こんにちは!打楽器の吉岡です。
持ち替えが間に合わない!?
そんな時はスティックにひと細工してピンチを乗り越えよう!第2弾です。
前回は「スティックならではの音色をあまり変えずにアタック音を柔らかくする」というこでコルクを貼り付けるお話でした。
トムトムのアタック音がキツすぎる!スティックにひと細工して和らげる方法
今回は音色がすっかり別人!?
フェルトを貼り付けるお話です。
人数が足りなかった
チャイコフスキーの「白鳥の湖」を小編成で演奏した際、打楽器奏者が2名しかおらず、スネアとシンバルを一人でやらなければなりませんでした。
スネアのロールでクレッシェンドして、その頂点で合わせシンバル!!
…は無理なので、サスペンデッドシンバルで代用。
スネアのロールでクレッシェンド、頂点でサッシン!!
…したのですが、スティックでは音色が合わず。
どんな角度で当てても、合わせシンバルの雰囲気は全く出せず。
直前までロールしているので持ち替えは出来ず。泣
そこで、スティックのショルダー部分にフェルトを貼りつけることにしました。
フェルトで細工だ!
秘儀!スティックのショルダーにフェルト巻く作戦!
手芸用のフェルトに市販の接着剤なので、簡単に作ることができます。
ショルダーにぴったり合うように台形にフェルトを切って、接着剤で貼り付けています。
これなら直前までスネアでロールしていても、すぐにサスペンデッドシンバルたたけます!
片方だけ貼るとバランスが気になる…ようであれば、両方貼ります。
ちなみに、スティックの反対側(エンド)に貼って使うことも出来ます。
スティックをひっくり返して柔らかめの音が出せます。
マルチパーカッションでウッドブロックなどが混ざっている時にも使えます。
おわりに
スティックだと硬いアタック音で、高い倍音が強調されて聞えますが、フェルトを貼り付けたことによってアタックが柔らかくなる上に低めの倍音が聞こえるようになります。
つまり、音色が大きく変わります。
同じバチで音色を大きく変えられることに越したことはないですがバチを工夫するのも打楽器奏者のテクニックのうち。
いい演奏の為なら正解も反則も無いので、ぜひ色々試してみてください!
それでは、また!
間に合わない時のセッティング工夫
スティックの反対側を活用!?