「裏打ちが苦手です!むしろ嫌いです!」
よく耳にします。
裏拍…仲良くなったらホント楽しいのよ…。
みんなを悩ませる「裏打ち」
パーカッションをやるからには避けて通れないリズム、裏打ち。(裏拍)
一生懸命たたいていてもズレてしまう、いつのまにか表打ちになってしまう…
私も相当悩まされました…。
「自分、パーカッション向いてないのかな…」
と思ったあなたに朗報!
「表打ちができている、ということは裏打ちもできている」んです!
今回は裏拍と仲良くなる作戦!
具体的には裏拍の感覚を掴む方法を紹介していきます。バチがなくてもスグ試せます。
だまされた!
と思って是非一度お試しあれ!
裏打ちのしくみ
まず手で机を軽くたたいてみてください。
「1」で机に手を置き、
「と」で机から離します
(叩くスピードと同じスピードで)
手の上に反対の手を構えて、手の甲で音が出せるようにしてみてください。
速く叩いても、手の甲がちゃんと裏打ちになっています!
自分の影のように、裏拍はとても身近な存在。むしろ裏拍は表拍と切っても切れない関係!
コインの裏表のようなものです。
表拍を叩いている時は必ず裏拍も存在していて、
裏拍を叩いている時は必ず表拍も存在しています!
これを意識するだけでも、ビート感のある生き生きとした演奏になると思います。
*手拍子バージョン*
手をつけておきます。
「1」で離す、
「と」で たたく。
1 と、2 と、…
本来の叩く動作としては打面から手を離したいところなのですが…
ひとまず裏拍の「感覚」はこれで掴めると思います!
素敵な裏打ちのコツ
「裏打ちが重い!遅い!」
「もっと軽く!鋭く」
など、言われたことありませんか?
拍で着地するのではなく、拍でジャンプする(地面から足を離す)感覚に切り替えると軽快になります。
マーチなどの裏打ちは「頑張ってたたく」と重たく聴こえてしまいます。
今度は足踏みをしてみましょう。足を上げたときに左右のもも(太もも)が当たるように左右の手をかざしてください。
ななななななんと、足をあげたタイミングが裏拍になっています。マーチの裏打ちにはこの感覚がピッタリです!
(皆さんご存知、マーチ=行進曲)
シンプルに考えると、表打ちは重力による落下、裏打ちはその反動。
(予備運動でもあります)
だから、頑張っちゃいけない。
(曲によるけどね)
ドリブルを思い出してみて!
下に向かって床にトン!(表拍)
跳ね返って手に戻ってきた(裏拍)
光があって影ができるように、
表があってこその裏!
「表打ちの一環」として裏打ちをとらえてみてはいかがでしょうか。
歩く馬やハト、餅つきや手遊び、
ミシンや機械の動き、
身の回りにある運動を観察してみると、
裏拍が身近になって仲良くなれると思います。
マーチで表打ちをする人(バスドラムやシンバル)は裏打ちを意識しながらたたいてみてください。
裏打ちの人が叩きやすくなります!
まとめ
「表打ちにはすでに裏打ちが含まれている」
これに気づいた時、私は めちゃくちゃ嬉しくて、興奮して、打ち震え、しばらく踊り狂いました。
(ピアノやベッド、タンスがひしめく狭い自分の部屋で。ちなみに深夜。)
先駆者様がいるにせよ、いないにせよ自力で発見した事は必ず身につく上に、人に教えるときにも説得力があります。
なんとな~く練習していると、
上達は見えないし毎日つまらない。
人に教えるのもニガテになってしまう。
研究者になったつもりで、謎の真相究明に励んでください。
(研究者になったつもりって…ものすごくワクワクしない?
するよね?笑(((o(*゚▽゚*)o))))
裏打ちはワクワク、ウキウキするもの。
一人でも多くの人が裏拍を楽しめますように♪
それでは、また!