「耳使え!聴け!」と言われても
吉岡さん(中2)
「よく聴いて!」と演奏で言われるのは
聴いた上で何か判断+行動することを
要求されていたのだと、後になって気付きました。
一言だけど、沢山の意味が込められていた!
具体的に理解できたらスッキリしました。
ようやく「耳を使う」ことについて自分なりに考えがまとまってきました。
キーポイントはインプットとアウトプット。
この2つのバランスを意識すると頭の中が整理整頓され、演奏しやすくなりました。
まず「耳使え!」におけるインプットとアウトプットのお話をしていきます。
インプットは何ぞや?
目や耳、五感から入ってくる外からの情報。
アウトプットは何ぞや?
指や口・身体の使い方、結果としての音、自分から外へ出ていくもの
両者のバランス
自分が使える意識が100%あるとして、それをどう割り振るか。
他人からは見えにくい、自分の中での作業。
どちらかに偏りすぎると演奏は上手くいきません。
インプット50%・アウトプット50%
インプット70%・アウトプット30%
など、いろいろ試してみるのもよさそうです。
(たとえば
動きに集中した練習ならアウトプット100、
鑑賞するならインプット100になると思います。)
耳使え!と言われる原因
テンポが速くなっているとか 、相手が演奏しにくそうだとか
自分が演奏しているとよく分からない。
録音して聴く、自分は演奏しないで聴く、ならわかる。
という状態でした。
私の場合、 自分が音を出すことに集中しすぎて、アウトプットばかりに意識が向いていたようです。
耳じゃなくて手や目にほぼ意識を集中させていたのかも。
きっとアウトプット95%、インプット5%とかアンバランスな状態になっていたんでしょう。
今思えば、「聴こえている」だけで、
まわりの音は全く「聴けて」いなかったらしい。
私の解決方法
自分の手のことはあまり考えずに周りの音を意識するようにしたら、
演奏しながらでも、今どんな状態になっているのか聞き取れるになってきました。
もちろん細かく正確には聞き取れない場合もありますが、
以前より格段にアンサンブルしやすくなりました。
(もちろん、手のことばかり考えなくても弾けるように十分練習しておく必要があります…)
インプットの質を上げる
意識の向け方も大切ですが、これも重要!
アンテナの感度、アンテナの張りめぐらせ方。
何かを聴いたときに、その音からどれだけ沢山の情報を得ることが出来るか。
現状を分かるためには
「理想」や「経験」といった判断材料が必要。
ホールの隅々まで届く豊かな音
美しく響くハーモニー
いい流れの音楽…
など色んなものを知っておく必要があります。
知らないものは作れない。
知ること。
インプットが弱かった私の場合、
・ひたすらコンサートに行きまくる
・ひたすら自分の録音を聴く
・いろいろな楽器の演奏を聴きまくる
・レッスンやマスタークラスを見学する
など、ひたすらやってみました。
今現在、
演奏しながらでもある程度「耳」を使えるようになったのも、
あきらめずに「違い」を聞き取ろうと何度も挑戦し続けた結果かな?
と考えています。
アウトプットに向けた判断のために
現状がわかったとしても
(=インプット図の知覚・認識) 、
解決策(=アウトプット図の判断 )
が出てこないことにはどうにも動けない。
解決案(=引き出し)
を多く持つこと。
さらに、演奏するならそれらを使いこなせる技術を磨く必要がある。
(=音色を近づける、タイミングを微調整する、など)
なので、
インプットをアウトプットに反映させるには技術が必要
なのだと思います。
見て聴いて、頭で判断して、身体を動かす
演奏中の
聴く→考える→行動
がアンサンブルには必須だったのですね。
素早い判断力。
結局、一般的なコミュニケーションと変わらないですね…。
目指せ、脱コミュ障!
アンサンブルのみならず、
ひとりで練習する時にも「耳を使う」大切にしていきたいですね。
耳を使うことに特化した練習方法なんかも今後考えてみたいです。
それでは、また!
いい響きが分からない 」
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