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ウインドマシーン/風の音(擬音楽器)

費用頻度は低めの珍しい楽器。

売っていない打楽器のひとつ。(作るか、借りてくるか2択)

音はこんな感じ

布を付けていない状態

Wind machine/エオリフォンEoliphoneとも

Wind machine【英】
Windmaschine【独】
machine a vent【仏】
macchina dal vento【伊】

ヒューヒューとうなるような風の音を描写するための擬音の道具。簡単には持ち上げられないほど重く大きいものと、手で持って操作できる小型のものとがある。

どちらも音を出す装置は似ており、角ばったギザギザのついた円筒にズックの布地をかぶせて、円筒を回転させると、ギザギザの部分と布が摩擦してうなりを生じる。回転速度の調節によって、強風、弱風の感じをつくることができる。

[使用例]グローフェ F.Grofe:組曲≪大峡谷 Grand Canyon≫(1931)、リヒャルト・シュトラウス R.Strauss:≪ドン・キホーテDon Quixote≫(1897)、≪アルプス交響曲≫(1915)、ラヴェルはバレエ音楽≪ダフニスとクロエ≫の中で、この道具をエオリフォンEoliphoneと名付けている。【網代景介・岡田知之共著「新版 打楽器事典」1981年】

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