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4本マレット「バートン・グリップ」の持ち方と奏法

4本マレット

ヴィブラフォンやジャズの演奏に特化したクロスグリップの一種「バートン・グリップ」の持ち方や弾き方について紹介していきます!

クロスグリップとノンクロスグリップについてはこちら

4本マレット 4本マレット基本の持ち方「トラディショナル・グリップ」

持ち方

持ち方・弾き方が左右非対称のグリップです。

スネアドラムでいうトラディショナルグリップに似ている部分もあります。

右手の持ち方

まず内側になるマレットを下に、外側になるマレットを上に重ねておきます。

(トラディショナル・グリップの重ね方と反対になります。)

直角になるように置きます。(写真1)

写真1

人差し指・中指以降で外側になるマレットを挟むように置きます(写真2)

写真2

軽く握ります(写真3)

写真3

外側のマレット(写真4左側)は中指で押さえています。

写真4

左手の持ち方

内側になるマレットを下に、外側になるマレットを上に重ねておきます。(写真5)

(トラディショナル・グリップの重ね方と反対になります。)

写真5

右手と同様に人差し指・中指以降を外側のマレットを挟むように入れ、持ちます。(写真6)

写真6

開閉の仕方はトラディショナル・グリップとそこまで変わりませんが、大きく開くのにはあまり向いていないようです。
(もともとヴィブラフォン奏者が使い始めたグリップなので)

写真7

弾き方

単旋律を弾くときトラディショナル・グリップでは内側2本を使いましたが、バートン・グリップでは右手の外側のマレットと左手の内側マレットを使います。

(音量注意!)

右手は内側のマレットを軸外側マレットが回転します。

反対に、左手は外側マレットを軸内側マレットが回転します。

右手は手首のスナップ、左手は回内の動きです。

(音量注意!)

MEMO
トラディショナル・グリップの重ね方を逆にしただけの持ち方を「バートン・グリップ」と呼ぶ人もいますが、このようにバートン・グリップは持ち方も奏法も左右非対称になるため、左右対称であるトラディショナル・グリップを単純に反転させたものではありません。

特徴

ジャズ・ヴィブラフォンから生まれたグリップなので、メロディラインであるトップノート(右手外側)をしっかり鳴らせます。

ヴィブラフォンで叩いた後に鍵盤をマレットで押さえて音を止めるダンぺリングもやりやすいです。

トラディショナル・グリップに比べてマレットの開閉が速いのも特徴であり魅力です。

トップノートでメロディを、他のマレットでハーモニーを取る場合は弾きやすいですが、マリンバ特有の速い分散和音(パラパラ弾き)などには向きません。

まとめ

  • 外側のマレットが上に重なる
  • 持ち方と弾き方が左右非対称
  • ヴィブラフォンの奏法に特化したグリップ
  • マレットの開閉が速い
  • 速い分散和音(パラパラ弾き)などには向かない

以上、バートン・グリップの紹介でした!

それでは、また!