パーカッションMemohttps://yoshiokaeppa.com/percussionかゆい所に手が届く!?打楽器のお役立ち情報Sun, 03 Aug 2025 13:12:48 +0000jahourly1https://yoshiokaeppa.com/percussion/wp-content/uploads/2020/07/cropped-logo_perc-32x32.pngパーカッションMemohttps://yoshiokaeppa.com/percussion3232 知らなきゃ損!?行進曲のバスドラム・大太鼓は「叩く」よりも「心〇〇ッ〇ー〇」https://yoshiokaeppa.com/percussion/2025/06/28/concert_bassdrum/Sat, 28 Jun 2025 01:13:24 +0000https://yoshiokaeppa.com/percussion/?p=11452

体育祭やコンクール課題曲でよく演奏する「行進曲(マーチ)」に欠かせないバスドラム。今回は初心者でもスグ実践できる!音色とリズムが整うバスドラムのコツを紹介します。 コンサートバスドラムの基本を確認 立ち位置に注意! ※バ ... ]]>

行進曲(マーチ)のバスドラム、なんかしっくりこないんだよね…

大太鼓の上手い下手ってよく分からない…

体育祭やコンクール課題曲でよく演奏する「行進曲(マーチ)」に欠かせないバスドラム。
今回は初心者でもスグ実践できる!音色とリズムが整うバスドラムのコツを紹介します。

コンサートバスドラムの基本を確認

立ち位置に注意!

※バスドラムと奏者を上から見た図

バスドラムの打面(皮)が奏者の「ヘソ」の延長線上にくるように立ちます
バスドラムに身体が半ぶん隠れる感じです。

バスドラムの前に立ってしまうと十分に右腕が使えません。小学生や小柄な人、初心者はバスドラムの前に立ってしまうことが多いので注意しましょう。

やっぱり基本はスネアドラム

パーカッションの基礎練習はスネアドラムを想定した練習ですよね。
ドリブルをするときのように脇を軽く開けて2本のスティックをㇵの字に
この構え方、他の楽器でもとても重要です。

この基本の構え方をそのまま左側の壁を叩くようにスライド…つまりバスドラムの打面へスライドしていった形が理想的な構え方です。

ただし、スネアドラムと違って楽器もバチも大きく重いので、たたき方は少し変わってきます。
バスドラムの場合はマレットの先端を持って、マレットと腕の重さを最大限に活用していきましょう!

たたく位置で音色が変わる!?

ど真ん中に近づくほどクッキリと芯のある音=アタック重視
中心から外れていくと響き豊かな音=響き重視になります。
使っている楽器で是非いいポイントを探してみてください。

「バスドラムって、音が低くてよく分らない…」という場合は、スネアドラムで「どまんなか」「端っことどまんなかの間ぐらい」を叩き比べしてみるとイメージしやすいと思います。

行進曲は打面で心臓マッサージ!

バスドラムはバンドの心臓!
行進曲など一定のリズムで刻む場合は打面で心臓マッサージをするようにたたくと音色がまとまり、生き生きとしたリズムになります。

心臓マッサージの経験がない・ピンと来ない方のために補足すると、
①必要以上にマレットを上げず、打面の近くから
②マレットと腕の重みをかけて、
③弾むようにたたく
といった動作になるかと思います。

実際の心臓マッサージも行進曲のテンポ(♩=100~120ぐらい)だそうです!

心臓について知っておく

理科で勉強することがここで役に立ちます!

心臓は身体の隅々まで血液を送るポンプの役割を持っています。
全身の血管…心臓から一番遠い足のつま先まで一瞬で血液を届けて、また一瞬で心臓へ戻っていきます

無意識に心臓は動いていますが、実は静かにパワフルに動き続けています。

心臓は起きている時も寝ている時も、生まれてから死ぬまで休まず動き続けます。
身体の中で最もタフな器官です。
そのため、心臓は筋肉のかたまりでできています。

小さい音量であっても一打一打でバンド全体に拍を送る鼓動する、そんなイメージも良いかと思います。

焼き鳥のメニューに「ハツ」というものがあります。この「ハツ」は鶏の心臓ですので、食べてみると「心臓は筋肉!」を直に実感できます…!是非おためしあれ!

おすすめバスドラムマレット

PLAYWOOD ( プレイウッド ) / BD-30K バスドラム・マレット

定番のマレット。ヘッドは小さめですが適度な重量感があり初心者も扱いやすいモデルです。

アンコール ペイソン バスドラムマレット ジェネラル EM-B3

1本あれば様々な場面で使える「ジェネラル」がおススメです。 プレイウッドに比べて少し高価ですが、あたたかい音色を引き出します。

詳細を見る(ジャパン・パーカッションセンター)

まとめ

以上、バスドラムは「心臓マッサージ」のイメージで!のお話でした。

↓実際に太鼓で心臓マッサージする記事も参考にどうぞ!

音のスピード・深さの感覚をつかむ方法【初心者おすすめ】

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ティンパニ音変えの決め方【初心者向け・チャート付き】https://yoshiokaeppa.com/percussion/2025/05/04/timpani-shift/Sun, 04 May 2025 02:32:33 +0000https://yoshiokaeppa.com/percussion/?p=11733

こんにちは!打楽器の吉岡です! 今回は初心者向け「ティンパニの音変えの決め方」についてまとめていきます! 今回はペダルティンパニ4台の想定で説明していきます 音変えの決め方チャート ティンパニ4台の場合で説明していきます ... ]]>

こんにちは!打楽器の吉岡です!

今回は初心者向け「ティンパニの音変えの決め方」についてまとめていきます!

今回はペダルティンパニ4台の想定で説明していきます

音変えの決め方チャート

ティンパニ4台の場合で説明していきます。

楽譜によっては冒頭に使用する音が書いてある場合もあります(親切!)

また、「G to B♭」のように音変えの指示が入っている場合もあるので、楽譜を隅々までチェックしてみてください。

楽譜に出てくる音をチェック

別の紙にティンパニの丸を4つ書いて、最初に出てくる音を当てはめていきましょう!

各ティンパニの音域を確認しながら、左側が低い音・右側に高い音がくるように当てはめていきます。

図ではイタリア音名(ドレミ)を入れていますが、書き入れるのは英語音名だけでも大丈夫です。

音程ゲージに♭・♯が無い場合は、「レ♭」なら「レ」と「ド」のあいだ、「レ♯」なら「レ」と「ミ」のあいだ、とセットしてください。

ティンパニ4つの場合、5個目の音をチェック

ティンパニを4つ使っている場合、5個目の音が出てきたらどの楽器で音変えをするか考えます。

使っている音から近いほうが音変えはラクです。

高めの音なら右半分2つのティンパニで検討、低めの音なら左半分のティンパニで検討してみましょう。

音変えするのに十分な休みはあるか、直後に使う音はどうなっているか確認しつつ決めていきましょう!

初心者の場合、たたいた直後に音変えしてすぐ叩くことがないよう、計画的に決めていきます。

音変えの指示を楽譜に書き込む

音変えする休みの小節に下図のように書き入れるのがオススメです。

ティンパニの丸を書いて、音変えをする楽器だけ次の音を書き入れておきます。

6個目の音

5個目の音が出てきたら…と同様に音変えを決めていきます。

なるべく音変えを少なくした方が初心者にやさしいです。(演奏に集中できる)

どちらのティンパニを使うか迷う場合

どちらのティンパニでも出せる音の場合は悩みますよね。

ティンパニごとの最低音・最高音付近はあまり音色が良いと言えません。(管楽器でも同じですね)

音域の真ん中ぐらいが音色・打感として安定しているので、迷ったら真ん中ぐらいで出せるティンパニを選びましょう

また、いつも同じように4台使っていても楽器によって調子に差が出たりします。

(このティンパニだけ響きが変で調子悪いんだよな~とかありませんか?)

2台で同じ音にセットして、少し離れたところから誰かに聴きくらべをしてもらい「いい音がする方」を選ぶ方法もオススメです。

高低を逆転させてもOK

奏者が混乱せず演奏できるようなら、下図のように高低を逆転させてもOKです。

音変えの回数を減らせたり、より良い音色で演奏出来たり、手順的に演奏しやすくなる場合があるので、必要に応じて活用してみてください。

おわりに

以上、初心者向けティンパニ楽譜の読み方&音変えのコツでした!

音の高低を逆転させてもOK!のように、「いい音」で「いい演奏」が出来ればわりと何でもOK!なのがパーカッションの面白いところであり難しいところだと思います。

とはいえ初心者の場合は、まずは演奏に集中できるよう「シンプルに」することを心掛けてみてください。

それでは、また!

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音域が足りない!人数が足りない!やむを得ない時の優先順位は?【少人数バンド】https://yoshiokaeppa.com/percussion/2025/05/03/priority/Sat, 03 May 2025 03:07:14 +0000https://yoshiokaeppa.com/percussion/?p=11794

どうも!打楽器の吉岡です! 「option」などの指示がない限り、パートの省略や音の省略は作編曲者が意図していないこと。 本来はやりたくないことですが、学校やクラブ活動の現場ではそうも言ってられませんよね。 今回はやむを ... ]]>

どうも!打楽器の吉岡です!

手回しティンパニだから音変えできない…どの音を選んで演奏すればいいのか分からない…

楽譜上4パートあるけど、演奏者が3人しかいない…どの楽器を優先したらいいかな…?

「option」などの指示がない限り、パートの省略や音の省略は作編曲者が意図していないこと。

本来はやりたくないことですが、学校やクラブ活動の現場ではそうも言ってられませんよね。

今回はやむを得ずパートや音を省略するときのポイントについて書いていきます!

