こんにちは!打楽器の吉岡です。
今回はクラベスにまつわる豆知識をまとめていきたいと思います。
クラベスの奏法についてはこちら
語源
スペイン語でclave(クラ―ベ)は、「鍵」(音楽的な意味での「key(キー)」=調性、調子など)を意味しているそうです。
クラベスが音楽のカギを握っているということですね…!
この「クラ―ベ」というのは、ラテン音楽で使われる基本的なリズムパターンの名前でもあります。
クラベスは、サルサなどソンを起源とするラテン音楽の基本的なリズムパターン(グルーヴ)であるクラーベを表現する楽器である。
クラベス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラテン音楽とは中南米(キューバ、カリブ、ブラジルなど)の音楽のことです。
サンバやチャチャチャなど、リズミカルでノリノリ、ウキウキなイメージの音楽ですね。
クラ―ベの基本リズムは以下のとおりです。
口三味線だと「トーントウント・スットンットン」ですね。
このクラ―ベのリズムを入れ替えたり音価を変えたり、様々に変化させることで、あのラテン音楽特有の「ノリ」が作り上げられています。
リトル・マーメイドの「アンダー・ザ・シー」もこのクラ―ベのリズムが使われているので、ぜひ注目して聴いてみてください♪
クラベスの仲間
クラベスに似た楽器は世界各地にあるようです。
アフリカン・クラベス
アフリカ版クラベス。
2本で1セットですが、たたく側は細めで、たたかれる側は大きめの作りになっています。
一般的なクラベスよりも音程がハッキリしていて、丸みのある音色です。
拍子木
日本の楽器です。
2本1セットの楽器ですが、クラベスのように「リズミカルにたたき続ける」というよりは「合図の音」として使われる楽器です。
クラベスの珍しい奏法
クラベスをバスドラムの上にのせてたたく曲があります!
C.ローズ作曲の「ク・カ・イリモク」という打楽器アンサンブル曲の冒頭で出てきます。
少しミュートされたクラベスの音と、バスドラムの低音が響きます。
「ク・カ・イリモク」、近年のアンサンブルコンテストでは聞かなくなりましたが、打楽器アンサンブル曲の定番中の定番曲でもあります…!
クラベスだけの曲がある
クラベス5セットだけで演奏する打楽器五重奏曲、「木片のための音楽」です。
作曲者のスティーブ・ライヒはミニマル音楽の巨匠!
打楽器を素敵に使った作品をたくさん作っています。
中毒性高いので病みつき注意!
より詳しくはこちら
おわりに
以上、クラベスにまつわる豆知識でした!
それでは、また!