埼玉県では依然部活動が休止していますが、部活動指導員として毎週部室の片付けや準備をしています。吉岡です。
覚悟は決めていましたが、悲しいです。
自分が生徒だったら様々な気持ちが入り乱れると思いますし、一体どう過ごすんだろう?想像がつきません。
学生の皆さん、特に中学・高校3年生など「最後のコンクール」を迎えるはずだった皆さんを思うと胸がつぶれる思いです。やりきれない思いでいっぱいです。
今もやっぱり実感はありませんし、信じたくもありません。
夢であってほしい。
2020年5/12現在の状況
去る2020年3月にはアンサンブルコンテスト全国大会が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となりました。
全日本吹奏楽連盟の中止発表に続けて、各都道府県吹奏楽連盟からも地区・県大会の中止の発表が相次いでいます。
2020年度課題曲は2021年度課題曲になりました。
また、吹奏楽コンクールの中止は64年ぶりとのこと。
64年ものあいだ毎年行われていたと思うと、地域や世代を超えて沢山の思いが込められたイベントだったのだと強く心に感じます…!
1940年に始まり、戦争の影響で43~55年に中断したが、その後の中止は初めて。
https://www.asahi.com/articles/ASN5B3T1KN58ULZU00G.html
埼玉においては部活動再開がそもそも未定です。
再開したとしても、学年別やグループ別での活動、パート練習のみなど、合奏ができない事態が予想されます。
吹奏楽部にとって致命的であり、悲しい現実です。
失われた夏
1年に一度の吹奏楽コンクールは学生にとって一生で一度きりのメンバーで挑む大舞台です。
一生で一度きり、かけがえのないイベントです。
私も中学~高校と6年間コンクールで演奏しましたが、1回1回を鮮明に覚えています。
みんなで手をつないで歌練習したこと、舞台袖で先輩が手を握ってくれたことなど、思い出すと キリがありません。
さらに、打楽器パートのレッスンや部活動指導員になってからも毎年吹奏楽コンクールに関わっているので10年以上にわたり毎年の思い出があります。
失われてしまった目標、仲間と音楽と過ごすかけがえのない日々。
当たり前の部活動が出来ていたことは当たり前ではなかったのだと痛感しています。
みんなの安全があって初めて「当たり前」になる。
今の状況とは大きく異なることは承知の上ですが、こういった「当たり前」が失われていく生活の延長線上に、祖父母が体験した戦争があるのかな…とも感じました。
コンクールの埋め合わせなんて到底できないと分かっていますが、部活動が再開したときにどうしようか。
指導員として外部講師として何ができるか、考えを巡らせる日々を過ごしています。
受け入れられないことは「保留」にしたっていい
練習も本番も密室・密閉、わりと密着で、高いリスクがある吹奏楽のイベント。
関係者の方々にとっては、安全を第一に考えた上での苦渋の決断だったことと思います。
「コンクールが無いぶん、他のことをすればいい!」
「元気出して頑張りましょう!」
と多くの大人は言ってきます。
自分が生徒だったら「こっちの気も知らないで!」と怒ってしまうと思いますが、大人はただ励ましたいだけで悪気はないと思います。
受け入れられないことは、ひとまず「保留」にしたっていいんです。
心は世界からログアウトしてていいです。
今は地に足ついてなくてもいいです。
そのうち地に足ついてるから大丈夫です。
わりとクールな人、悔しいパワー発揮できる人などゴリゴリ進める人はゴリゴリ前へ進んじゃいましょう。
(ただしモチベーションは人それぞれで、簡単には変わらないし変えられるものでもないことも覚えておいてくださいね)
今すぐ無理に元気出したり前向きにならなくていいと思います。
自分の声を聴いてあげてください。
自分のペースで、自分を見失わないように。
それでは、また次の記事で…!