金管バンドや吹奏楽部などで取り組むオリジナル作品、クラシックやポップスなどオーソドックスな打楽器の使い方をしている曲を想定して書いています。

ティンパニの音が足りない

4台想定で書いてあるけど学校には2台しかない…

手締め式ティンパニだから曲中で音変えできない…

どの音を選んで演奏すればいいのか分からない…

様々な状況が考えられますが、優先度を考えるポイントについて書いていきます。

曲によって、指揮者の好みによっても変わってくると思いますが、以下の点を参考にしてみてください。

1.目立つ場面、盛り上がる場面

  • 他の低音管楽器やバスドラムが入っておらず、ティンパニが目立つ場面の音
  • 他の低音楽器と異なる動きをしている場面の音
  • 曲の最後や盛り上がりに突入した時の音

多くの場合、ティンパニは曲中の大事な場面に入っていることが多いです。
(だからこそ選ぶのが難しいんですよね…)

スコアでチューバやバスドラムなどの動きもチェックしつつ、「ここぞ!」という大事な音を選んでみてください。

2.曲の調性で選ぶ

  • その曲の調の主音(1つ目の音)と属音(5つ目の音)を優先する
  • 転調してしまう場合は、盛り上げたい方の調にする
  • A-B-Aの三部形式ならAの部分の主音属音にする、場合によってはB部分の主音属音にする、など

元々ティンパニは主音属音でチューニングした2台一組で使う楽器です。

ハ長調(C-dur)なら「ド」と「ソ」になります。

音域が足りない場合はオクターブを変えてチューニングしてみてください。(音が無いよりはマシ…)

グロッケンやマリンバ(鍵盤打楽器)の音が足りない

グロッケンシュピール

メーカーやシリーズごとに鍵盤打楽器の音域が異なる為、楽譜に出てくる音が出せない場合があります。

  • オクターブ上げる/下げる
  • 転回する

などの対策ができます。

オクターブ上げる/下げる

出せない音を単音でオクターブを変える、またはそのフレーズごとオクターブを変える方法が考えられます。

下記のような場合はフレーズごとオクターブ下げた方が違和感を少なくできます。

五線外のレが出ない場合

転回する

和音内の音をオクターブ入れ替える方法です。

五線外のレが出ない場合

打楽器の優先順位は?

multi

曲によって重要度が異なる場合も有りますが、行進曲など多くの場合は以下の通りになります。

スネアドラム・バスドラム(ドラムセット)>ティンパニ・シンバル>小物楽器・鍵盤楽器

(本当にざっっっくりの優先順位です。曲の傾向によってはこの限りではありません。)

スネアドラム・バスドラム

行進曲は本来歩くための音楽なので、テンポを刻んでいるパートが重要です。

スネアドラム・バスドラムはバンド全体のテンポをリードする土台となるパートなので最優先になります。

ドラムセットでスネア・バスドラム・シンバルのパートを一人で演奏する場合もあります。

パーカッション奏者が一人しかいない場合はスネアドラムまたはドラムセットで演奏しましょう。

ティンパニ・シンバル

ティンパニ

テンポを刻むことに重きを置く行進曲の場合はスネア・バスドラムの次になりますが、交響曲のような作品では最重要ポジションになってきます。

option扱いの曲もあれば、最重要ポジションの場合もあるので、バスドラムやテューバなど低音楽器の動きもチェックしながらその曲でどのような使われ方をしているか見極める必要があります

オーケストラでは「ティンパニ奏者」「パーカッション奏者」と分けられているぐらいティンパニは別格です!オーディションもギャラも別だったりします。さすが「第2の指揮者」!

ティンパニもバスドラムも削りたくない!という場合は、バスドラムを横向きに置いてティンパニと並べてたたく…という方法もできます。

バスドラムの横スタンドは作れる!?

演奏に差が出る打楽器アンサンブル・セッティングのポイント3つ

シンバル

合わせシンバルはスネアドラム・バスドラムと一緒に行進曲では土台となるパートです。

ただし合わせシンバルはバスドラムと同じ動きをしていたり登場回数が少ない場合があるので、テンポをリードする役割の観点からは順位が下になっています。

(音楽が最高潮に達して一発「ジャーン!」と決める場合などは何とかして入れたいですね…。)

行進曲では右手でバスドラム、固定したシンバルと左手に持ったシンバルで一人で両方を演奏することもあります。(筋肉が必要)

移動が間に合わない場合などはサスペンデッドシンバルで代用することもあります。

ひとりでシンバルバスドラムどうやるの?

楽器移動・持ち替えが間に合わない時の解決策4つ

サスペンデッドシンバルのロールは音楽を盛り上げる上で重要な役割をもっているので、他の楽器がクレッシェンドしていない時などは最優先で入れていきましょう!

小物楽器・鍵盤打楽器

小物楽器

スネアドラムと一緒にタンバリンなどでリズムを刻んでいる箇所はスネアドラムを優先してタンバリンなど小物楽器を省略することが多いです。

もし腕に自信があれば片手で演奏出来る便利な小物スタンド(⁉)がありますので、活用してみてください。

小物楽器の持ち替え間に合わない!片手で演奏したい!便利なアイテム6種 便利で快適なサイズ感!小さめパーカッションテーブル/マレットスタンド/小物台11選【1万円以下】

鍵盤打楽器

管楽器と同じ動きが多いので、人数が足りない時は省略します。

ソロがある場合はその場面だけ鍵盤打楽器を入れる場合もあります。

鍵盤打楽器同士で同じ動きをしていたら、グロッケン・シロフォン>ビブラフォン・マリンバの優先順位にすることが多いです。

(グロッケン・シロフォンは音色のキャラクターが濃く、管楽器が出せない音域を担当している場合があるため)

打楽器の代用術~チャイム、フィールドドラム、クロテイル、ハープほか

おわりに

楽譜に書いてある音すべてに意味があります。

管楽器と同じ音をなぞっている鍵盤打楽器も、そのフレーズを強調したり変化をつける大切な役割を任されています。

優先順位はあくまで基本であり、その作品や曲の場面によって優先順位が大きく変わることもあるので、スコアをよく見て吟味していきましょう!

それでは、また!

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どこより詳しい全パート解説!「ラプソディ~エクリプス」~スコアから読み解く2025吹奏楽コンクール課題曲4https://yoshiokaeppa.com/percussion/2025/04/26/rhapsody-eclipse/Sat, 26 Apr 2025 09:39:32 +0000https://yoshiokaeppa.com/percussion/?p=11737

こんにちは!打楽器の吉岡です! 今回は2025年度吹奏楽コンクール課題曲IV「ラプソディ~エクリプス」についてパーカッションのポイントをまとめていきます。 足りないパートがある場合や人数が足りない場合の対応方法がまとめら ... ]]>

こんにちは!打楽器の吉岡です!

今回は2025年度吹奏楽コンクール課題曲IV「ラプソディ~エクリプス」についてパーカッションのポイントをまとめていきます。

足りないパートがある場合や人数が足りない場合の対応方法がまとめられている全日本吹奏楽連盟の課題曲演奏の注意事項・Q&A・2025年度Q&Aも合わせてお読みください。

曲全体

シンプルに書かれていますが、場面ごとの雰囲気を最大限引き立たせるように演奏していきたいですね!

また、打楽器と管楽器が分離した演奏にならないように、打楽器も「息」を使って鳴らすイメージを持って演奏していきましょう!

また、この部分は打楽器らしさ20%、管楽器に溶け込んでる度80%、など音や場面によって使い分けができるとより表現の幅が広がると思います。

ティンパニ

オーケストラではティンパニが「第2の指揮者」と言われるほど、強い支配力を持っています。

低音楽器を強化したり、引き締め役としての自覚を持って、堂々と演奏していきましょう!

B

14・16小節目の動きはティンパニのみです。


休符になっていますが15小節目・17小節目の1拍目へ受け渡すように演奏すると説得力のある演奏になります。(アウフタクトのようなイメージ)

フォルテピアノ+クレッシェンドは十六分音符や6連符にして、強弱の幅や左右の粒を確認してみてください。

フォルテピアノ+クレッシェンド、カッコよく聴かせるコツ3つ

C

「旅立ち」の場面ですね。

低音楽器と一体感を持って演奏していきましょう!

音符の方が大事に見えて、実は休符の取り方でリズムの質が変わってきます。

マフリング(音を止める動作)もテンポに合わせてリズミカルにやっていきましょう!

ノリが悪い原因は「休符」にあった!?~休符も歌ってリズミカルに!

打楽器の八分音符+八分休符と四分音符は同じなのか?

打楽器の音は「点?」リズミカルな演奏になる音価の考え方

D

でました!リハーサルマーク前後の引き締め役!

「E」からの雰囲気を意識してクレッシェンドしていきましょう!

F

バスクラやユーフォニアムと同じ動きで、サックスやトランペットのメロディの頂点とも合っています。

(その直後、4拍目にはピッコロ・エスクラも駆け上がります)

メロディを支えるイメージで、華やかに盛り上げていきましょう!

ロール=「連打」ではなく、「音を伸ばす」ことも忘れずに!

楽器は違えどロールの基本は同じ!

サッシンの7ロール サスペンドシンバル(S.Cym.サッシン)のコツと練習方法・ロール編【動画あり】 シロフォンの鍵盤 シロフォンやマリンバなど鍵盤打楽器のロールのコツ

H

管楽器の響きを増幅させるように、なじませていきましょう!

デクレッシェンドは早くに小さくしてしまいがちなので、また十六分音符などに分解して確認してみましょう!

トゥッティのメゾピアノ、音を止める瞬間、余韻もお楽しみあれ!

