こんにちは!打楽器の吉岡です。
叩いている最中、左右のバチがぶつかってイライラすることがありませんか?
今回はありがちな原因と対処方法を解説していきます!
基礎練習・スネアドラムの場合
左右のたたき方がだんだん変わってきたり不安定になるとぶつかりやすくなります。
また、打面に対して垂直に叩けていないと跳ね返りを制御できずぶつかりやすくなります。
手首の確認
手首ってどの方向に曲がりやすいですか?
ボールを投げる感覚と同じで、手の甲と手のひらの方向ですよね。
その場でボールを片手ドリブルするときも、手の甲が真上(手のひらが床と平行)だと安定して続けられます。
手の甲の向きをチェック!
構えた時の手の甲の向きを観察してみてください。
下の写真のように手の甲が斜め外、または横を向いていると、ぶつかりやすくなります。
(「脱力脱力~」と力を抜き過ぎるとこの状態になりがちです)
この状態だと手首は赤矢印の方向に折れます。
そのまま手首を折ると…
斜め外に上がってしまい、たたく瞬間もチップが打面に対して斜めに入ることになります。
片方の手がこの状態、または両手ともこの状態だとバウンドが乱れ、バチ先がカチカチ当たりやすくなります。
ボールをドリブルするときも、地面に対して斜めにつくと元の場所には戻ってきませんよね。
構えたときに手の甲が真上を向くようにすることで、チップが打面に対して垂直に動いてくれるようになります。
演奏者側から見た場合、「手の甲が真上をむいているか」もしくは「親指の爪が真横を向いているか」でチェックすることができます。
手で直接たたくイメージでたたいてみるのもオススメです。
ちょっとした差ですが、でてくる音も変わってくる上に音の粒も音色も格段に揃えやすくなります。
一打一打、出rてくる音も聴きながら毎回意識することで必ず身についていきます。
鏡で確認したり、直接手でたたいたり、片手ずつゆっくり動かして練習してみてください。
手首を傾けるのはトライアングルで!
鍵盤・トムトム等の場合
今度は「叩く的(マト)が増えたときにぶつかりやすい問題」を扱います。
鍵盤打楽器
「手の甲を真上に向ける」プラス、左右のマレットが邪魔し合わないように通り道を考えなければなりません。
手順の工夫
手順は左右交互じゃなくてOKです。
音型によっては片手を連続させた方がスッキリ弾ける場合も有ります。
また、右手が左手を越えて低い音へ跳躍する、その逆のパターンなど跳躍進行で手重が交差したときもぶつかりやすいポイントです。
低い音へ跳躍するときは左手を、高い音へ跳躍するときは右手をなるべく使うようにしましょう。
(手順を決めたら楽譜に書き込みましょう!)
左右の領域
鍵盤を手前・奥で分割して「左右の領域」を意識して叩くと、速いテンポだと弾きにくいC-durのスケールも弾きやすくなります。
(写真は左手が奥になっていますが、利き手に合わせてやりやすいほうを選んでください)
「鍵盤打楽器を弾くときは必ずど共鳴管の真上をを狙う」という人もいますが、実際のところ細かい動きや単音のロールになると不可能です。
(小さな子どもや初心者がシンプルな基礎練習に取り組む際には有効な声掛け)
左右のマレットが共鳴管の中心から同じ距離になるように意識すれば大丈夫です。
トムトムとか
並べ方で解決できる場合があります。
横1列じゃなくてもOK、高さ順でなくてもOKです。
右利き左利きによっても、たたきやすいセッティングが変わってくるかもしれません。
手前と奥に配置することで、速くて細かいリズム、難しいパターンがあってもぶつかりにくく、手順の自由度が上がります!
ハの字に構えるのが基本ですが、ヒジの位置を変えてバチでTの字を作るよう意識してみると、奥の楽器や横の楽器をすぐたたいたり行ったり来たりするときに便利です。(下図)
(この図だと右ヒジ窮屈そうになってますが、右足を後ろに引くとか身体の向きを少し変えてヒジを引けるようにするイメージです)
まとめ
- 手の甲が上を向くように
- 左右の動線を考える
- セッティング・ひじの位置を工夫する
以上、速く叩くと左右のバチぶつかる!すぐできる解決方法3つでした!
それでは、また!