こんにちは!打楽器の吉岡です。
今回はスケールをそこそこマスターした上で、4本マレットにある程度慣れてきた人に是非おすすめしたい練習です。
譜例はダウンロードできますので、ぜひ活用してみてください。
この練習の目的とメリット
その名も「4本マレットで3歩進んで2歩戻って調性感覚を磨く!」です。
以前紹介した、2本マレットで調性感覚を磨くアルペジオ練習↓

の4本マレットバージョンです。
マレットコントロールの練習にもなりますが、
各調でよく使う和音に慣れるための練習です。
- 譜読みが速くなる →音楽的な練習をする時間が増える、どんどん新しい曲にチャレンジできる
- 音を間違えにくくなる →先の音が予測できるようになる
- 音楽表現に役立つ →作曲者の気持ちが少し分かるようになってくる
- 暗譜が早く正確になる →法則を覚えることになるから楽になる
調性感覚の必要性と利点、「3歩進んで2歩戻って」の意味については表現力アップ!?音が予測できるようになる!?調性感覚を育てるアルペジオ練習をご覧ください。
この練習を取り入れてから4本マレットでの伴奏が感覚的に弾けるようになり、かなり楽になりました。
譜例ダウンロードと簡単な説明


CからCまで3オクターブあれば弾けます。
ヴィブラフォンでも弾くことも出来ます。
鍵盤打楽器が無いときは片手2本ずつ指を使って、ピアノで練習してみるのもいいかもしれません。
各調の上には、和音を勉強するのに必要で便利なコードネームをのせています。コードネーム、使えると物凄く便利です…!
是非これを弾きつつ、コードネームにも親しんでみてください。
・「C」はCを根音としたメジャーコード(明るい和音)「ドミソ」を表す。
・「Am」はAを根音としたマイナーコード(暗めの和音)「ラドミ」を表す。
・「絶対的」和音を示す記号。(調を指定せずに使える)
また、参考にC-durの下には和声記号をのせています。
和声記号は全調同じになるのでC-dur以外は省いています。
・「I」はその調の主音(音階最初の音)を根音とした和音を表す。C-durなら「ドミソ」、B-durなら「♭シ レ ファ」
・「VIm」はその調の主音から数えて6番目の音を根音とした和音を表す。C-durなら「ラドミ」、B-durなら「ソ ♭シ レ」
・その調の何番目の和音なのか、「相対的」和音を示す記号。(調を指定しないと何の音かは分からない)
もっと知りたい場合はヤマハの学校音楽支援サイトなどを見てみてください。
おわりに
実のところ私自身、調性感覚が身に付いたのは大人になってからでした。
(ちなみに調性感覚が身についてきたらバッハの曲が何十倍も楽しめるようになりました。ほんと。)
いつでも遅くないです。
調性感覚を磨いてさらに演奏を楽しんでください♪
それでは、また!
この本を熱烈におススメします!
プログレをクラシックに持ち込んんでしまう大好きな作曲家、吉松隆先生の本です。
ユーモアたっぷりに分かりやすく読みやすく書かれているので、クラシック音楽に詳しくなくても十分楽しめる一冊です♪