Perc.1 スネアドラム・トライアングル

スネアはテンポキープの役割を持ちながら、様々な役割を任されています。

アクセントは「強く」だけではなく、「濃く」「深く」などとも考えることができます。

自分が普段の会話で話すときに軽くアクセントをつけるようなイメージを持って演奏していきましょう!

知ってた?リズム感アップするメトロノームの意外な使い方

C

管楽器と「馴染ませる」部分と、打楽器らしく「目立つ」部分のメリハリをつけていきましょう!

3・4拍目に出てくる「タカタカタッ!」打楽器らしく鋭く聴かせたいですね!

逆の手順も練習して、左右の粒と強弱の幅を確認していきましょう!

また、この4拍目を次の小節頭へのアウフタクトのように演奏すると、流れがスムーズになります。

E

4小節ひとまとまりのフレーズになっています。

メロディや低音楽器のクレッシェンド・デクレッシェンドと一体感を持ちながら、バンド全体を引き締めるようにリズムを刻んでいきましょう!

アクセントは単に「強く」だけではなく、「濃く」「深く」などとも考えることができます。

自分が普段の会話で話すときに軽くアクセントをつけるようなイメージを持って演奏していきましょう!

multi 打楽器についてもっと知りたい!チューニング&メンテナンス本おすすめ3冊 失敗しないスティックの選び方と種類・特徴【吹奏楽部のための】

F

それまで2小節1単位だったリズムパターンが縮小されて2拍ごとになっています。

「E」では1小節に1回だった十六分音符が1小節に2回出てくることで圧縮され、テンションが上がるように作られています。

デクレッシェンドで弱くなりすぎないように、テンションを保ったまま71小節目の頂点まで盛り上げていきましょう!

2拍目・4拍目から始まるようにグルーピングして(まとめて)演奏すると推進力が出ます。

存在感のあるピアノとは?

小さく叩くのが苦手!打楽器の「ピアノ」でいい音を出すコツとは?

H

響かせるように、繊細な雰囲気で演奏したいですね。

デクレッシェンドは早くに小さくしてしまいがちなので、また十六分音符などに分解して確認してみましょう!

トゥッティのメゾピアノ、音を止める瞬間、余韻もお楽しみあれ!

トライアングルのロールは以下記事を参考にしてみてください。

トライアングル トライアングルの音色を変えるには?シンプルな2種類を写真と動画で紹介 トライアングル 「三角の中に指揮者」は間違い!?トライアングルの持ち方・構え方 トライアングルのビーター 今すぐ音が良くなる!トライアングルのバチ選びと吊るし方3種類

Perc.2 サスペンデッドシンバル

シンバルは音楽を華やかに盛り上げる役割をもっています。

他の言葉を使えば、シンバルが入るとゴージャスな、リッチな雰囲気になるんですね。

盛り上がる場面や特別な瞬間にしか入っていないので、シンバルの出番は少なめになっています。

サッシンの7ロール サスペンドシンバル(S.Cym.サッシン)のコツと練習方法・ロール編【動画あり】

B

旅立ちに向けて高揚感が高まっていく(ワクワクしていく)場面ですね。

メロディをよく聴きながら、14・16小節目の1拍目はハッキリ打ち直しましょう!

1拍目サッシン!2拍目バスドラム!と2つの楽器のコンビネーション、関連性が大切です。

バスドラムと一体感を持ちながらしていきましょう!

17小節目1拍目は全員休符です。

休符で溜めたエネルギーを放出していく感じで、管楽器のハーモニーに参加するつもりで演奏していきましょう!

アクセントは単に「強く」ではなく、「深く」「色が濃い」「密度が濃い」「ピンと張っている」など様々なイメージを使い分けていきいましょう!

18小節目のフォルテピアノ+クレッシェンドは、1発しっかり叩いてからマレットでシンバルを軽くおさえこむようにして振動を減らし、3・4拍目でロールし始めると良さそうです。

フォルテピアノ+クレッシェンド、カッコよく聴かせるコツ3つ

シンバルなど金属系の楽器は、一度叩いて振動している状態で次の音を叩くと、どんどん音量が増幅していきます。大きくなりすぎないように振動を軽く止めたりコントロールしながら演奏してみてください。

F

ここも3拍目バスドラム!4拍目サッシン!と2つの楽器のコンビネーション、関連性が大切です。

打楽器の音符に付いてる「コレ」知っていますか?

71小節目からは先ほどと同じく4拍目をフォルテで叩いてからマレットでシンバルを軽くおさえこむようにして振動を減らし、72小節目2・3拍目でロールし始めると良さそうです。

使っている楽器やマレットにより差があるので、止め具合やロールをはじめるタイミングなどは使っている楽器でのベストを探してみてください。

G

金管楽器と張り合うテンションとエネルギーがほしい場面です。

片手てたたく?

両手でたたく?

どのあたりをたたく?

下記記事を参考に、ぜひ使っているサスペンデッドシンバルでいろいろ試して、ピッタリな音色を探してみてください。

サッシン サスペンドシンバル(S.Cym.サッシン)の音色の変え方【動画つき】

H

87小節目から管楽器に溶け込ませるように、ハーモニーに参加する感覚で演奏していきましょう!

88小節目からは音量を一定にキープする必要があるので、少し叩く回数をゆるめると良さそうです。

最後2小節間も管楽器の響きを増幅させるように、なじませていきましょう!

デクレッシェンドのロールは、マレットで軽くシンバルを抑え込むようにして振動を減らしていきます。

トゥッティのメゾピアノ、音を止める瞬間、余韻もお楽しみあれ!

Perc.3 バスドラム・トライアングル

地味な楽器とあなどることなかれ。

バンドの最低音を担当するバスドラム!

打面だけではなく裏側の皮も振動することを意識して、低く頼もしい音で演奏していきましょう!

知らなきゃ損!?行進曲のバスドラム・大太鼓は「叩く」よりも「心〇〇ッ〇ー〇」

B

旅立ちに向けて高揚感が高まっていく(ワクワクしていく)場面ですね。

14・16小節目のメロディは1拍目から2拍目へ跳躍(低い音から高い音へ飛んでいる)しています。

跳び箱のようなイメージで1拍目で踏み切り、2拍目で飛び上がるようなイメージで演奏していくと良さそうです。

(ちょうど木管楽器も駆け上がるように動いています)

サスペンデッドシンバルと一体感を持ちながらしていきましょう!

17小節目1拍目は全員休符です。

休符で溜めたエネルギーを放出していく感じで、管楽器のハーモニーに参加するつもりで演奏していきましょう!

アクセントは単に「強く」ではなく、「深く」「色が濃い」「密度が濃い」「ピンと張っている」など様々なイメージを使い分けていきいましょう!

音のスピード・深さの感覚をつかむ方法【初心者おすすめ】

フォルテピアノ+クレッシェンドは、1発しっかり叩いて少し待ってから静かにロールし始めるとバランスよく聞こえます。

十六分音符などに分解して強弱や粒の確認をしていきましょう!

フォルテピアノ+クレッシェンド、カッコよく聴かせるコツ3つ

C

3拍目のスネアのクレッシェンドをもらって演奏していきましょう!

音のスピード・深さの感覚をつかむ方法【初心者おすすめ】

この記号にもこだわっていこう!

打楽器の音符に付いてる「コレ」知っていますか?

D

トライアングルが出てくるのはこの場面だけ!

トライアングルの音で一気に雰囲気を変えていきましょう!

(ユーフォニアムが同じ動きをしています)

トライアングル トライアングルの音色を変えるには?シンプルな2種類を写真と動画で紹介 トライアングル 「三角の中に指揮者」は間違い!?トライアングルの持ち方・構え方 トライアングルのビーター 今すぐ音が良くなる!トライアングルのバチ選びと吊るし方3種類

F

ここも3拍目バスドラム!4拍目サッシン!と2つの楽器のコンビネーション、関連性が大切です。

H

最後2小節間も管楽器の響きを増幅させるように、なじませていきましょう!

トゥッティのメゾピアノ、音を止める瞬間、余韻もお楽しみあれ!

Perc.4 ビブラフォン・グロッケン

出番は少ないものの独自のパートを演奏していたり、「ここぞ!」のタイミングで入っていたり重要な役割を持っています。

打楽器は叩けば音が出ますが、1音1音の音の高さを歌うことが音楽的な演奏に繋がっていきます。

鍵盤打楽器も1音1音を歌うつもりで弾いていきましょう!

鍵盤打楽器で歌う…?

「グロッケン、もっと歌うように弾いて!」鍵盤打楽器で歌う5つのヒント 初めて買うマレット!失敗しない選び方、予算、おすすめは?【マリンバ・ビブラフォン編】

イントロ~A

バンド全体がメゾピアノで演奏していますが、ビブラフォンのパートも客席に聞こえるよう、マレットや腕の重さをかけてたっぷりじっくり鳴らしていきましょう!

ビブラフォンのマレット選びに迷ったら!プロも使うプレイウッドM-3002、おすすめです!

2本マレットの持ち方2種類を試してみよう!

シロフォンやグロッケン、鍵盤打楽器のマレット持ち方2種類

C~E

フルートのスラーやアーティキュレーションを書き写しておきましょう!

スラーを書き写すことで、フレーズ内の細かい区切りやイントネーションが分かるようになります。

スラーで吹く時、管楽器は息を流しっぱなしにして指だけで音を変えています。

42小節目だけはスタッカートです。

物理的に音を短くする必要はないですが、意識するだけでも演奏が大きく変わってきます。ぜひ色々試してみてください。

グロッケンでスラー!?スタッカートって!?

