今年の秋は人生初!
器楽合奏(小学3〜6年生)のレッスンを経験しました!
音楽の授業の一環なので、普段から部活などで演奏している子たちではありません。
楽譜を読むのが苦手、ほぼ読めない生徒もいました。
基本はリコーダーと鍵盤ハーモニカで、希望者は打楽器類、キーボード、アコーディオンといった編成でした。
打楽器は女子と男子の比率が同じぐらい!
普段やらないことにチャレンジしてくれた、
なかでも打楽器を選んでくれたことに嬉しくなりました♪
一対一で付きっ切り、時間をかけて…
とは到底出来ないのですが、
ちょっと手順を変えたり口三味線を工夫しただけですんなり解決できたこともありました。
ケースバイケースではありますが、
今回やってみたちょっとした工夫、紹介していきたいとおもいます!
裏拍ずれちゃう!
♪剣の舞・スネアドラム(小6)
テンポが速いこともあって、裏拍が不安定に…
左手で表拍を空振り
右手で裏拍をたたいていたのを
↓
左手で裏拍をたたく
右手で表拍、リムを叩く(慣れたら空振り)
に変えてみました。
彼は演奏しているうちに空振りがよく分からなくなってしまうようでした。
右手で裏拍たたこうとするけど、そのうち表拍になってしまう…
あるあるですな。
裏拍は意識すればするほど叩きにくくなる気がします。
速いテンポでも曲に合わせて拍子をとる…意外とできますよね。
そして左右の手を交互に動かすのは簡単ですよね。
彼は右利きだったので、裏拍を左手でオマケだと思ってもらうことにしました。
ちなみに、本来叩かない表拍の「右手をしっかりね!」と伝えたら安定しました。
ロールまぢ無理
木琴・鉄琴(小3〜6)
一生懸命なのは良いことだけど、何だか叩きづらそう…
持ち方は
「ギュッッッ でもなく、 ぐでぇ~…でもなく、その中間!できるかな?」
と伝えてみました。
ロールに関しては
1.マレットを握って力を入れて速く叩く
2.適度に力を抜いて均等なツブで響かせている状態
2通りを私が弾いて、近くで観察してもらいました。
違い、みんな直感的に分かるんですよね。
すぐに真似してくれました!
「速くたたけないから出来ませーん」って言ってくるけど、
ロールはスピード勝負じゃないからね…!
スティックやマレットの重さを上手く使って響かせてもらうために、
ボールペンや鉛筆をでよくやる
「ほらぁ~曲がって見えるぅ~」
作戦もやってみました。
動かしている身体の部分へ意識がいきやすいので、
腕や手よりもマレットの先へ意識を向ける感覚を掴んでもらうのによくやっている方法です。
真面目にやるとかオレ無理だから!
な男の子も、これは全力でやって見せてくれます。笑
これだけでもキツかった音色がだいぶ和らぎました。
ヘタなんじゃない。ただ知らないだけ。
楽器を使って表現するのは思ってる以上に楽しいよ!と伝えたい。
イイ音を聴いてもらったり、ラクに自在に弾く姿を間近で見てもらって
まず「知ってもらうこと」が大切なんだと痛感しました…!
語呂よくユーモラスに
曲の最後で出てくる
「♪ラ、ミソラ」をどうしても忘れちゃう…
楽譜見てもよく分からなくなるし…と言うので
ほんの思いつきで
「♪ラ、ミソラーメン!!!!!!!」
と歌ったら楽譜を読めない子たちも一発で覚えてくれました。
字余りだけどね。笑
鍵盤打楽器で忘れてほしくないことも、
言葉をリズムにはめて音程を付けて伝えればすぐに覚えてくれました!
たとえば
「ヒモの↑上じゃ↑ナァーイッ!!」
(と言いながらヒモの上から指を素早くずらす)
文字だとあまり伝わりませんでしたね。
恥ずかしがったら負け説。
子どもの発想力すげぇ
小学生の直感力というか、心身の素直さに驚くばかりでした…!
教える為に呼ばれたんですが、
結局子どもから教えてもらうこと、ヒントをもらうことが多かったです。
(直感的で分かりやすい、面白い例えとか!)
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授業時間は45分、打楽器メンバーは各学年10~15人ほど、
まさに時間との勝負でした!
まず観察して、
リズムが理解できていなくて上手く演奏でいていないのか。
リズムは理解しているけど身体の使い方に問題があってスムーズにいかないのか。
何が出来ていて何でつまずいているのか。
相手に合ったコミュニケーションを取りつつ、
まず「見抜くこと」を大切に今後もレッスンに臨もうと思いました。
そうそう、
勢いまかせに言った
「ありがとうッありがと、ありがとうね!!」
よりも、一瞬時間が止まるような
「ありがとう。」
が言えるようになりたい。と日々試行錯誤しています。
人と話す時、緊張して焦って早口になってしまうタイプなので(*_*)
一言一言に魔力を込める。
これねー、本当に使える人が本当にいるんですよ…!
言われたほうは魔法かかったみたいになります。まじで。
短い時間の中でコミュニケーションとるには必須の技だと思うのです…。
日々磨かないとね。
それでは、また!!