中高生の打楽器パートレッスンでよく聞く質問やお悩みについてブログで紹介、
吹奏楽部でパーカッションをやっていた自身の経験も交えながら解決策を考えていこう!
というシリーズでございます。
熱血打楽器少女だった吉岡さん(中学生)。
思春期まっただ中、オシャレも恋愛もそっちのけで
パーカッションのことばかり考えていました。
と、私のどーしようもない青春は放っておきまして、
このシリーズは中学生の私が
「なんでそれ早く教えてくれなかったの~!」
と悔しがるような内容にして参りたいと思います。
さて、記念すべき第1回でございます。
拍子感ってどう出すんじゃー!
「拍子感」のみならず、
「ビート感」や「テンポ感」「リズム感」など似たような言葉が色々と使われていると思います。
先生や学校によって言葉の意味合いも違っていたり。
環境が違えば言葉の意味合いも変わってきて当然、
ましてや日本語と外国語を混ぜて使っているんだから言葉の意味・内容が噛み合わなくて当然でございます。
いずれにせよ
「拍子感」やら「ビート感」やら「テンポ感」「リズム感」は無いより有ったほうが良い!
ということでしょう。
今は細かいことは気にしないで、
拍子が相手に、そして自分にも伝わるようにたたく方法を考えていきましょう。
体育のなわとび、ここで役に立つ
私の考える一番シンプルな方法は
【円運動を意識する】
です。
大縄跳び、やったことありますよね?(私は苦手です)
大縄跳びの大きな縄を回す時の感覚を思い出してください。
縄が下りてきたらちょっと勢いがついて、
縄が上に上がったら力を抜いていると思います。
試しに手で机をたたいたり、手拍子でやってみましょう。
1小節で1回しする感覚で叩いてみてください。
1拍目で勢いをつけて、
4拍目は次の1拍目の準備をします。
全部、全く同じようにたたいてしまうのと、ずいぶん違うでしょ?
4拍子は
強・弱・中強・弱
と、2拍子を倍にしたものと考えることもできますよね。
強拍は大きな円、中強は小さめの円で対応できます。
ゆっくりな4拍子はこっちの方がやりやすいかもしれません。
次は1拍を1回しで考えてみましょう。
今度は大縄跳びというよりも一人縄跳びかな。
その調子で3連符、十六分音符もたたいてみてください。
「1拍は1小節の縮図」とも考えられます。
2拍子と4拍子って同じじゃね?
吉岡さん(13歳)はある問題にぶつかっていました。
吉岡さん(中2)
たたきわけるの、無理じゃね?
いやいや、
この円運動を意識する作戦なら解決できます!
ダマされたと思って同じ速さでやってみ!
4分の4拍子で演奏すると、
一生懸命走っていく感じ、せわしない感じ。
それに対して、
2分の2拍子で演奏してみると
アメンボっぽいというか、滞空時間が長いというか。
同じ音符なのに、気分はゆったりしている気がしませんか?
(個人の感想であり、効果・効能を確約するものではありません)
吉岡さん(14歳)、さらに拍子について日々絶望的になっていました。
吉岡さん(中3)
いやいや、全く違うわい!
テンポやその曲の性格にもよりますが、
強拍が2拍おきにやってくる4分の2拍子は回す周期が短く、筋肉使ってる感です。
(個人の感想であり、効果・効能を確約するものではありません)
似て非なる拍子の世界。
ぜひ自分なりの「感覚」「言葉」「イメージ」などを掴んでみてください。
拍子やリズムについて考える。
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まるで生き物
拍、ビートというのは、まるで生き物。
常に弾んで、弾んで進んでいく、
キュートでアグレッシブでミラクルでファンタスティックな生き物だと思ってみてください。
(いや、各自好きなように考えてください)
拍やビート、リズムのお手本って、日常に溢れているのではないかと思います。
自分の鼓動、
深呼吸をするとき、
ラジオ体操をするとき、
ブランコで遊ぶ子ども、
踏切を通り過ぎる電車、
首を動かしながら歩くハト・・・
大きく考えれば陽が登って暮れる24時間、春夏秋冬の一年間…などなど。
生きとし生けるもの、全てがリズムを刻んでいますね。
ぜひ普段の生活と音楽を結びつけてみてください。
皆さんが山ほどの新しい発見や演奏のヒントを見つけられることを、
そしてより一層、音楽を好きに、楽しく打ち込めるものとなることを心より願っております!
それでは、また!