部活で生徒と一緒に基礎練習をしていたら新入生が遅いテンポの三連符で苦戦。
リズムが安定せず、メトロノームからどんどんズレていってしまう。
よし、じゃあ今から30分間、四分音符=60でひたすら三連符を叩き続けよう!
…ではなく、
八分音符と三連符の関係性を理解・体感、段階を踏んで練習していったら、見違えるように三連符が安定しました。
急がば回れ?
3歩進んで2歩下がる?
進んでいないようで確実に進んでいる。
今回は三連符(2拍3連)の感覚をつかむ練習アイデアを紹介していきます。
3連符に苦戦!
ゆっくりなテンポの3連符、初心者にとっては難しいですよね。
耳、目、腕、足…人間の体はだいたい2つセットでできているから、3等分するって日常生活から縁遠い気がします。
円運動をイメージする、大縄跳びのロープを回す、振り子をイメージする…いろいろとやり方があると思いますが、はじめのうちは不安ですよね。遅いテンポだとなおさら。
左右交互に叩いているなら、まず片手だけにしてみましょう。
スティックを置いて手で何か叩いてみてもいいです。
(スティックの扱いを考えなくていい、その分リズムに集中できる)
そりゃ「ひたすら叩き続ける」でも出来なくないけど、
何か知識や感覚をつかんだ上で練習してほしくて、方法を考えてみました。
モッツァレラかじってみた
三連符と八分音符の関係を理解するため、三連符と八分音符を同時に叩く練習をしました。
まずはメトロノームを使わずに、モッツァレラを繰り返す!
実はこの練習、下の図みたいになっています。
三連符と八分音符、同時に叩けちゃってます。
かみ合わせを理解出来たら、
といった流れで、ひとまず三連符の感覚はつかめました!
(さらに細分化することもできます)
左右交互の練習ならステップ1から左右交互でやっていけば出来ると思います。
どうしてできたのか?
目印や基準が増えたから、とでも言いましょうか。
そして
叩いているリズムと同時進行で別のリズムも体の中に流れている。
この感覚、かなり重要です。
ブレないリズムを刻むためにも必要な感覚です。
八分音符を意識しながら叩けるようになったことで、
今までフワッとしていた三連符の2つ目と3つ目が、カチッと はまった感覚があると思います。
三連符への不安をなくしておけば、アーティキュレーションやグルーヴを自由自在に変えて音楽的に演奏することができます。
ということは…選択肢が増える!
た の し く な る !
気づきの機会を増やす
吉岡さん(中3)
嫌な先輩ですね・・・。
さすがに大げさな例え話ですが、これはホント良くない。
このやり方でうまくなった人もいるかもしれませんが、
決して全員に合うやり方ではない。
つまらないと感じていたら、それは頭にも身体に入っていかない。
本当の意味では身に付かない。
今回の三連符に限らず、
一段階先のことや別のことに挑戦してみると、今やってることの必要性が分かったり、違う角度から考えたりできます。
たとえば
ロールの練習をしたら「左右のツブがそろってないと綺麗にできないな…」
と1つ打ちの練習に生かせると思いますし、
新体操の競技を見ていて「あ!これ打楽器にも活かせるのでは!?!?」
となったりします。(私
おわりに
後輩にも自分にも「冒険」させましょう。
上手くいかなくても、本気で挑めば得るものは大きいです。
Amazonプライムでここ最近プロジェクトXを見まくっていたのですが、
物事を解決するヒントは思いもよらない場所に転がっているんですよね。
1つの問題をとことん追究し続けるけど、1つのことに縛られずに。
視野が狭くなるの、怖い怖い。
才能でも環境でもありません。
全てはアイデア勝負です。
創意工夫、試行錯誤。
道は一本ではないなぁと感じる今日この頃です。
それでは、また!
いい響きが分からない 」
「楽器に問題があるのか
奏法に問題があるのか分からない 」
「今の自分に合った
効果的な練習方法を知りたい 」
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