打楽器×部活×ガムラン=!? 吉岡理菜の随想録

吹奏楽部初心者向けソロ小品を13人の奏者と相談しながら作る企画~その1

こんにちは!打楽器演奏したり曲書いたりしています吉岡です。

吹奏楽部で使っている各楽器のソロ曲(3分程度)を作ることにしました!

練習曲として、ちょっとしたレパートリーとして、部内・部外ソロコンテストの演奏曲として使えるような作品群です。

一言で言えば「痒い所に手が届く」ような作品を目指しています。

とにかく「ソロはある程度吹ける人が楽しめるもの」「ちょうどいい曲が無いのでソロコンテストに出場できない」といった状況を打開したい!企画です。

結局なにすんねん

14種28曲書きますねん

吹奏楽部で使われる以下14種の各楽器のソロ曲を作ります。

オリジナル曲が少ないバスクラリネットやテナーサックス、バリトンサックスも入っています。

13種の楽器
  • フルート
  • オーボエ
  • クラリネット
  • バスクラリネット
  • アルトサックス
  • テナーサックス
  • バリトンサックス
  • トランペット
  • ホルン
  • テナートロンボーン
  • バストロンボーン
  • ユーフォニアム
  • テューバ
  • コントラバス

(※トロンボーンに関しては奏者さまとの打ち合わせでアイデアをいただき、テナー・バスを分けることに!ありがとうございました!)

曲を作り始める前から、レッスン経験豊富な奏者と打ち合わせしていきます。

その内容を元に、初心者にも演奏しやすい作品を作っていきます。

シンプルで演奏しやすいということは、息の使い方や音の出し方といった基礎中の基礎にじっくり取り組むことができます。

また、「どう聴かせたいか?」表現について意識する余裕も生まれます。

各楽器のオリジナル曲は少ないものの、現場では必要とされている3分程度の小品です。

無伴奏1曲、ピアノ伴奏付き(音源での伴奏も可)1曲、今回の企画では合計28曲が完成する予定です。

MEMO
オリジナル曲=その楽器のために作られた曲のことです。

ソロ曲不足ですねん

ピアノやヴァイオリンはオリジナル曲がとても豊富で、子ども~大人、初心者~上級者向けと、たくさんのソロ作品があります。

つまり、選択肢がとても多いんです。

選択肢は多ければ多いほど自由で、独習の可能性も楽しみ方も広がります。

吹奏楽部で使う楽器のほとんどは、初心者でも挑戦できるようなソロ作品がほぼ無い状況です。

他の楽器の為に書かれた作品を演奏するしか選択肢が無い、ってなんだか借り物しかないようで寂しいですよね。

歴史的に新しい楽器が多いため、その楽器の為に書かれた作品が少なかったり、近現代風の難しい雰囲気の作品に偏っている現状もあります。

一人じゃ限界あるねん

トロンボーンパート

とにかく吹奏楽部の現場で感じた「モヤモヤ」を少しでも解消するべく動き出しました!

とはいえ、私の専門は打楽器です。

せっかく作るならその楽器の特性に合った曲を作りたい!

技術的には難しくないシンプルな曲で、生徒が音楽的な部分をじっくり磨けるようなソロ作品がほしい!

ということで、お仕事でご一緒したりやSNSでつながった13人の奏者様にご協力をお願いすることに。

音楽に対してはもちろんのこと、
レッスンへの真摯な姿勢や深い洞察、生徒さんへの真心にビビビッときた方々にラブコールさせていただきました!

以下、依頼した皆さまへ送った企画書をのせていきます。

(あふれんばかりの思いと勢いを持って一夜で仕上げて送った企画書です。ご笑納ください。笑)

勢いまかせの企画書ほぼ全文

仕事内容としては「ソロ作品を作るにあたってのアドバイス」「参考演奏の録音」を各奏者の方々にお願いする形となりました。

現状・動機

3年前から部活動指導員として中学校吹奏楽部の全体指導に関わることとなり、学内・学外ソロコンテストをきっかけに打楽器以外のソロ演奏に触れる機会が増えました。

十分に技術指導が受けられる環境にない生徒、学業や学校行事に忙しく本番までに練習時間を多く確保できない生徒などが挑戦できるソロ作品、つまりは「音高や音大の課題としてやるグレードより低く、超初心者向けよりもグレードが高い、程よい難易度の作品」の少なさを痛感しました。

このソロ作品のグレードの断絶、選択肢の少なさというのは、もしかしたら「私には無理だろう」という無意識的な諦めに繋がることもあるのではないかと危惧しております。

また、大人数での演奏活動が制限されるような昨今の情勢がいつまで続くかは分かりませんが、一人でも挑戦できる・楽しめる分野を開拓する必要も感じています。

部活動を含めアマチュアの賑わいはプロにも業界全体にも大きく関連しており、アマチュアの衰退は、その文化活動全体の衰退を意味しているとも言われます。

企画の目的と全体像

初心者や子どもからの目線では大きく感じるこの「段差」を少しでも埋めるべく、ソロ作品を新たに作曲することで、選択肢を少しでも広げていきたいと考えております。

各楽器の専門家である皆様に演奏していただき参考音源とすることで、各楽器の持つ魅力を音で伝えると共に、楽譜購入を検討する奏者に自身がその曲を演奏しているイメージ(あるいは購入者の生徒が演奏しているイメージなど)を抱かせることを狙っています。

また、ただやみくもにソロレパートリーを増やすのではなく、曲の製作段階から各楽器の専門家である皆様とセッションを重ね知識と経験をお借りすることで、各楽器の特性に合わせた質の高いソロ作品を作り上げることを目的としています。

私は専門が打楽器であり、かつ作曲に関しても経験豊富とは言えない状況ですので、是非とも皆様のご協力をお願いしたい次第でございます。

企画の具体的な内容

「吹きやすいモチーフや流れ」
「この曲の雰囲気でもっと吹きやすい短い曲があるといい」

など、その楽器ならではの情報を共有していただき、相談しながら制作する形でやっていきたいと考えています。

なんでもいいので、レッスンの現場で気づいたことなど、些細なことでもどしどしアイデアをください!どうぞよろしくお願いします!


・・・と、こんな感じでした。

おわりに

今までは周りから仕事をもらってばかりの人生でしたが、仕事を作って、周りの方々にお願いするってこんなに幸せなことなんですね…!

お世話になっている方々に少し恩返しができたようで嬉しい気持ちです!

正直、不安でいっぱいでしたが、奏者皆さまの言葉にめちゃくちゃも勇気づけられています!

次回その2では奏者とのビデオ通話による「曲を作る前のセッション」について書いていきます。

それでは、また!

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