今回はペダルティンパニ4台の想定で説明していきます
音変えの決め方チャート
ティンパニ4台の場合で説明していきます。
楽譜によっては冒頭に使用する音が書いてある場合もあります(親切!)
また、「G to B♭」のように音変えの指示が入っている場合もあるので、楽譜を隅々までチェックしてみてください。
別の紙にティンパニの丸を4つ書いて、最初に出てくる音を当てはめていきましょう!
各ティンパニの音域を確認しながら、左側が低い音・右側に高い音がくるように当てはめていきます。
図ではイタリア音名(ドレミ)を入れていますが、書き入れるのは英語音名だけでも大丈夫です。

音程ゲージに♭・♯が無い場合は、「レ♭」なら「レ」と「ド」のあいだ、「レ♯」なら「レ」と「ミ」のあいだ、とセットしてください。
ティンパニを4つ使っている場合、5個目の音が出てきたらどの楽器で音変えをするか考えます。
使っている音から近いほうが音変えはラクです。
高めの音なら右半分2つのティンパニで検討、低めの音なら左半分のティンパニで検討してみましょう。
音変えするのに十分な休みはあるか、直後に使う音はどうなっているか確認しつつ決めていきましょう!
初心者の場合、たたいた直後に音変えしてすぐ叩くことがないよう、計画的に決めていきます。
音変えする休みの小節に下図のように書き入れるのがオススメです。
ティンパニの丸を書いて、音変えをする楽器だけ次の音を書き入れておきます。

5個目の音が出てきたら…と同様に音変えを決めていきます。
なるべく音変えを少なくした方が初心者にやさしいです。(演奏に集中できる)
どちらのティンパニを使うか迷う場合

どちらのティンパニでも出せる音の場合は悩みますよね。
ティンパニごとの最低音・最高音付近はあまり音色が良いと言えません。(管楽器でも同じですね)
音域の真ん中ぐらいが音色・打感として安定しているので、迷ったら真ん中ぐらいで出せるティンパニを選びましょう!
また、いつも同じように4台使っていても楽器によって調子に差が出たりします。
(このティンパニだけ響きが変で調子悪いんだよな~とかありませんか?)
2台で同じ音にセットして、少し離れたところから誰かに聴きくらべをしてもらい「いい音がする方」を選ぶ方法もオススメです。
高低を逆転させてもOK
奏者が混乱せず演奏できるようなら、下図のように高低を逆転させてもOKです。


音変えの回数を減らせたり、より良い音色で演奏出来たり、手順的に演奏しやすくなる場合があるので、必要に応じて活用してみてください。
おわりに
以上、初心者向けティンパニ楽譜の読み方&音変えのコツでした!
音の高低を逆転させてもOK!のように、「いい音」で「いい演奏」が出来ればわりと何でもOK!なのがパーカッションの面白いところであり難しいところだと思います。
とはいえ初心者の場合は、まずは演奏に集中できるよう「シンプルに」することを心掛けてみてください。
それでは、また!