打楽器でスラーほかアーティキュレーションを付ける方法

H

フルートやクラリネットと一緒に動いています。

管楽器をキラリと輝かせる、響かせるように繊細な雰囲気で演奏したいですね。

音を止める瞬間、余韻もお楽しみあれ!

マレット シロフォン・グロッケンおすすめマレット

終わりに

以上、2025年度吹奏楽コンクール課題曲IV「ラプソディ~エクリプス」について打楽器演奏のポイントでした!

スコアを読み込むことで、
「どう演奏したらいいか?」
「この音にはどんな役割があるのか?」

知ることができます。

スコアや楽譜の読み解き方はこちらの記事を参考にしてみてください。

役割が分かれば単純な伴奏も最高に楽しい!~ショーに例えて分かりやすく解説 打楽器の出番少ない!つまらない!いやスコアを読めば面白くなる!

また、「打楽器の音が大きすぎる!」「管楽器と混ざらない!」問題については以下の記事を参考にしてみてください。

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

それでは、また!

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【図解あり】これだけ知っておけばOK!打楽器セッティングのキホン~吹奏楽・金管バンドhttps://yoshiokaeppa.com/percussion/2025/04/22/setting-2/Tue, 22 Apr 2025 01:56:11 +0000https://yoshiokaeppa.com/percussion/?p=11624

曲によって使う楽器が変わるので、セッティングに悩む方も多いと思います。ということで、打楽器のセッティングの基本について書いていきます! 指揮者から見て左側が「下手(しもて)」、右側が「上手(かみて)」です。「低音が上手( ... ]]>

「打楽器のセッティングにルールってあるのかな…?」
「こんな置き方しても大丈夫かな…?」

曲によって使う楽器が変わるので、セッティングに悩む方も多いと思います。
ということで、打楽器のセッティングの基本について書いていきます!

指揮者から見て左側が「下手(しもて)」、右側が「上手(かみて)です。
「低音が上手(じょうず)」「トロンボーンが上手(じょうず)など指揮者から見て右側のパートを当てはめると覚えやすいです!

セッティングの大原則

これだけ知っておけばOK!
  • 太鼓類は奥に、鍵盤打楽器は手前に
  • 似た役割の楽器は近くに
  • 演奏しやすく音が良ければわりと何でもOK

太鼓類は奥に、鍵盤打楽器は手前に

楽器そのものの音量が関係しています。
吹奏楽の場合、音の大きな金管楽器は奥・木管楽器が手前になっています。

パーカッションの場合、比較的音量が大きい太鼓類は奥に置くことが多いです。
太鼓に比べて鍵盤打楽器は音量が出ないので、手前側に置くことが多いです。

似た役割の楽器は近くに

無駄に距離を離さず、同じ動きをしている楽器とアンサンブルしやすセッティングします。

鍵盤打楽器は高い音の管楽器と一緒に動いていることが多いため、なるべく木管楽器やコルネットの近くに置きます。

行進曲などでテンポの要となるバスドラム・合わせシンバル・スネアドラムは近くにセッティングします。

が、あくまで原則なので移動や他楽器との兼ね合いで難しい場合は気にしなくて大丈夫です。

ドラムセットはバンド全体の要(かなめ)になるので、指揮者とのコンタクトも取りやすい舞台中央に置くこともあります。

エレキベースがある場合はその近くに置くこともあります。

演奏しやすく音が良ければわりと何でもOK

「太鼓類は奥に、鍵盤打楽器は手前に」「似た役割の楽器は近くに」と解説してきましたが、演奏しやすく(=楽器移動しやすい、指揮が見やすい)、バランス良く音が聞こえていればOKです。

ややこしいルールはないので、ぜひ頭をやわらかくしてセッティングを考えてもらえたら幸いです。

楽器移動・持ち替えが間に合わない時の解決策4つ

下手側セッティング例

ひな壇を使ってセッティングする図
ひな壇を使う場合
ひな壇使わずにセッティングする図
ひな壇を使わない場合
下手側セッティングのキホン
  • 太鼓系は奥へ、鍵盤系は手前へ
  • 指揮者から見てバスドラムの左に合わせシンバル、すぐそばにスネアドラム
  • ティンパニはひな壇にのせなくてもOK

太鼓系は奥へ、鍵盤系は手前へ

図のとおりティンパニやバスドラムは奥、鍵盤楽器を手前にセッティングします。

バスドラム・シンバル・スネアドラムは近くに

シンバルとバスドラムは切っても切れない「ニコイチ」です。
指揮者から見てバスドラムの左に合わせシンバルが来るようにします。

スネアドラムは横に並ぶか、バスドラムと合わせシンバルの前におきます。
合わせシンバルを使わない場合は、バスドラムとスネアが横並びになると演奏しやすいです。
サスペンデッドシンバルの位置は特に理由が無ければ合わせシンバルの隣にしておきましょう。

演奏に差が出る打楽器アンサンブル・セッティングのポイント3つ

鍵盤楽器は高音楽器の近くに

この楽器は前列に、などのルールは特にありません。

ビブラフォンとグロッケンの出番が多いから前列、シロフォンは出番少ないから後列、などもOKです。

コンサートチャイムは列に並べるように置いてもOKです。

鍵盤の列にチャイムを並べた場合のセッティング例
鍵盤の列にチャイムを並べた場合
譜面台の位置で演奏が変わる!?置き方のポイント

ティンパニの位置

楽器が少ない場合や掛け持ちで演奏する場合など、ティンパニはひな壇に上げなくてもOKです。
3台しか使わないなら3台でOKです。
2台、3台しか使わない場合は「いい音が鳴るサイズ」のティンパニを選んで使ってOKです。
(23インチ(S)と29インチ(M)の組み合わせなど、1サイズとばしてもOK!) 

マレットスタンドが無い場合は、マレットを置くイスも忘れずに!

スタンドのたたみ方 知ってると得する!打楽器スタンド類を効率よく運搬する方法【動画つき】

最後列セッティング例

横1列のセッティング例
横1列の場合
ドラムセットを中央に置いた横一列のセッティング例
ドラムセットを中央に置いた場合
ティンパニが中央の場合、鍵盤が多い場合のセッティング例
ティンパニが中央の場合、鍵盤が多い場合
最後列セッティングのキホン
  • 太鼓系は奥へ、鍵盤系は下手側へ
  • 指揮者から見て右から順にバスドラム、合わせシンバル、スネアドラム
  • 鍵盤打楽器は最後列でも下手側でもOK

太鼓系は奥へ、鍵盤系は下手側へ

鍵盤楽器が多い場合はひな壇にのせなくても大丈夫です。
特に並び順はないですが、似た動きをしているパートを隣にするとアンサンブルしやすくなります。
(鉄琴が前列、木琴が後列など)

バスドラム・シンバル・スネアドラムは近くに

シンバルとバスドラムは切っても切れない「ニコイチ」です。
指揮者から見てバスドラムの左に合わせシンバル、スネアドラムと並ぶようにします。
合わせシンバルを使わない場合は、バスドラムとスネアドラムで並ぶと演奏しやすいです。
サスペンデッドシンバルの位置は特に理由が無ければ合わせシンバルの隣にしておきましょう。

演奏に差が出る打楽器アンサンブル・セッティングのポイント3つ

バスドラムは上手側に

バスドラム演奏者が小学生など身体が小さい場合は、楽器に身体が隠れてしまうため左側(楽器側)とアンサンブルしにくいです。
最後列セッティング図3枚目のように、バスドラムは指揮者から見て舞台右側へ置くと安心です。
マレットスタンドが無い場合はバスドラムのマレットを置くイスも忘れずに!

multi 打楽器についてもっと知りたい!チューニング&メンテナンス本おすすめ3冊

ティンパニは中央または上手側に

チューバなど低音楽器と近いほうがアンサンブルしやすく、音も混ぜやすいです。

また「第2の指揮者」と言われるほどティンパニは重要な役割を持っています。
そのため、中央に置かれることも多いです。
楽器を掛け持ちする場合や、ティンパニをあまり使わない場合は移動しやすい位置に置きましょう。

ネジ 打楽器のスタンド類、セッティングが楽になる「ひと工夫」

おわりに

以上、打楽器のセッティングの基本についてでした!
吹奏楽・金管バンドの編成に関わらず、アンサンブルのセッティングなどにも応用していただければ幸いです。

それでは、また!

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どこより詳しい全パート解説!「ステップ、スキップ、ノンストップ」~スコアから読み解く2025吹奏楽コンクール課題曲2https://yoshiokaeppa.com/percussion/2025/04/18/step_skip_nonstop/Fri, 18 Apr 2025 09:11:42 +0000https://yoshiokaeppa.com/percussion/?p=11595

こんにちは!打楽器の吉岡です! 今回は2025年度吹奏楽コンクール課題曲II「ステップ、スキップ、ノンストップ(順次進行によるカプリッチョ)」についてパーカッションのポイントをまとめていきます。 足りないパートがある場合 ... ]]>

こんにちは!打楽器の吉岡です!

今回は2025年度吹奏楽コンクール課題曲II「ステップ、スキップ、ノンストップ(順次進行によるカプリッチョ)」についてパーカッションのポイントをまとめていきます。

足りないパートがある場合や人数が足りない場合についての対応方法がまとめられている全日本吹奏楽連盟の課題曲演奏の注意事項・Q&A・2025年度Q&Aも合わせてお読みください。

曲全体

シンプルながらも工夫の詰まった作品です。

打楽器の出番は多くないですが、場面の切り替わりや強調させたい部分などの重要なポイントに入れられています。

音程を出さない打楽器であっても、カデンツ(終止形)であったり調性が揺れる部分であったり全体のハーモニー(和声)がどのように変化しているか、繊細に感じ取りながら演奏する必要があります。

打楽器と管楽器が分離した演奏にならないように、打楽器も「息」を使って鳴らすイメージを持って演奏していきましょう!

