一夜漬けより日頃の小さな積み重ね~コンクール直前レッスンについて考える

idia

以前、吹奏楽コンクール3日前に初めましての中学校へパートレッスンに行ったことがありました。

3日前でもレッスン出来ることはありますが、かなり限られてきます。


レッスンを受けること=新たな発見や刺激を受けることに変わりはなく、「遅すぎる」ということは決してないのですが…。

自分と初対面であるその子たちが3日後に本番を迎えることを考えると、あまり踏み込んだ内容のレッスンは出来ません。
(私の能力不足かもしれませんが)


「まだ曲を通せないので」 「ちゃんと出来てないので」との理由で、本番直前に依頼をいただくことが多いですが、通せてなくてもレッスン受けるメリットは沢山あります。

以下、顧問の先生や指導者に向けて、吹奏楽部のパートレッスンの計画性について書いていきます。

一夜漬けより日頃の積み重ね

正直なところ、「初めまして本番直前レッスン」は残念ながら講師も生徒も顧問の先生にとっても、メリットが多いとは言えません。
(今までレッスンなしで本番2週間前に詰め込み3回レッスン、なども同様だと思います。)


楽器や音楽を続けるにしろ続けないにしろ、自身で選択肢を探し選び取る力・その場限りではない本物の力を身に付けるには、 時間と心のスペース(余裕)が必要だと思います。

血となり肉となるのは一夜漬けより日頃の小さな積み重ねです。


もう少し前に呼んでもらえたら、本番を迎えるまでに試行錯誤できること、解決するのに時間が必要な課題についてもお話できたかもしれません。

もしもレッスンが2回だったら、基礎的な課題、より踏み込んだ音楽の考え方、生徒一人一人の経過をみて的確なアドヴァイスが出来たかもしれません。


(年に何度かレッスンしているような関係であれば、本番直前であってもレッスンで出来ることが多いかと思います。)

レッスンは曲を通せるようになってから?

「コンクールの曲が決まってなかったので」
「まだ曲を通せないので」

との理由で 大会直前になってレッスンの依頼をいただくことがよくあります。

あくまで私の実感ではありますが、コンクール曲が決まってなくても通せなくてもレベルアップにつながるレッスンは出来ると考えている講師は少なくありません。

むしろコンクールシーズンに入る前にレッスンを受けて基礎力をつけ、苦手なことや分からないことを解決しておいたほうが、生徒のモチベーションも練習効率も上がります。

新しい楽譜をもらった時に生徒だけで出来ることが増えます。

初心者も同じ理由で、レッスンを受けるのが早ければ早いほど変なクセがつかずに済みます。

具体的なレッスン計画例

月1回のレッスンが理想的かもしれませんが、今回は一般的なケースとして年間3回の打楽器パートレッスンの計画例を載せていきます。

年間複数回のレッスンで経過をみることで、「このやり方で大丈夫だった」「こうすれば解決できるのか」と生徒の安心や自信につなげることができると思います。
(私自身がそうでした。)

【 4~5月】新入生が来る、上級生は引っ張る立場へ

初心者に重点を置きつつ身体の使い方を確認する、基礎練習の目的を考える、リズムトレーニング、基本的な楽器の扱い方、パートが成長するための練習の仕方など

【6~7月】コンクールが近づく

各楽器の音色や響きの選択肢など、自分が担当する音は何の役割なのか?どんな音を出せばいいのか?を推理するスコアの読み方など
(曲が決まっていたらその曲に応じた内容で進める)

【9~3月】 アンサンブルやイベント演奏など

アンサンブル力を磨く、ポップスをポップスらしく演奏する、苦手なこと伸ばしたいことを確認する、上手くいかないときの原因の見つけ方と解決に向けた考え方など
新年度が近づいていれば新入生をむかえるための準備など

まとめ

レッスンを受ける=発見や刺激に出会う
ことであり、
レッスンを受ける=その場で上手くなる
ではありません。


レッスンの経験を本人が今後の練習にどう生かすかが上達のカギだと思います。

そのためにも講師はレッスン内容を充実させ、 生徒が本来持っている力を見つけ引き出すこと、 新たな発見や再発見に満ちた時間を作り出すことに注力しなければなりません。
レッスン後の「生徒たちだけで練習する時間」を意識して進める必要があります。

「コンクールの曲が決まってなかったので」「まだ曲を通せないので」
心配なようでしたなら講師に直接確認してみるのも手だと思います。


それでは、また!!


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