こんにちは!
部活動指導員で打楽器奏者の吉岡です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
さて、今年2021年は【丑年】ということで、牛と太鼓にまつわるお話です♪
牛あっての太鼓だった
学校にある小太鼓や大太鼓、ティンパニには白っぽい・茶色がかった、あるいは透明なヘッドが張ってあると思います。
こういったプラスチックでできたヘッドが発明される前は何を張っていたのか?
オーケストラで使う打楽器には「牛」「山羊」の皮が使われていました!
牛の皮は大きく丈夫なので、世界各地で太鼓の革に使われています。
現在ではプラスチックのヘッドと区別するために天然物のヘッドは「本革」と呼ばれています。
本革からプラスチックへ
オーケストラで使う太鼓、日本の和太鼓、中南米のボンゴやコンガ、アフリカのジャンベ…
と、大昔から世界各地で動物の皮が使われていました。
19世末(約150年前)にはドラムセットが登場します。
現在ではあまり想像つかないですが、当時はドラムセットにも本革が張られていました。
本革は気温や湿度の影響を受けやすく、その日その日で調子が大きく変わってしまう不安定な代物でした。
そこで登場したのがプラスチック製のヘッド!
安定感抜群!
やぶれにくい!
過酷な環境でもOK!
大量生産もバッチリ!
ということで爆発的に普及していきました。
世界中様々な楽器を含めた「太鼓」は人類と同じぐらい長い歴史を持っていますが、プラスチック製ヘッドが登場したのはつい60年前のことです。
プラスチックから本革へ
一気にプラスチックヘッドが普及していきましたが、30年ほど前より流れが変わります。
クラシックの世界では約30年程前から、作曲された数百年前の音を再現するために、当時の楽器に近い形で演奏する事に注目されてきました。
http://www.asapura.jp/pdf_files/origin_about.pdf
作曲された当時のサウンドを再現しよう!との流れに加えて、
- ホールの空調設備の充実
- 世界各地で上質な本革が手に入れられる
- プラスチックでは出せない本革の音色が再認識されてきた
以上の理由で現在ほとんどのプロオーケストラでは本革が使われています。
本革ヘッドの値段はプラスチックヘッドの約5倍!!!
おわりに
以上、牛と太鼓の深~い関係についておおくりしました!
今年もどうぞよしなに!
それでは、また~!