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スレイベル、主な奏法&音を出さずに置く方法

こんにちは!打楽器の吉岡です。

今回はsleighbellと表記されるスレイベル(すず)について、いろいろな奏法、歯切れよく演奏するコツを書いていきます。

鳴らし方いろいろ

曲の場面や鈴の大きさ、奏者の身体の大きさや筋力によって適切な奏法が変わってくると思います。

振る

一番シンプルな奏法で、大きな音が出せます。

音量や速さによって、手首~腕~肩・背中と使う部分が変わってきます。

鈴が重たい場合や、長く演奏する場合は両手で持って鳴らすことも出来ます。

目の前の壁に打ち付けるようなイメージで振ると鳴らしやすいです。

逆さで柄をたたく

逆さに持って端を叩く奏法です。

身体が小さくても筋力がなくても演奏しやすいスタイルです。

振るよりも落ちついた音色になります。

直接叩く

小さめの音量でハッキリさせたい場合など。

直接鈴を叩くので、反応がよく、タイミング的にも遅れにくいです。

振るよりも落ちついた音色になります。

歯切れよく鳴らすには

音色や歯切れについては楽器の個体差も大きく、大きな楽器ほど扱いが難しくなります。

歯切れよく、鋭く鳴らすためにはスピードを付けて振り、止めることが必要です。

鈴を支え、振って止める筋力・瞬発力が重要になってきます。

見えない壁をたたく、ボールを素早く投げるようなイメージです。

片手で振る場合
両手に持って振る場合

写真の鈴より倍大きいスレイベルを四分音符120で全力で振っていると、8小節ぐらいですでに疲れてきます。(個人の感想です)

それぐらい、大きな音で鳴らすにはパワーがいる楽器です。

手首を確認

手首が最大限のパフォーマンスを発揮できるように、手首を傾けず真っすぐにして持ちます。

とくに身体の小さな子は楽器の重さに負けて手首が曲がりやすいので、気を付けます。

横から見ると確認しやすいです。

手首が曲がっている(寝ている)状態
手首がまっすぐな(自然な)状態

ありがちなのが、「鈴と腕を真っすぐにしよう」と考えるあまり、手首が不自然に曲がってしまうことです。

腕から鈴まで一直線になる必要はないので、とにかく中指の付け根と腕が真っすぐになるよう意識してみましょう!

強弱をつけるには

ある程度つけられますが、楽器の性質上、他の打楽器ほどはつけられません。

小さくしたいときは鈴の少ない楽器を使う、大きくしたいときは2本持って鳴らす、など単純に鈴の数を増減させると効果的です。

スレイベル、静かに置くには?

スレイベルを鳴らし終わって置くときになるべく静かに置きたい、とよく相談されます。

解決方法としては

  • 振ったら水平に止めて、そのまま台へゆっくり置く
  • 鈴を真下にしておける箱を用意する

などがあります。

鈴が地面に対して「×」の状態で置くと鈴の中の玉が鳴りやすいので、「+」の状態で置けるように工夫すると効果的です。

発泡スチロールなど細長い箱を用意し、鈴を真下にして置ける箱を用意するのもおすすめです。

以前お伺いした学校さんでは、一列全て鈴を外してしまい、置けるようにしていました。(少しもったいないですが…)

神楽鈴

和風の曲で使われる神楽鈴も「振る」奏法で、スレイベルとほぼ同じです。

手首が自然な向きになるよう、意識して振ってみましょう!

らせん状に鈴が付いているので、回転をかけるように振るとうまく鳴らせます。

詳しくはこちら

その鈴はどんなイメージ?スレイベル・神楽鈴

まとめ

スレイベルの奏法をチェック!
  1. 主な奏法は3種類
  2. スピードを付けて歯切れよく
  3. 「+」で置くと鳴りにくい

小さな楽器ですが、手先だけでは演奏できない楽器です。

誰でも音が出せてしまう楽器ですが、カッコよく、こだわって演奏したいですね!

それでは、また!