また、この部分は打楽器らしさ20%、管楽器に溶け込んでる度80%など音や場面によって使い分けができると、より大きく表現の幅が広がると思います。

ティンパニ

他の楽器にくらべるとティンパニは出番が少ないですが、フレーズや場面の最初と最後を引き締める役割をもっています。

この曲に限らずですが、楽譜を見てみるとリハーサルマークの前後にティンパニが入っていることが多いです。

オーケストラではティンパニが「第2の指揮者」と言われるほど、強い支配力を持っています。特に重要なハーモニーの動き(作品解説にもある「カデンツ」など)にティンパニが入ることで、合奏全体が「シまる」んですね。

「山に登りました。」という文章を読み上げる時に、最後の「た」を高く強く発音してしまうと、「山に登りました?」に聞こえてしまいますよね。

打楽器は最後の「ました」とか「た」だけに入ることが多いです。

文脈に沿って発音するのとおなじように、音楽全体の流れを感じながら、堂々と演奏していきましょう!

イントロ

ホルンやユーフォニアム、低音パートの輪郭を縁取ったり強調するような役割を持っています。

18小節目はトランペット・トロンボーンの駆け上がりからバトンを受け取りましょう!

また、アクセントも「強く」だけではなく、「濃く」「深く」「広げる」などとも考えることができます。

自分が普段の会話で話すときに軽くアクセントをつけるようなイメージもいいですね。

場面によって使い分けてみてください。

A

「A」に入った瞬間、なんだかスッキリしませんか?

この曲、冒頭から「A」までドミナント(B-durの場合はFの音、ティンパニもファの音しか出てきていません)に支配されています。

それが「A」に入って、やっとトニックに解決します。
(ティンパニも管楽器はシ♭、B-durの主音にたどりつきます)

・ドミナント=緊張(ドキドキワクワク、息を吸ってる)
・トニック=弛緩(リラックス、息を吐く)

といった感覚です。
ドミナントの時間が長ければ長いほど緊張感(ワクワク)は高まる仕組みになっています。

ぜひハーモニーの流れも感じながら演奏してみてください。

B

出ました!引き締め役!

わりと急な転調ですが、ティンパニが入ることでDes-durへの転調が確定するような印象です。

「自分が!確定させる!」そんな気分で他の楽器がやってきたクレッシェンドや高揚感を受け取って堂々と入っていきましょう!

E

こちらも引き締め役ですね!

67小節目で出てくるレの音は音楽の流れ上「意外な音」です。

1拍目の休符でためたエネルギーを放出するようにフォルテッシモで入りましょう!

ロール=「連打」ではなく、「音を伸ばす」ことも忘れずに!

楽器は違えどロールの基本は同じ!

シロフォンの鍵盤 シロフォンやマリンバなど鍵盤打楽器のロールのコツ サッシンの7ロール サスペンドシンバル(S.Cym.サッシン)のコツと練習方法・ロール編【動画あり】

H

室内楽(アンサンブル)的な響きの場面から切り替わる要所です。

97小節目で全員集合します。

このアクセントはフレーズの締めくくりであり、次の場面に行くための始まりであることを意識して演奏していきましょう!

I~

終わりであり始まりの点にティンパニが入っています。

直前で動いている楽器や次に始まる場面の雰囲気を意識して演奏していきましょう!

123小節目などの十六分音符は強弱がピアノでも粒が聞こえるよう気を配ってください。

冒頭と同じくドミナントが続いてから、やっと最後の小節でトニックに解決します。

ピアニッシモとはいえ、ドミナントの時間に蓄積されたドキドキ?ワクワク?ソワソワ?を開放するように演奏してみてください。

存在感のあるピアノとは?

小さく叩くのが苦手!打楽器の「ピアノ」でいい音を出すコツとは?

Perc.1 スネアドラム・タンバリン

スネアはテンポキープの役割を持ちながら、様々な役割を任されています。

時には低音楽器と一緒、時にはフルート・クラリネットと一緒に動いていたり。

ストロークの種類やスピードを使い分けて、管楽器に合わせてアーティキュレーションも繊細に表現していきましょう!

イントロ

アクセントは「強く」だけではなく、「濃く」「深く」「圧力(重さ)をかける」などとも考えることができます。

自分が普段の会話で話すときに軽くアクセントをつけるようなイメージを持ってみてもいいですね。

場面場面に合った表現を考えていきましょう!

ロールしやすいスティックがある!?

失敗しないスティックの選び方と種類・特徴【吹奏楽部のための】

A

1拍目はトゥッティ、2拍目からは一気に人数が減ります。

この部分、管楽器はメゾフォルテになっていますが、スネアはメゾピアノになっています。
(18~19小節は管楽器も打楽器もフォルテ)

あまり主張せず管楽器と「馴染ませる」部分と、打楽器らしく「目立つ」部分のメリハリをつけていきましょう!

フレーズのたたき終わりにアクセントがついていますが、ただ強くするのではなく、管楽器の吹き方を参考にしてみてください。
(管楽器にはスタッカートがついています)

ところで、「A」に入った瞬間なんだかスッキリしませんか?

この曲、冒頭から「A」までドミナント(B-durの場合はFの音、ティンパニもファの音しか出てきていません)に支配されています。

それが「A」に入って、やっとトニックに解決します。
(ティンパニも管楽器はシ♭、B-durの主音にたどりつきます)

・ドミナント=緊張(ドキドキワクワク、息を吸ってる)
・トニック=弛緩(リラックス、息を吐く)

といった感覚です。
ドミナントの時間が長ければ長いほど緊張感(ワクワク)は高まる仕組みになっています。

ぜひハーモニーの流れも感じながら演奏してみてください。

B


スネアは音程を変えられませんが、メロディを歌うようにたたいてみると、一体感が生まれ軽快なリズムになります。

クレッシェンドは単純に「大きくしていく!」だけではなく、「広げていく」「深くしていく」「ふくらませていく」などのイメージを使い分けてみてください。

42小節目で新しい世界へ突入します。(Des-durへの転調)

41小節目3拍目のロールはドアを押し開けるような、重要なポイントです。

調が動いていくワクワクを感じながら盛り上げていきましょう!

D

管楽器の吹き方を参考にしながら軽やかに、粒が聞こえるように演奏しましょう。

いつもの持ち方で親指とそれ以外の指を使ってドアノブをガチャガチャする感じで叩く方法でも、裏返したタンバリンをももにのせて両手で叩く方法でもできます。

タンバリン持ち方 コントロール抜群になる!タンバリンの持ち方・構え方のコツ【写真で解説】 タンバリンを歯切れよく タンバリンの鋭い音・キレのある音はどう出す?

H

97小節目で全員集合します。

この1拍目はフレーズの締めくくりであり、1拍め裏の装飾音符は新しいフレーズの始まりを強調しています。

(そのために、97小節目の1拍目は八分音符が分けて書かれています)

J

Jの頭は音楽の流れとして「⁉」と緊張感がはしるポイントです。

クレッシェンドした先の場面も考えつつ演奏してみてください。

M

管楽器と一緒にスネアもメロディに参加するつもりで演奏していきましょう!

冒頭と同じくドミナントが続いてから、やっと最後の小節でトニックに解決します。

ピアニッシモとはいえ、ドミナントの時間に蓄積されたドキドキ?ワクワク?ソワソワ?を開放するように演奏してみてください。

multi 打楽器についてもっと知りたい!チューニング&メンテナンス本おすすめ3冊

Perc.2 シンバル・バスドラム・トライアングル

合わせシンバル

他の楽器にくらべると出番は少ないですが、フレーズや場面の最初や最後を引き締める役割をもっています。

特に重要なポイントでシンバルやバスドラムが入ることで、合奏全体が「シまる」んですね。

役割を理解した上で音を出すと、グッと説得力のある演奏になります!

合わせシンバル 合わせシンバルの持ち方4種類のメリット・デメリット

イントロ

14小節目から始まる十六分音符のエネルギーをもらってフォルテの1発を鳴らしていきましょう!

アクセントは「強く」だけではなく、「濃く」「深く」「圧力(重さ)をかける」などとも考えることができます。

自分が普段の会話で話すときに軽くアクセントをつけるようなイメージを持ってみてもいいですね。

場面場面に合った表現を考えていきましょう!

A 合わせシンバル

「A」に入った瞬間、なんだかスッキリしませんか?

この曲、冒頭から「A」までドミナント(B-durの場合はFの音、ティンパニもファの音しか出てきていません)に支配されています。

それが「A」に入って、やっとトニックに解決します。
(ティンパニも管楽器はシ♭、B-durの主音にたどりつきます)

・ドミナント=緊張(ドキドキワクワク、息を吸ってる)
・トニック=弛緩(リラックス、息を吐く)

といった感覚です。
ドミナントの時間が長ければ長いほど緊張感(ワクワク)は高まる仕組みになっています。

ぜひハーモニーの流れも感じながら演奏してみてください。

あれ?これ四分音符で書いてもいいんじゃないの?

という箇所が時々出てきますが、全て理由があって書き分けられています。

どちらの表記でもたたくタイミングは同じですが、意識するだけで演奏が大きく変わってきます。

一か所一か所こだわっていきましょう!

打楽器の八分音符+八分休符と四分音符は同じなのか?

打楽器の音は「点?」リズミカルな演奏になる音価の考え方

B バスドラム

低音パートと意気投合しましょう!

