部活動指導員・吹奏楽部

短時間×少人数~ウィズコロナの吹奏楽部、分散合奏へ

2020年7月28日

こんにちは!
打楽器だけど中学校の部活動指導員やっています吉岡です。

学校現場での感染ケースも増えてきており、今も油断できない状況が続いています。

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部員全員が集まって演奏する音楽室での合奏。
超少人数バンドでない限り密になってしまいます。

とはいえ、入部した1年生にもそろそろ合奏を体験させたい。

考えた結果、チーム分けして3つの少人数合奏を作ることにしました!

密にならない人数にする

勤務先の中学校は3年生が引退して部員数は30人弱になりました。

分散活動から全員での活動に切り替わりましたが、練習場所の縮小は続き、通常の合奏は出来ない状況です。

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一教室で演奏できる人数に制限が設けられています。

3チームに分けて分散合奏にすれば、一教室あたりの人数はクリアできました。

各座席(特に前後)間隔を取って、1チームごとに短時間で進めていこうと考えています。

分け方

少人数合奏の質を左右する重要な部分。

基礎合奏とシンプルな曲を中心に進めていく予定です。

1年は2年とセットで

楽器が決定してまだ数回しか部活をやっていない1年生たち。

楽器の先輩後輩をセットで1チームに入れるようにします。

1年生は分からないことをすぐ2年生に確認できて、合奏の中で2年生の音を聴くことができます。

2年生は1年生の様子を見たり、気になることがあればすぐアドバイスできます。

声部が欠けないように

  • 低音(Aグループ)
    Cb.、Tuba、B.Sax.、B.Cl、Fg.
  • 中音(Bグループ)
    Euph.、Tb.、Hr.、T.Sax.
  • 高音(Cグループ)
    Tp.、A.Sax.、Cl.、Ob.、Fl.

なるべく偏らないように分けていきます。

高低のバランスを考慮することで、合奏の中で「低音を聴くこと・高音を支えること」や「ハーモニーを作ること」を体験できるように組み合わせます。

分散合奏の例

1年生と2年生をセットにする上に声部を欠けないようにすると、下記のようになりました。(Cb.とFg.は無し)

(諸事情により最適なバランスとはなっていませんが…)

B.Sax1
T.Sax.1
Tp.2
Cl.3

Tuba1
Hr.3
A.Sax.1
Tp.2
Ob.1
Fl1

B.Cl1
Euph.1
Tb.3
A.Sax1
Fl.2

打楽器は人数少なめのチームに入れる予定です。

最大9人までの3チーム×30分ずつの交代制、各チームの間は音楽室の換気を行う、指揮者と打楽器はマスクを着用します。

基礎的な内容であれば指揮は必要ないため、全員壁側を向いてお互いの「音」だけを頼りに合わせてみるのも良さそうです。
分散合奏が長引くようであれば、組み合わせを変えたいと考えています。

おわりに

空間的な三密は避けても「時間の密」は作れますよね。

このやり方だと指導する側は3回に増えてしまいますが、決して毎回同じにはなりません。

人数が少ないことから合奏1回1回の密度や、生徒ひとりひとりの責任感は増すのではないでしょうか。

全員で合奏できる日が待ち遠しいばかりですが、分散合奏で今後どのような変化があるかとても楽しみです。

それでは、また!

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  • この記事を書いた人

よしおか りな

埼玉県川越市・新座市を拠点にマリンバや打楽器を演奏したり教えたり、作曲したり、部活動指導員やNPO理事やっている人。場面緘黙の経験やHSP気質を活かしながらお仕事してます。 alla(アラ)はイタリア語で「…のように」を意味します。しなやかに、たくましく、ミネラル豊富でダシにもお茶にもラッコのお布団にもなる…そんな昆布に憧れます。当ブログは硬くなりすぎず、絶妙な歯ごたえと素朴な旨みでお送りしたいと思います。どうぞ、よしなに!

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