こんにちは!打楽器の吉岡です。
テンポが揺れてるよ!
もっとリズミカルに!
などなど言われた経験はありませんか?
安定したテンポでリズミカルに演奏するにはまず「拍を感じながらリズムを刻む」ことが大切です。
今回はいつもの基礎練習を使ってできる簡単な方法を紹介していきます!
自分自身もっとリズミカルに叩きたい人も、後輩や生徒さんに教えたい方も、拍感を感じながら演奏する感覚をつかむ方法として活用していただければ幸いです。
もくじ
方法
まずは十六分音符を例に説明していきます。
机に練習板を置いているようなら、拍頭だけ机などを叩いて音を変えます。
練習板+机じゃない場合も、拍頭の音が大きくなるように叩く場所を変えてみてください。
メトロノームの音と机の音が重なります。
チェンジアップの場合
拍頭だけ音を変えます。
八分音符や十六分音符は毎回同じ手が×になりますが、三連符は左右入れ替わるので注意しましょう。
リズムが変わっても、同じように×の音が聞こえていることが重要です。
十六分音符系のリズムを活用して
同様に拍頭だけ音を変えます。
リズムが変わっても、同じように×の音が聞こえていることが重要です。
【脱・初心者!】左右のバチが当たって速くたたけない!原因と3つの解決方法
練習時のポイント
- ×印の音を聴くようにする
- 拍頭以外の音は軽く
- ボールをドリブルしているように弾ませる
拍感を感じるための練習なので、拍頭以外の音は軽くたたきます。
多少ヨレても均等にならなくても大丈夫です。
規則正しく弾む拍にノることを第一に考えましょう。
(楽しんだもん勝ちです!)
手はリズムを刻んでいますが、上図のように耳は拍頭の×音に集中してください。
身体の中で幾つかのリズムを同時進行で捉えることを「複リズム」といいます。
複リズムに慣れていくことで、リズミカルな演奏につながっていきます。
応用編
色んなテンポ、いろんなリズムで
様々なテンポやリズム、拍数でやってみましょう!
5連符や7連符にもぜひ挑戦してみてください。
普段から様々なテンポや拍数に親しんでおくことで、表現力も基礎力も上がります!
リレーでアンサンブル力アップ!
4拍ずつなどで数人でリレーしてみるとアンサンブル力の強化になります。
リレーをするときは、
- 叩き始める前の「せーのっ」
- 叩き終わる時の次の人の「せーのっ」
- 自分が叩いていない時も叩いている感覚で
を大切にしていきましょう!
運動会のリレー同様、バトンを受け渡すときの呼吸を合わせることが重要です。
可能であれば、3・4拍目で「せーのっ」「じゃん、けん、」または4拍目で「ハイッ」など声も出していきましょう!
リレーのやり方の参考にどうぞ
個人で曲にも応用
曲の鍵盤楽器や小太鼓等の1フレーズを取り出して個人でやってみると、リズムに集中できます。
曲が難しいときは小さく分けて、シンプルな練習で感覚をつかみましょう!
上手くいかなかった場合は
何だか上手くいかなかった、または初心者などスティックでたたくことがそもそも不安定な場合は、こちらの方法を試してみてください。
ボディパーカッションで
自分の身体をたたく方法です。
拍頭ヒザ、その他モモ
座った状態で、拍頭をヒザで、その他をモモでたたきます。
拍頭パー、その他グー
または、たたく位置を変えなくても拍頭だけパーで、その他はグーでモモをたたいてみても良いでしょう。
仲間と共有:手遊びバージョン
「アルプス一万尺」のように仲間と向かい合わせになって、拍頭で手を合わせる、それ以外は自分のお腹やモモをたたきます。
相手のテンポ感を手で感じながらたたくことができます。
仲間と共有:肩たたきバージョン
肩たたきをするように背中側から仲間の方をたたく方法なら、直接的に仲間とリズム感を共有することができます。
後輩に教える時も効果的です。シャイな子でもこれならやりやすいですね。笑
このやり方でリレーすることも出来ます。
音程順に並べなくてOK!
足を活用する
手でお腹やモモをたたきながら拍頭を足で踏む、可能であればその逆に挑戦するのも効果的です。(手で拍、足でリズム)
椅子に座ってやってみるのも良いでしょう。ドラムセットの練習にも繋がります。
いつでもどこでもできるので、学校の行き帰りなど歩きながらやってみるのもオススメです。
テンポ感を共有する「クロストーク」
仲間とリズム感覚を共有する練習を動画で紹介します♪
動画ではスティックでやっていますが、「アルプス一万尺」のように手でやることも出来ます。(初心者にはこちらがおすすめ)
おわりに
いつもの基礎練で出来る!一気にリズミカルな演奏に変わるひと工夫、いかがでしたか?
表面的ではなく、身体の芯から拍を感じてノリよく演奏していきましょう!
それでは、また!