また、バスドラムは低音楽器のなかでも最低音を担当するつもりで、バンド全体を支えていきましょう。

35小節目1拍目はB-durには無い音が出てきて、音楽の流れとしては「おや⁉」となる場面です。

ぜひハーモニーの移り変わりも感じながら演奏してみてください。

42小節目でDes-durに解決しています。

同じタイミングでティンパニも入っているので、「ハイ!Des-dur確定!」そんな気分で、堂々と入っていきましょう!

D トライアングル

木管楽器の軽やかな動きにきらめきを付けるようなトライアングル。

二分音符ですがアメンボのようにスイーッと勢いがあると音楽に合いそうです。

トライアングル トライアングルの音色を変えるには?シンプルな2種類を写真と動画で紹介 トライアングルのビーター 今すぐ音が良くなる!トライアングルのバチ選びと吊るし方3種類 トライアングル 「三角の中に指揮者」は間違い!?トライアングルの持ち方・構え方

H バスドラム

室内楽(アンサンブル)的な響きの場面から切り替わる要所です。

97小節目で全員集合します。

管楽器やティンパニ、スネアのクレッシェンドを受け取って入りましょう!

このアクセントはフレーズの締めくくりであり、次の場面に行くための始まりであることを意識して演奏していきましょう!

J 合わせシンバル

ピアニッシモのソロ…緊張しますね…!

冒頭と同じくドミナントが続いてから、やっと最後の小節でトニックに解決します。

ピアニッシモとはいえ、ドミナントの時間に蓄積されたドキドキ?ワクワク?ソワソワ?を一気に開放するように演奏してみてください。(量は小さくてエネルギーはある)

下記の記事も参考にしてみて下さい。

合わせシンバル、いい音を出すには?

合わせシンバル(クラッシュシンバル)をイイ音で鳴らすための基本3つ

Perc.3 シロフォン・グロッケン

フルートやクラリネットと同じ動きをしていることが多いです。

打つスピードや弾き方を使い分けて、スタッカートやテヌート、スラーなどのアーティキュレーションを繊細に表現していきましょう!

打楽器は叩けば音が出ますが、1音1音の音の高さを歌うことが音楽的な演奏に繋がっていきます。

鍵盤打楽器も1音1音を歌うつもりで弾いていきましょう!

マレット シロフォン・グロッケンおすすめマレット

イントロ

木管楽器、スネアと一緒に動いています。

管楽器と馴染む音色で演奏していきましょう!

2本マレットの持ち方2種類を試してみよう!

シロフォンやグロッケン、鍵盤打楽器のマレット持ち方2種類

A

、「A」に入った瞬間なんだかスッキリしませんか?

この曲、冒頭から「A」までドミナント(B-durの場合はFの音、ティンパニもファの音しか出てきていません)に支配されています。

それが「A」に入って、やっとトニックい解決します。
(ティンパニも管楽器はシ♭、B-durの主音にたどりつきます)

・ドミナント=緊張(ドキドキワクワク、息を吸ってる)
・トニック=弛緩(リラックス、息を吐く)

といった感覚です。
ドミナントの時間が長ければ長いほど緊張感(ワクワク)は高まる仕組みになっています。

ぜひハーモニーの流れも感じながら演奏してみてください。

B

42小節目で新しい世界へ突入します。(Des-durへの転調)

調が動いていくワクワクを感じながら盛り上げていきましょう!

楽器の高さは大丈夫?

シロフォンの高さを変える場所 楽器が高すぎる・低すぎる時の解決方法~高さが変われば演奏も変わる!【小中学生】

D~

通常でもスラーでも打楽器は一打一打たたくことになりますが、管楽器のように「区切らず一息で吹く」イメージを持ってスラーを表現していきましょう!

グロッケンでスラー!?スタッカートって!?

打楽器でスラーほかアーティキュレーションを付ける方法

I

フルート・Eクラリネットと一緒に動いています。

管楽器のスラーを書き写して、同じフレーズ感を持って演奏していきましょう!

鍵盤打楽器で歌う…?

「グロッケン、もっと歌うように弾いて!」鍵盤打楽器で歌う5つのヒント

M

冒頭と同じくドミナントが続いてから、やっと最後の小節でトニックに解決します。

ピアニッシモとはいえ、ドミナントの時間に蓄積されたドキドキ?ワクワク?ソワソワ?を一気に開放するように演奏してみてください。(量は小さくてエネルギーはある感じで)

終わりに

以上、2025年度課題曲2「ステップ、スキップ、ノンストップ(順次進行によるカプリッチョ)」打楽器演奏のポイントでした!

スコアを読み込むことで、
「どう演奏したらいいか?」
「この音にはどんな役割があるのか?」

知ることができます。

スコアや楽譜の読み解き方はこちらの記事を参考にしてみてください。

役割が分かれば単純な伴奏も最高に楽しい!~ショーに例えて分かりやすく解説 打楽器の出番少ない!つまらない!いやスコアを読めば面白くなる!

また、「打楽器の音が大きすぎる!」「管楽器と混ざらない!」問題については以下の記事を参考にしてみてください。

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

それでは、また!

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どこより詳しい全パート解説!マーチ「メモリーズ・リフレイン」~スコアから読み解く2025吹奏楽コンクール課題曲3https://yoshiokaeppa.com/percussion/2025/04/17/memories_in_refrain/Thu, 17 Apr 2025 06:52:01 +0000https://yoshiokaeppa.com/percussion/?p=11599

こんにちは!打楽器の吉岡です! 今回は2025年度吹奏楽コンクール課題曲IIIマーチ「メモリーズ・リフレイン」についてパーカッションのポイントをまとめていきます。 足りないパートがある場合や人数が足りない場合についての対 ... ]]>

こんにちは!打楽器の吉岡です!

今回は2025年度吹奏楽コンクール課題曲IIIマーチ「メモリーズ・リフレイン」についてパーカッションのポイントをまとめていきます。

足りないパートがある場合や人数が足りない場合についての対応がまとめられている全日本吹奏楽連盟の課題曲演奏の注意事項・Q&A・2025年度Q&Aも合わせてお読みください。

曲全体

タイトルにある「リフレイン」のとおり、フレーズの締めくくりなどに同じパターンがやってきます。

管楽器とリズムの取り方や雰囲気を合わせる必要がありますが、まずは打楽器パート内で音色やテンポの取り方をそろえていきましょう!

打楽器と管楽器が分離した演奏にならないように、打楽器も「息」を使って鳴らすイメージを持って演奏していきましょう!

まt、この部分は打楽器らしさ20%、管楽器に溶け込んでる度80%、など音や場面によって使い分けができるとより表現の幅が広がると思います。

ティンパニ&トライアングル

スネア・バスドラムに比べるとティンパニは出番が少ないですが、フレーズや場面の最初と最後を引き締める役割をもっています。

オーケストラではティンパニが「第2の指揮者」と言われるほど、強い支配力を持っています。

リハーサルマーク(AとかBとか)の前後やフレーズの終わり/始まりにティンパニが入ることで、合奏全体が「シまる」んですね。

場面ごとの引き締め役としての自覚を持って、堂々と演奏していきましょう!

イントロ

低音パートや金管楽器の一部分だけを抜き出して演奏しています。

メロディや低音パートを歌いながら自分のパートをたたいていくと、よく馴染んでいきます!

ロール=「連打」ではなく、「音を伸ばす」ことも忘れずに!

楽器は違えどロールの基本は同じ!

シロフォンの鍵盤 シロフォンやマリンバなど鍵盤打楽器のロールのコツ サッシンの7ロール サスペンドシンバル(S.Cym.サッシン)のコツと練習方法・ロール編【動画あり】

A~B

休符があるときは可能な限り音を止めましょう
(マフリングといいます)

B前やC前のキメなど、休符で止めるタイミングも拍に合わせられると、リズミカルで安定した演奏になります。

(休符も演奏するようなイメージ)

ノリが悪い原因は「休符」にあった!?~休符も歌ってリズミカルに!

F

42小節目4拍目の音は、42小節目トゥッティの「お決まりのリズム」へ進むための大切な音です。(アウフタクト)

打楽器+ホルン・トロンボーン・低音で一体感を持って演奏していきましょう!

G1小節前3拍目の音はフォルテですが、トロンボーンとホルンの動きを邪魔しないように、トロンボーンのグリッサンドの着地点を飾ってあげる感じで演奏していきましょう!

打楽器の八分音符+八分休符と四分音符は同じなのか?

打楽器の音は「点?」リズミカルな演奏になる音価の考え方

G

出ました!引き締め役!

他の楽器がやってきたクレッシェンドや高揚感を受け取って51小節目の1拍目を叩きましょう!

52小節目4拍目の音は、次のEs-durに転調するための重要なアウフタクトです。

(そのために、わざわざ3拍目の音符は八分音符+八分休符で書かれています)

ドアに手をかけてTrioに入る、そんな気分で打楽器パート&管楽器と一体感を持って一緒に次の調へ突入しましょう!

H~I

トライアングル

またしても引き締め役!

元気いっぱいな前半と対照的に、トライアングルの繊細な音でフレーズの終わり(節目)を強調しています。

「ピアノ」とはいえ、目的を持って存在感のある音で演奏していきましょう!

存在感のあるピアノとは?

小さく叩くのが苦手!打楽器の「ピアノ」でいい音を出すコツとは? トライアングル トライアングルの音色を変えるには?シンプルな2種類を写真と動画で紹介 トライアングル 「三角の中に指揮者」は間違い!?トライアングルの持ち方・構え方 トライアングルのビーター 今すぐ音が良くなる!トライアングルのバチ選びと吊るし方3種類

J~

また出ました!引き締め役!

曲中の重要な箇所で低音楽器の輪郭をクッキリさせる役割を持っています。

他の楽器がやってきたクレッシェンドや高揚感を受け取って78小節目から入りましょう!

