サクッと手軽に読める打楽器お役立ち情報

シェイカーをリズミカルに演奏するには?音が出る仕組みとコツを紹介!

シェーカー

こんにちは!打楽器の吉岡です。

振れば音が出るシェーカー。

簡単な上に地味だからと言って1年生や初心者に回されがちですが、実は曲のノリを左右する超重要な楽器です。

今回はそんなシェーカーのキホン、音が出る仕組みと歯切れよく刻むコツについて書いていきます!

変わったシェーカーも紹介!

小物楽器 シェイカーの音色や強弱はどう変える?形による違いは?

かまえ方

単発の楽器ではなく、基本的にリズムを「刻む」楽器です。

腕は垂直に、楽器は水平になるように持つと安定します。

片手でも、両手で持つことも出来ます。

片手
両手

次の「しくみ」で詳しく解説しますが、中に入っている球が前後に動くように構えます。

シェイカー本体を強く握ってしまうと響かなくなって音が小さくなってしまうので、優しくもちます。

優しく持つと、中の球がどう動いているか感じ取ることができます。

小型のものなら、つまむようにして持つこともあります。

響き=振動=脱力と繋がっている!演奏するために大切な感覚

しくみ

シェーカーの中には小さな球がたくさん入っています。

シェーカーの断面図を使って説明していきます。(球は青の丸)

シェーカーの断面図

シェーカーは前後に振ることで、走っていて急に止まると前につんのめってしまう慣性の法則を使って音を出しています。

中の球が側面に当たった時に音が出ている

おおざっぱに言えば、中の球をまとめて動かすことでリズミカルに演奏することが出来ます。

中の球の動きがバラバラだったり、勢いよく球が当たっていないと、ボヤけた音色になり、リズムも不鮮明になります。

球にあまり動きが無い状態

MEMO
ゆるい音色で静かにシャカシャカ刻みたいとき、音量をおさえたい時は、上図のような状態をうまく利用します。打楽器は何から何まで本当にケースバイケース!

コツ

中の球をまとめて動かすことには?

前も後ろも一定のスピードで

前に行くときも後ろに行くときも同じスピードで一定に動かします。

振った時ある程度スピードが無いと中の球に慣性の法則が働かないので、手首のスナップを軽く使って前後に振り動かします。

理想的な状態(肌色は手です!)

(アクセントをつける時はその音だけ勢いをつけて前へ振ります。)

音をよく聴いて、中の球の動きをイメージして練習していきましょう!

テンポにのるために

見えない壁を一定の速度でノックするような感覚です。

ノックした後も同じ勢いで引いて、ウラの音ももしっかり鳴るようにします。

楽譜が八分音符のときは四分音符でノック、楽譜が十六分音符のときは八分音符でノックする感覚です。

テンポに合わせて見えない壁をノックします。

水平に、前後に

不安定な状態

上下に振っていたり斜めに振っていると、力が均等に働かないので不安定になります。

均等に聞えない時は、振る方向や構え方をチェックしてみてください。

かたむけて持った状態

また、楽器を斜め傾けて持つと中の球が片寄ってしまうので、いい音が出ません。

まとめ

シェーカーで歯切れよく刻む!
  1. 腕は垂直に、楽器は水平に
  2. 前に行くときも後ろに行くときも同じスピードで
  3. テンポに合わせてノックする感覚で

地味な音ながら拍と拍の間を細かく埋めていくので、シェーカーの振り方ひとつで曲のノリが大きく左右されます。

是非こだわって演奏していきたいですね!

それでは、また!

持ち替え間に合わない!片手で演奏したい!便利な小物打楽器アタッチメント6種