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トムトムのアタック音がキツすぎる!スティックにひと細工して和らげる方法

こんにちは!打楽器の吉岡です。

吹奏楽や打楽器アンサンブルでトムトムやボンゴ、コンガなど太鼓系ををスティックで叩くとき、アタック音がキツすぎて困る場合があります。
今回は手軽に用意できるものでアタック音を和らげる「ひと細工」について書いていきます!

アタック音を和らげる

旋律楽器の音が小さかったり、お客さんと近い・狭い空間で演奏しなければならなかったりと、叩き方で何とかしようとしても限界があります。

そんな時は選択肢の一つとしてスティックのエンドにコルクを巻く方法があります。
スティックの音色をあまり変えずに、アタック音を和らげることができます。

スティックの先(太鼓に当たる方)をチップ、だんだん太くなる部分をショルダー、持つ方の端をエンドといいます。

巻き方

ホームセンターなどに売っている薄めのコルク板をスティックをちょうど一周する長さに切り取ります
スティックのエンド(反対側)にコルクを巻きつけて接着剤で貼り付けます。
乾くまで針金などで固定しておくと綺麗に貼り付けられます。

エンドにコルクを巻きつけたスティック

使い続けたり極度に乾燥するとコルク部分が割れてしまうので、本番で使いたいときは管理に気を付けてください。

MEMO
同じ要領でエンドにフェルトを巻いて使うこともあります。フェルトの厚さによって音色が変わってきます。
楽譜にスティック指定がある場合は、作曲者がイメージしている「スティックの音」から離れてしまわないように注意しましょう。

おわりに

楽譜に「スティック」と書いてあるからとにかくスティックでやれば正解、とは限りません。

大切なのは作曲者がどんな音をイメージしているかその曲(場面)でどのような音が求められているか考えを巡らせて試行錯誤を重ねることです。
楽器の状態演奏する場所、アンサンブルなら他パートとのバランスを取りながら、ぜひ工夫してみてください!

それでは、また!

ドラムの音が大きすぎる!

叩いた感触はあまり変わらず少し落ち着いたアタックに!
木や竹を束ねた「ロッズ」、おススメです!

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