げる

重いものを持ったり動かす時、重心を低くすると身体が安定します。

ついつい手に意識が生きがちですが、打楽器は下半身の使い方も重要です。

シンバルをたたく時も「ヒザ」を柔らかく使っていきましょう!
(特に大きな音で1発キメる時など)


左から右へたたく時は、左足から右足へ重心を移動するとたたきやすいです。

上記写真のように左のヒザを曲げておいて、重心を移動させる感じです。

すぐに攻撃も防御も繰り出せるような格闘技の構え、「ファイティングポーズ」をイメージしてみるのもオススメです。

シンバルのたたき方は十人十色

以上、合わせシンバルをイイ音で鳴らすための基本3つでした。

今回は細かい奏法を解説するより、シンプルに「基本」を書いていきました。

左右をこすり合わせるようにしてたたく、
両方から同じように打ち合わせる、
片手を上から落とすようにしてたたくetc.

合わせシンバルは様々なたたき方があり、教則本やネット記事や動画でも様々な奏法が紹介されています。

おそらく、打楽器の中で一番「奏者によって違いが出る」楽器なのではないかと思います。

とはいえ楽器の仕組みは変わらないので、基本は同じです。

基本をおさえて、自分に合った叩き方を探してみてください♪

それでは、また!

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