こんにちは!部活動指導員やったり打楽器やったりの吉岡です。
伴奏って楽しいんですよ。
吹奏楽部での経験が無かったら、伴奏の楽しさを知らないままだったかもしれません。
特に、合奏における低音楽器は影の支配者だと思っています。
今回は合奏における伴奏をイメージで考えるお話です。
頭に「?」音も「?」
とある合同練習を見学していた時のこと。
数校の吹奏楽部が集まって合奏していたのですが、メロディ以外みんなで吹く場面がありました。
トロンボーンやホルン、チューバなどを演奏している生徒の頭に「?」が付いているように見え、音も「?」な状態。
音はちゃんと並んでいて、ある程度吹けています。
・・・が、意味を知らない外国の言葉を並べているような状態でした。
合奏での役割
吹奏楽のスコアを見てみると、五線の段数は多くても内容的には3~4のラインしかないことに気が付きます。
たいていの曲は大きく4つの役割に分けることができます。
- メロディ
- 裏打ちやハーモニー(ベースラインを除く伴奏)
- ベースライン
- 装飾
どのパートも欠かすことはできず、大切です。
ちなみに合同練習で合奏していたのはディズニーのメドレーでした。
伴奏の楽しさ、どう例えれば伝わりやすいかな?と考えていたら、ふとこんな例えを思いついてしまいました…!
メロディ単体だと…
まずメロディだけだと…
アルファチャンネル(透過背景)上でメインが踊っている状態です。
「とりあえず楽しそう」
でも、それ以外のことは一切わかりません。
どんな場面なのか、どこで踊っているのか?
明るいの?暗いの?
そもそも「お前どこ立ってるの!?」状態です。
華やかな舞台で楽しそうに踊っているのか?
何もない寂しげな場所で楽しそうに踊っているのか?
だいぶ印象が変わりますよね。
この情報量が少ない状態を変えるのが伴奏の役割です!
ベースライン
低音楽器を入れると…
行進曲でテューバとかがやってる「パン、ポン、パン、ポン、」と考えてみましょう。
床が出来ました!
地に足がつきましたね。
床が見えたことで重力も生まれたと思います。
低音、偉大です…!
裏打ちやハーモニー
行進曲でいうホルンの裏打ち「ンパンパンパンパ」や、白玉音符でハーモニーを作るパート、クラリネットやトランペットの2ndや3rdなど。
とても大切なんです。
さまざまな楽器が重なり合うことで、ハーモニーがあることで奥行きを出すことができます。
これでアルファチャンネルが消えました!
ひとまず基本の状態ができあがりました!
オシャレな場所なのか、寂しい雰囲気なのか、どんな場面なのか。
立体感が出ることで、メロディの聞こえ方も大きく変わってきます。
装飾
なくても成立はするけど、あれば効果は絶大!!!
入ると盛り上がるタンバリンや合いの手、木管楽器の細かくて賑やかな音型など。
ショーを盛り上げるバックダンサー、素敵な衣装、紙吹雪、照明、舞台装置などの様々な演出の役割ですね。
演者や構成などショー自体のクオリティはもちろん大切ですが、華やかな演出が入ることで何倍にもショーを輝かせることができるのです。
・メロディ
・裏打ちやハーモニー
・ベースライン
だけでも音楽としては成立します。
そこに装飾が入ることでこの基本の状態を何倍にも輝かせることができます!
(特に打楽器はこの役割が大きいです!)
まとめ
自分のパートだけ考えていると、伴奏は「今どこ?」「退屈…」になってしまいます。
合奏全体をイメージ、完成系と自分の立ち位置をイメージして演奏することが大切です。
自分の役割がハッキリすれば、きっと聞こえ方も吹き方も変わってくると思います。
同じメロディでも伴奏ひとつで場面や雰囲気を変えることができます。
大げさに言えばメロディを生かすも殺すも伴奏次第です。
今回はショーに例えましたが、曲によってイメージを変えることができます。
想像力を磨くためにも、日頃から様々なショーやパフォーマンス、芸術に触れてインプットしていきたいですね・・・!
それでは、また!