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鍵盤打楽器で歌う…?

こんばんは!吉岡えっぱです。

鍵盤打楽器のメロディ、ハーモニー・・・
たたく楽器だけど、歌心たっぷりに弾きたいですよね。


そもそも私は声を出すのが苦手だったので、歌うこと自体苦手でした。

詰んだ!

と思っていましたが、苦手だからこそ歌心のある演奏を目指したい!
と一念発起。


今思えば、学生のころから考え続けているテーマです。
歌うことを考えれば打楽器の演奏は何百倍も楽しくなります。
そのぶん何百倍も難しくなる。でも何百倍も楽しい。笑

今回は私が実践してきた方法の一部を紹介します!

一音一音を響かせる

歌うのにどうしても必要なのは、音と音を繋げること。
点である打楽器の音を繋げるには「響き」が必要です。


音を「点」ではなく「面積」として
考えてみるだけでも変わってくると思います。

余計な力が入っていたり、マレットを握っていると音は響きません。
詳しくはこちらで↓

響き=振動=脱力と繋がっている!演奏するために大切な感覚

響かせる感覚をつかむ 「響く」感覚を「手」でつかんでみよう~初心者にも挑戦できる方法4つ

手首や腕のみならず、肩も背中も柔らかく動かせる状態が理想的。


背中には僧帽筋という大きな筋肉があります。
背骨から首、肩と広がっているので、
ここの筋肉が固まっていると腕にも影響が出るそうです。

と、いうことで
私は天使になった気分で弾いています。

(セルフ翻訳:背中から翼が生えているような感覚、身体が軽い、上に伸びていく、飛んでいるような感覚)


イメージは人それぞれだと思いますが(・・;)

スケール練習など基礎練習の時から、
一音一音を丁寧に
遠くまで届かせるイメージで弾いて感覚を覚えていきました。

音板はもちろん、共鳴管、マレット、床、天井にも振動を伝える感じ。
(大きな音量=遠くまで響くとは限らない)


ロールは連打じゃくて、
一音一音の響きをつなげるのよ…!

ロールを分かりやすく図説!

シロフォンやマリンバなど鍵盤打楽器のロールのコツ

この話も関連している気がする。↓

打楽器アンサンブル、音色に変化をつけるには?まず4種類!

呼吸してる?

ついつい緊張のあまり息を殺して演奏しがち(私だけ?)ですが、
息継ぎは本当に大事。

息吸わなくても打楽器は音を出せますが、ブレスします。
息継ぎポイントが不明だと、機械的な演奏に。
(これはこれで使える!)


あと、呼吸って心身の状態によって変わると思います。
浅かったり、深かったり。
ゆっくりだったり速かったり。
荒々しかったり、穏やかだったり。

気分を変化させたいとき、メリハリをつけたいときに生かせそうですね!

均等だけが答えじゃない

音を均等に!
音をコントロールする技術として必要なことです。
が、均等を意識しすぎると歌っぽくなくなります。

スラーがついているような音型なら、

○最後の音は基本的に落ち着かせます。
(静かに本を閉じる、物を置くイメージとか)

○音価の短い音よりも長い音のほうに重さをおくことも自然です。
(話し言葉と同じ。ステーキ。)
etc.

だからこそ、
自由自在に音をコントロールするために
まずは「均等」に、機械的に弾く練習は必須だと思います。

鍵盤打楽器に連符があらわれた!~譜読みとテンポアップ法

音の距離を気にしてみる

学生のころ図書館で見つけた本。

残念ながらタイトルは覚えていないのですが、
そこには「音程への愛」がつづられていて、衝撃を受けました。

黄色い楽典の本で「短6度」とか「長7度」とか
演奏に生かすなど考えずに勉強してきた音程に、
((((愛を持つ!?))))

さて、「音程への愛」というのは
「音程の距離」を意識することです。


たとえば6度の跳躍
【ド→ラ】
とスラーで繋がっていて上へ跳躍するとき、
ラの音に上がるためにドの音でエネルギーが必要になります。

ジャンプする前にかがむ動作、のような。
ドの音はたっぷり、ラの音はドよりも軽く。

マリンバなどでロールしているときは
ドの音はロール回数多めor重め、ラは軽くしたりしています。

大事なものを目線より高いところに置く時、神経を使いますよね。
反対に、低いところに置くときもしかり。

そんなイメージで弾いています。

【余談】上がる跳躍、私のイメージ

・完全5度
上行なら人から神へ、下降型なら神から人へ、と聞いたことがあります。
尊敬のイメージ。

・長・短6度
理想、夢、ロマンチックなイメージ

・オクターブ
壮大、天を見上げる、人知を越えたもののイメージ

調性感覚をつかむマリンバのアルペジオ調性感覚を磨く練習3 音が予測できるようになる!?調性感覚を育てるアルペジオ練習【家でもできる譜例つき】

実際に声に出してみると

 高い声は速い息、
低い音はあたたかい息、
口の中を広く使ったほうが出しやすい、

などいろいろなヒントがみつかると思います。     


床から天井を1オクターヴとして、
目線の上げ下げで音程の距離をつかんでみるものおすすめ。

音程が狂ってもあきらめないで!マリンバ・シロフォンの再調律(チューニング)について

表現のための技術

技術と表現は車の両輪のようなもの
と、聞いたことがあります。

高い技術を持っていても、表現したいものが薄ければつまらない。
表現したいことが強くても、技術がなければ伝わらない。

表現は引き出しの多さ。深さ。
どれだけ知っているか。
技術があるほど鮮明に伝わる。
より自由になれる。

どちらも磨いていないとですね。


もがいていたら、ほんの少しずつではありますが
理想に近づいてきたと実感しています。

うん、でも
一生かかっても終わらなそうだ…!

死ぬまで勉強、研究ですね(*_*)


それでは、また!