打楽器パートになったら。
自分の手になじむMyスティックは持っておきたいですよね…!
また、繊細な音も必要になる行進曲のスネアドラムとダイナミックに叩きたいドラムセットでは、演奏する楽器と曲に合わせて使うスティックを変える方法もあります。
今回はスティックの材質や形状、選び方について書いていきます!
スティック・材質
代表的な3種類の材質を紹介します。
ヒッコリー
一番ポピュラーな材質であり、市販されているスティックの多くはヒッコリー。
重さや固さのバランスが良く耐久性もあるので初心者にも使いやすい材質。
オーク
固く、重い木で耐久力がある。
繊細というよりはパワフルな演奏に向いている材質。
メイプル
硬く密度の高い木であるものの、軽くて良い手触りが特徴。
ヒッコリーに比べると折れやすい。
スティック・チップの形状
形ごとに特徴があります。
吉岡さん(中2)
というわけではなく、
演奏する曲の内容や雰囲気で変えたり、楽器との相性で変えたりします。
チップが打面に当たる面積はスティック選びの重要なポイントです。
ザックリ言えばチップが小さめなものは弱音や繊細な表現に向き、大きめのものはパワフルかつダイナミックな表現に向きます。
主にスネアドラムに使うなら弱音も出しやすいものを、主にポップス曲のドラムセットで使うならパワフル系が向いているかもしれません。
チップが別の材質(ナイロン)でできたものもありますが、最初はオーソドックスな木のスティックがおすすめです。
ボール型・丸型
真ん丸のチップで打面に当たる面積が最も少ない形状。
どの角度で打面に当てても当たる面積は変わらないので、音色を揃えやすいです。
そのため、スネアドラムのロールにも向きます。
初心者には左右の音色を揃えやすく扱いやすい丸型チップがおすすめです。
俵型・四角型・樽型
打面に当たる面積が広く、音量を出しやすく形状です。
パワフル・ダイナミックさを狙うならこれ。
フロアタムなど口径の大きい太鼓を演奏するときにも向いています。
弾ませやすく、音色も揃えやすいので初心者にもオススメです。
涙型・ティアドロップ型/三角型・円錐型
打面に当てる角度によって音色を変えられるタイプ。
ただし角度によって跳ね返り具合や音色が変化してしまうため、使いこなすには精密なコントロールが必要になります。中~上級者向き。
たまご型
音色を揃えつつも当て方によって変化も出せる、丸形と涙型の中間のようなタイプ。
涙型系よりは扱いやすいと思います。
スティックの選び方
スティック売り場は基本バラで置いてあって、自分で試奏して選ぶようになっています。
- 重量
- 太さ
- 音程
この3点を意識して選ぶと良いです。
片っ端から試奏してみましょう。
特に重量と音程は左右そろえる必要があります。
太さ
お店にある一番細いスティックを試奏してみます。
それから一番太いスティックを試奏します。
一番太いスティックから順番に細いものを試奏していくと、自分に合った太さを見つけられると思います。
音程
試奏コーナーに練習台があれば叩いてみましょう。
響かせるように叩くと音程が聞き取りやすいです。
スティック自体の音程はエンド(チップの反対側)で叩いた方が分かりやすいです。
あるいは、スティックを軽く持って自分の頭を軽くたたいてみると音程が聞き取りやすいです。痛いので、軽くです。笑
(うるさい場所でも有効な方法です!)
音程感・響きを意識した叩き方について詳しくはこちら
「響く」感覚を「手」でつかんでみよう~初心者にも挑戦できる方法4つ
重量
楽器屋さんのスティック売り場には、だいたい量りが置いてあります。
気に入った叩き心地のスティックの種類を見つけたら、片っ端から重さを図って同じ重さのペアを探しましょう。
まとめ
- 形状
- 重量
- 太さ
- 音程
自分の手と耳の感覚と演奏したいイメージを持ってスティックを選んでみてください。
それでは、また!
参考
サウンドハウス:ドラム・スティックの選び方
イシバシ楽器:わからないことは楽器屋さんに聞け!スティック選びの基礎知識
スティックにひと工夫でアタックが…!?