4拍目B→1拍目Esの動きは「Es-durを確定させる」重要な動きです。(ティンパニの定型文みたいなものです)

意味を理解した上で文字を読むことと同じで、役割を意識するだけでも演奏が変わってきます。

(外国語で意味も分からず発音だけ真似してスピーチしても…相手に伝わりませんよね。)

曲中何度か出てくるので是非探してみてください。

アクセント単純に「強く」たたくだけではなく、低音楽器と一緒に歌う感覚で最後の音まで演奏していきましょう!

打楽器アンサンブル、音色に変化をつけるには?まず4種類!

Perc.1 スネアドラム

スネアはテンポキープの役割を持ちながら、様々な役割を任されています。

時には低音楽器と一緒、時にはフルート・クラリネットと一緒に動いていたり。

ストロークの種類やスピードを使い分けて、スタッカートやテヌートなどのアーティキュレーションを繊細に表現していきましょう!

アクセントは「強く」だけではなく、「濃く」「深く」などとも考えることができます。

自分が普段の会話で話すときに軽くアクセントをつけるようなイメージを持って演奏していきましょう!

知ってた?リズム感アップするメトロノームの意外な使い方

イントロ

管楽器に沿った動きをしています。
アーティキュレーション(スタッカートやスラーなど)を付けて管楽器のパートを歌いながらたたいてみると、一体感が生まれ軽快なリズムになります。

フォルテピアノ+クレッシェンド、カッコよく聴かせるコツ3つ

A~B

管楽器と「馴染ませる」部分と、打楽器らしく「目立つ」部分のメリハリをつけていきましょう!

自分もトロンボーンのハーモニーに参加している気分で、軽快に裏打ちしていきましょう!

裏打ちについての記事

すぐできる!裏拍のコツと練習方法~すでに表拍には裏拍が入っている

C・E

「タッタカ」のリズムで音楽に推進力を出しています。

スネアのリズムは裏拍から始まるようにグルーピング(まとめる)すると、推進力が出ます。


同じ強弱記号でも場面によって演奏の仕方が変わってきます。

23~24小節のトゥッティの中で演奏するフォルテと、Cからのフォルテは違った性格になるはずです。音量だけではなく、音色も変えまていきましょう!

リムはショルダーのどのあたりを使うかによって音色が変わってきます。
(チップ手前~太くなるところのこと)

スティックの材質によっても音色が変わってくるので、雰囲気に合いそうな音色をぜひ探してみてください。

失敗しないスティックの選び方と種類・特徴【吹奏楽部のための】

F

41~42小節目など曲中何か所もあるのですが、

「あれ?これ四分音符で書いてもいいんじゃないの?」

という箇所が時々出てきますが、全て理由があって書き分けられています。

どちらの表記でもたたくタイミングは同じですが、意識するだけで演奏が大きく変わってきます。

以下の記事も参考にしてみてください。

打楽器の八分音符+八分休符と四分音符は同じなのか?

打楽器の音は「点?」リズミカルな演奏になる音価の考え方

43小節目はこの曲お決まりのパターンですね。

管楽器の吹き方に注目してみてください。

2拍目四分音符の吹き方は「タアー」でしょうか?「タアンー」でしょうか?

管楽器の吹き方に合わせて、ロールの音の「抜き加減」を調節してみてください。

G

52小節目4拍目の音は、次のEs-durに転調するための重要なアウフタクトです。

(そのために、わざわざ3拍目の音符は八分音符+八分休符で書かれています)

ドアに手をかけてTrioに入る、そんな気分で打楽器パート&管楽器と一体感を持って一緒に次の調へ突入しましょう!

ピアニッシモ~メゾピアノなどの強弱記号は単に「弱く」ではなく「静かに」「影から」などイメージを持って演奏することが大切です。。

また、小さな音量でも推進力が必要です。

メロディが安心して演奏できるように、静かな音でもバッチリ支えていきましょう!

存在感のあるピアノとは?

小さく叩くのが苦手!打楽器の「ピアノ」でいい音を出すコツとは?

I

67小節目のクレッシェンドと68小節目のデクレシェンドは、ただの音の大小ではありません。

68小節目はメロディが頂点に達すると共にEs-durにない不安定なハーモニーが現れる瞬間で、音楽的に緊張感が高まります。

この小節、テナーサックスやユーフォニアムの裏メロも美しく跳躍しているので「エモい」瞬間とも言えますね!

69小節目はEs-durの和音に戻ってくるので少しホッとした感覚になると思います。

ぜひ音楽的な高まりも感じながらクレッシェンド~デクレッシェンドを付けてみてください。

brillante=華やかに

トランペットや中低音と一緒に一体感を持って演奏していきましょう!

ロールのクレッシェンドは単純に「強くしていく!」だけではなく、「広げていく」「深くしていく」「ふくらませていく」などのイメージで使い分けてみてもいいかもしれません。

K~

giocoso=楽しげに

「ウッタカ」「タッタカ」は先ほどのように裏拍からのグルーピングで推進力をつけてみてください。

95小節目などアクセントがついているとついつい打撃的な音になりがちですが、スネアでハーモニーに参加する感覚で一音一音演奏していきましょう!

multi 打楽器についてもっと知りたい!チューニング&メンテナンス本おすすめ3冊

Perc.2 シンバル

合わせシンバル

シンバルとバスドラムは切っても切れない「ニコイチ」です。

基本的に音量はシンバル<バスドラムだとブレンドしやすいです。

バスドラムの低音に乗っかって、華やかに鳴らしていきましょう!

シンバルは音楽を華やかに盛り上げる役割をもっています。
他の言葉を使えば、シンバルが入るとゴージャスな、リッチな雰囲気になるんですね。

盛り上がる場面や特別な瞬間にしか入っていないので、シンバルの出番は少なめになっています。

合わせシンバル、いい音を出すには?

合わせシンバル(クラッシュシンバル)をイイ音で鳴らすための基本3つ

イントロ

バスドラムと一体感を持ちながら、シンバルで音程を出すつもりで管楽器の明るいハーモニーに参加していきましょう!

同じフォルテの全音符ですが、1小節目・3小節目・5小節目はハーモニーが大きく違います。

シンバルとしての存在感を保ちつつ、管楽器と馴染む明るい音色がいいですね。

7小節目は休符があるからといって無理に止めることはないので、休符で軽くエネルギーを溜めて2拍めの四分音符で放出するようなつもりで演奏していきましょう!

アクセントは単に「強く」ではなく、「深く」「色が濃い」「密度が濃い」「ピンと張っている」など様々なイメージを使い分けていきいましょう!

A~B

フレーズの終わり(節目)を強調しています。

バスドラムとの一体感を感じながら、ハーモニーに参加するつもりで演奏していきましょう!

C・E

Cからは思い切りたたきたくなりますが、トロンボーンや低音楽器の音になじむまとまった音で演奏していきましょう。

アクセントの付いた音には「キレの良さ」「スピード感」が求められることがあります。

音のスピード・深さの感覚をつかむ方法【初心者おすすめ】

F

41~42小節目など曲中何か所もあるのですが、

「あれ?これ四分音符で書いてもいいんじゃないの?」

という箇所が時々出てきますが、全て理由があって書き分けられています。

どちらの表記でもたたくタイミングは同じですが、意識するだけで演奏が大きく変わってきます。

以下の記事も参考にしてみてください。

打楽器の八分音符+八分休符と四分音符は同じなのか?

打楽器の音は「点?」リズミカルな演奏になる音価の考え方

G

52小節目4拍目の音は、次のEs-durに転調するための重要なアウフタクトです。

(そのために、わざわざ3拍目の音符は八分音符+八分休符で書かれています)

ドアに手をかけてTrioに入る、そんな気分で打楽器パート&管楽器と一体感を持って一緒に次の調へ突入しましょう!

I

トリオのちょっとした山場。

短調の和音がスッと現れる、切ないような美しい瞬間です。

サスペンデッドシンバルのクレッシェンドに繋がるように、音楽全体の流れを感じながら演奏してみてください。

実は打楽器もリリースが重要〜音を止めるまでが音楽!

brillante=華やかに

イントロと同様に、ハーモニーの移り変わりを意識しながら演奏していきましょう!

K~

giocoso=楽しげに

バスドラムの低音に乗っかるイメージで盛り上げていきましょう!

金属の楽器は響きを止めずに叩くと、同じ力で叩いていてもどんどん音が大きくなってしまいます。

音量のバランスに気を付けながら盛り上げてください!

四分音符は四分音符だけど…?

ただの四分音符でもノリよくリズミカルに演奏する方法とは?

L~

このあたりからほぼ1小節ごとにハーモニーが動いています。ずっとリズムは同じですが、シンバルもハーモニーの変化を感じながら演奏していきましょう!

95小節目などアクセントがついているとついつい打撃的な音になりがちですが、シンバルでハーモニーに参加する感覚で一音一音演奏していきましょう!

アクセントは単純に「強く」たたくだけではなく、低音楽器と一緒に歌う感覚で、最後の音まで演奏していきましょう!

あたたかい音を出したい!

サッシン サスペンドシンバル(S.Cym.サッシン)の音色の変え方【動画つき】

Perc.3 バスドラム

バンドの最低音を担当するバスドラム!

地味な楽器とあなどることなかれ。

バスドラムのたたき方ひとつでバンド全体が一気に演奏しやすくなったりします!

(バンドの心臓ともいわれます…ということで、「たたく」よりも「心臓マッサージをする」イメージの方がリズミカルに演奏できたりします)

それからシンバルとバスドラムは切っても切れない「ニコイチ」です。

シンバルの華やかさをバスドラムの低音で支えていきましょう!

