日ごろからレッスンしている中学校の吹奏楽部を引率していた時のお話。
その日は地域の学校が特色を出しながら演奏を披露していく研究発表会というものでした。
残念なお話ではありますが、自分たちのことでもないのに生徒が率直な思いを私に伝えてくれたこと、嬉しく思いました。
なぜ彼女は「残念」に思ったのか
学校によって部員数もレベルもバラバラです。
それは必ずしも部員たちが頑張っている・頑張っていないの差ではないと思います。
その日はどの学校さんも一生懸命演奏していて、上手い下手関係なく皆さんの純粋な「好き」が伝わってきて、私は嬉しく感じました。
音が小さかろうが縦がズレていようが地味だろうが、演奏者たちの「表現しよう!したい!」は伝わってくるんです。
きっと彼女は同年代の子たちが精一杯奏でる「音楽」から何か学ぼうと真剣に耳を傾けていたのに、否定的な言葉が聞こえてきて残念な気持ちになったのかな、と考えています。
ケチをつけたいのか、気づいていないのか
すぐ揚げ足を取ったり文句ばかりを言ってくる人は、どこか自分に自信が持てず不安だったり、自身を取り巻く現状に不満があるからではないでしょうか。
(ひっくり返せば頭の回転が速い、ということなのですが)
自分たちより下の存在を作らないと自分たちを肯定できず、自信も持てないのかもしれません。
あるいは「ショボイ」「ピッチ悪い」が事実でそれを声に出しただけ。
(それ以外の情報を得られなかった、感想を持てなかった)
その言葉を聞いた他人がどう感じるのか知らなかった・考えなかっただけかもしれません。
自分たちが過ごしてきた時間や環境、相手や周りの人が過ごしてきた時間や環境は異なります。
周りの人が自分たちと同じような感想を持っているとは限りません。
演奏している相手が自分たちと同じようなモチベーション・内容・環境で練習してきたとは限りません。
自分たちと他人との境界がまだ曖昧で、周りを意識せず発言してしまったのかもしれません。
周りの大人の影響
生徒たちが悪い、とは決めつけられません。
周りの大人がそういった振る舞いをしている可能性もあります。
一つの物事に対しての多面的な見方、長所と短所、選択肢など、周りの大人は伝えているんでしょうか。
結果だけで判断するのは簡単です。
過程を観察し、評価しているのでしょうか。
反面教師とも言いますが、子供は身近な大人を手本にすることが多いはずです。
もし、相手をコントロールするためのその場・そのコミュニティでしか通用しないような浅はかな言動や行動をしているとしたら、直ちにやめていただきたい。ほんとに。
(…考えすぎかな。)
欠点見つけるの得意なら褒め上手になれる!?
あまり深堀りすると心理学の沼にハマっていきそうなので、ここらで視点を変えてみます。
さて、冒頭のツイート。
文句をつけていた生徒たちは 「ショボイ」「ピッチ悪い」 が分かる耳を持っているわけです。
何も感想が持てない状態から出発するのは大変ですが、もうちょっと耳と語彙力を磨けば褒め上手になれるかもしれません。
問題点と今できていること、今後のアドバイスをセットで伝えられたら教え上手にもなれそうですね!
ひとつの物事から色々なものを感じとる力。
お世辞ではなく、相手の存在自体を肯定する褒め方ができるようになります。
賢い褒め方。
相手のいいところを見つけることが得意になれば、自分自身を心から肯定することに繋がるのではないでしょうか。
褒めるの得意になると人生楽しくなります!
(個人の感想です)
おわりに
吹奏楽をはじめ、合奏は楽器や場面によって役割分担が大きく異なり、社会の縮図のように感じます。
否定しお互いを潰しあうようなやり方ではなく、
違うことを認め合いお互いを生かしあう。
音楽を感じ取る耳と素直なこころ。まずはこれだと思う。
もちろん時には競争も必要ですが、
その後の人生でも活用できる肯定的な価値観を持って活動したいですね。
最初のツイート以外にも最近いろいろありまして考えさせられることが多く、とにかく書き綴りました。
ムシャクシャしてやった、後悔はしていない。笑
ですが、乱文なので今後修正を加えると思います・・・。
それでは、また次の記事で!