こんにちは!打楽器の吉岡です。
今回はマリンバの解体・梱包・組み立て方についてです!
正しい解体・組み立て方法で楽器をイイ音で長持ちさせていきましょう!
マリンバの解体
解体の準備
まずマリンバの周りに十分なスペースを作り、毛布を敷いておきます。
基本的に2人以上で行います。
「外側から内側へ解体する」と覚えると分かりやすいです。
解体の流れ
低音側のヒモを外す、高音側も引っ張って外す、
鍵盤は予想以上に重たいので、持ち上げるときは片手で鍵盤をを支える、あるいは真ん中で鍵盤を支える人が1人いるとより安全です。
鍵盤をのせている部分が「ケタ」です。
2人でタイミングを合わせて持ち上げます。
片方だけ持ち上げるとケタが痛むので、ゆっくり行います。
ネジがある場合は、はずして袋に入れておきます。(ジプロックなどが便利)
へこみやすいのでゆっくり外します。
ネジはなくさないように、はずして袋に入れておきます。(ジプロックなどが便利)
2人でタイミングを合わせて持ち上げます。
片方だけ持ち上げるとケタが痛むので、ゆっくり行います。
ネジはなくさないように、はずして袋に入れておきます。(ジプロックなどが便利)
ひとりが大きい側板を支え、もうひとりが中心棒の中心をはずすと安全です。
側板を寝かせた状態にすると、はずしやすいです。
どちらの中心棒がどちらの側板についていたか分からなくなりそうなときは、シールやマスキングテープなど何か張っておくと目印になります。
解体のポイント
- 低音部の鍵盤は1本で数万円します。丁寧に扱いましょう!
- 「せーの」など声を掛け合って、タイミングを揃えていきましょう
- 片方だけ持ち上げたりすると、ケタがゆがみ、ノイズの原因になります。
- 側板を壁に立てかける時は演奏者側を地面にするとお客さん側に傷がつきません。
雑にやっているとノイズが…
マリンバ・ヴィブラフォン・シロフォンのノイズ、意外と見落とされがちな原因とは?
マリンバの梱包・運搬
梱包の準備
毛布は多ければ多いほどいいです。
鍵盤用に厚めの毛布2枚があると安心です。
鍵盤を梱包するのに便利なヒモの話
専用ヒモを作ってエコに効率よく打楽器運搬!【マリンバの梱包】
梱包・運搬のポイント
- 巻く前に黒鍵は手前側に、白鍵は奥側を一直線にそろえる
- 鍵盤は高音側から巻くと安定しやすい
- 5oct.楽器で低音が心配な場合は低音から巻く
- 不安定にならないように、きつめに巻く
- ケタや中心棒などを複数重ねて1枚の毛布に巻くときは直接当たらないようにする
- ケタの「ツメ」が曲がらないよう力をかけずに運ぶ
- 側板を運ぶとき、床が真っすぐ平らでない限りキャスター(タイヤ)は使わない
安全に効率良く運ぶ!
打楽器運搬を階段でも安全に効率よく!~マリンバ・ティンパニ・チャイム
↑ 鍵盤の詳しい包み方もこちらの記事で!
マリンバの組み立て
組み立ての準備
作業しやすいように、まず十分なスペースを確保します。
基本的に2人以上で行います。
毛布にくるんだ共鳴管や鍵盤を「黒鍵側」「白鍵側」と分けて置いておくと、効率よく組み立てられます。
「内側から外側へ組み立てる」と覚えればすぐできるようになります。
組み立ての流れ
側板を寝かせた状態で付けると付けやすいです。
ひとりが大きい側板を支え、もうひとりが中心棒の中心をはずすと安全です。
指を挟まないように注意!
2人でタイミングを合わせてはめ込みます。
片方だけ入れてしまうとケタが痛むので、ゆっくり行います。
2人でタイミングを合わせてはめ込みます。
2人でタイミングを合わせてはめ込みます。
片方だけ入れてしまうとケタが痛むので、ゆっくり行います。
鍵盤は予想以上に重たいので、持ち上げるときは片手で鍵盤をを支える、あるいは真ん中で鍵盤を支える人が1人いるとより安全です。
最高音と最低音を覚えておいて、黒鍵が「2,3,2,3、」と正しい位置に来るように置きます。
底のない共鳴管は飾りの共鳴管なので、鍵盤を置きません。
リズミッションさんの動画で分かりやすく解説されてます
組み立てのポイント
- ケタの「ツメ」が曲がらないよう力をかけずに持ち上げる
- 黒鍵の並べ方が間違っていると大惨事になるので、要チェック!
- 鍵盤のヒモがケタのツメにしっかりはまっているか確認する
共鳴管の調節もセットで!
気温に合わせて共鳴管の高さを変えよう【マリンバとシロフォン】
おわりに
以上、マリンバの解体・運搬・組み立て方法まとめでした。
適切に運搬していれば、いい音が出せて、気持ちよく演奏できます!
特に学校などの共有楽器の場合、次に使う人たちのためにも楽器をイイ状態で長く使えるようにしたいですね。
それでは、また!
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