基本的に音量はシンバル<バスドラムだとブレンドしやすいです。

アクセントは「強く」ではなく、「濃く」「深く」とイメージしたほうが良さそうです。

打面だけではなく裏側の皮も振動することを意識して、低く頼もしい音で演奏していきましょう!

四分音符は四分音符だけど…?

ただの四分音符でもノリよくリズミカルに演奏する方法とは?

イントロ

合わせシンバルとの一体感が大切です。

同じフォルテですが、1小節目・3小節目・5小節目はハーモニーが大きく違います。

低音パートを歌いながら、バスドラムもハーモニーに参加するつもりで演奏してみると、よくブレンドします。

練習時にチューバの左側で一緒に演奏して、息の使い方やブレスを真似してみるのもオススメです。

アクセントは単に「強く」ではなく、「深く」「色が濃い」「密度が濃い」「ピンと張っている」など様々なイメージを使い分けていきいましょう!

1小節目と3小節目は全音符、5小節目は四分音符、7小節目と8小節目の1拍目は八分音符で書かれています。

あれ?これ四分音符で書いてもいいんじゃないの?

という箇所が時々出てきますが、全て理由があって書き分けられています。

どちらの表記でもたたくタイミングは同じですが、意識するだけで演奏が大きく変わってきます

。一か所一か所こだわっていきましょう!

打楽器の八分音符+八分休符と四分音符は同じなのか?

打楽器の音は「点?」リズミカルな演奏になる音価の考え方

A~B

イントロと同じく、低音パートを歌えることが大切です。

誰かについていくのではなく、一打一打で音楽を前へ進めていくつもりで演奏してみてください。

知らなきゃ損!?行進曲のバスドラム・大太鼓は「叩く」よりも「心〇〇ッ〇ー〇」

バスドラムはスネアドラムと共にテンポキープの要(かなめ)になります。

メトロノームを裏打ちor2拍めでも鳴らして練習して、テンポキープ力を磨いていきましょう!

知ってた?リズム感アップするメトロノームの意外な使い方

C・E

Cからは思い切りたたきたくなりますが、トロンボーンや低音楽器の音になじむまとまった音で演奏していきましょう。

アクセントの付いた音には「キレの良さ」「スピード感」が求められることがあります。

コツをつかむには色々な方法がありますが、音のスピード感は打面を手で押して空気穴から出てくる風を速くする練習がおススメです。↓

音のスピード・深さの感覚をつかむ方法【初心者おすすめ】

G

52小節目4拍目の音は、次のEs-durに転調するための重要なアウフタクトです。

(そのために、わざわざ3拍目の音符は八分音符+八分休符で書かれています)

ドアに手をかけてTrioに入る、そんな気分で打楽器パート&管楽器と一体感を持って一緒に次の調へ突入しましょう!

ウインドチャイム

曲中1度だけ出てくるウインドチャイム。

トリオの雰囲気に合わせてやわらかく鳴らしてみてください。

目からウロコ!表現の幅が広がるウインドチャイムのコツ3つ

I

サスペンデッドシンバル

タイみたいな記号は音を止めなくてOKの記号ですが、なぜ二分音符や全音符で書かないのか。

理由の一つとして「あくまで音価は四分音符として叩いてほしい」が考えられます。
(音価=音の長さ)

二分音符で書かれていたら、2拍分積極的に伸ばす。鳴らす。

このタイみたいな記号で書かれて休符が続いている場合は、あくまで四分音符の音価として叩いて、響きだけを残します。

積極的に2拍めまで伸ばさず、自然に余韻が残っているイメージで書かれている場合が多いです。

大きなホールで演奏したときのような響きを感じながら、演奏してみるといいかもしれません。

この記号にもこだわっていこう!

打楽器の音符に付いてる「コレ」知っていますか?

brillante=華やかに

イントロと同様に、ハーモニーの移り変わりを意識しながら演奏していきましょう!

77~78小節の二分音符は半音で降りていく低音を意識しながら演奏してみてください。

(メロディは登っていき低音は降りていく、これはカッコイイ王道パターンです!)

K~

giocoso=楽しげに

低音楽器との一体感を感じつつ、シンバルを支えて盛り上げていきましょう!

四分音符は四分音符だけど…?

ただの四分音符でもノリよくリズミカルに演奏する方法とは?

L~

このあたりからほぼ1小節ごとにハーモニーが動いています。ずっとリズムは同じですが、バスドラムもハーモニーの変化を感じながら演奏していきましょう!

95小節目などアクセントがついているとついつい打撃的な音になりがちですが、バスドラムでハーモニーに参加する感覚で一音一音演奏していきましょう!

アクセントは単純に「強く」たたくだけではなく、低音楽器と一緒に歌う感覚で、最後の音まで演奏していきましょう!

multi 打楽器についてもっと知りたい!チューニング&メンテナンス本おすすめ3冊

Perc.4 グロッケン・シロフォン

フルートやクラリネットと同じ動きをしていることが多いです。

打つスピードや弾き方を使い分けて、スタッカートやテヌート、スラーなどのアーティキュレーションを繊細に表現していきましょう!

打楽器でスラーほかアーティキュレーションを付ける方法

打楽器は叩けば音が出ますが、1音1音の音の高さを歌うことが音楽的な演奏に繋がっていきます。

鍵盤打楽器も1音1音を歌うつもりで弾いていきましょう!

鍵盤打楽器で歌う…?

「グロッケン、もっと歌うように弾いて!」鍵盤打楽器で歌う5つのヒント

イントロ

グロッケン

全曲を通してトリルが何度か出てきます。

全速力でトリルをたたく…のではなく、管楽器がどんな速さでトリルしているか聞いてみて、速さを揃えていきましょう!

2本マレットの持ち方2種類を試してみよう!

シロフォンやグロッケン、鍵盤打楽器のマレット持ち方2種類

A~B

フルートのスラーやアーティキュレーションを書き写しておきましょう!

スラーを書き写すことで、フレーズ内の細かい区切りやイントネーションが分かるようになります。

スラーで吹く時、管楽器は息を流しっぱなしにして指だけで音を変えています。

グロッケンで表現するにはどうしたら良いでしょう?ぜひ色々試してみてください。

グロッケンでスラー!?スタッカートって!?

打楽器でスラーほかアーティキュレーションを付ける方法

18小節目、20小節目の音が濁って気になる場合は、2つ目の音をたたく時に1つ目の音を止めてください。(指の背を使って止めます)

F

1・2拍目のリズム「タッッタターター」は曲中何度も出てくるお決まりのパターンですね。

たとえば2拍目表迫の音はスタッカートが付いています。

グロッケンは音が伸びてしまう楽器ですが、ニュアンスを付けることは可能です。

管楽器の吹き方とそろえていきましょう!

E

シロフォン

アルトサックスやトランペット(高い音域!テンションも高い!)と同じ動きをしています。

明るく輪郭をつけるような役割で、一体感を持って演奏していきましょう!

I

グロッケン

67小節目のクレッシェンドは、ただの音の大小ではありません。

68小節目はメロディが頂点に達すると共にEs-durにない不安定なハーモニーが現れる瞬間で、音楽的に緊張感が高まります。

この小節、テナーサックスやユーフォニアムの裏メロも美しく跳躍しているので「エモい」瞬間とも言えますね!

ぜひ音楽的な高まりも感じながらクレッシェンドを付けてみてください。

brillante=華やかに

木管楽器やトランペットと一緒にハーモニーの移り変わりを感じながら演奏していきましょう!

K~

シロフォン

giocoso=楽しげに

アクセントは単に「強く」ではなく、「深く」「色が濃い」「密度が濃い」「ピンと張っている」など様々なイメージを使い分けていきいましょう!

楽器の高さは大丈夫?

シロフォンの高さを変える場所 楽器が高すぎる・低すぎる時の解決方法~高さが変われば演奏も変わる!【小中学生】

L~

木管高音と一緒に動いています。。

管楽器のアーチィキュレーションを参考に、グロッケンも歌っていきましょう!

グロッケンで変化を付けるためにはどうするか!?
マレットの選択も含め、ぜひ色々試してみてください。

一緒に鍵盤でメロディを歌うような感覚、最後の音まで演奏していきましょう!

マレット シロフォン・グロッケンおすすめマレット

終わりに

以上、2025年度吹奏楽コンクール課題曲IIIマーチ「メモリーズ・リフレイン」について打楽器演奏のポイントでした!

スコアを読み込むことで、
「どう演奏したらいいか?」
「この音にはどんな役割があるのか?」

知ることができます。

スコアや楽譜の読み解き方はこちらの記事を参考にしてみてください。

役割が分かれば単純な伴奏も最高に楽しい!~ショーに例えて分かりやすく解説 打楽器の出番少ない!つまらない!いやスコアを読めば面白くなる!

また、「打楽器の音が大きすぎる!」「管楽器と混ざらない!」問題については以下の記事を参考にしてみてください。

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

それでは、また!

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どこより詳しい全パート解説!「祝い唄と踊り唄による幻想曲」~スコアから読み解く2025吹奏楽コンクール課題曲1https://yoshiokaeppa.com/percussion/2025/04/15/fantasy_on_iwaiuta_and_odoriuta_songs/Tue, 15 Apr 2025 01:55:32 +0000https://yoshiokaeppa.com/percussion/?p=11545

こんにちは!打楽器の吉岡です! 今回は2025年度吹奏楽コンクール課題曲I「祝い唄と踊り唄による幻想曲」について演奏のポイントをまとめていきます。 足りないパートがある場合や人数が足りない場合についての対応がまとめられて ... ]]>

こんにちは!打楽器の吉岡です!

今回は2025年度吹奏楽コンクール課題曲I「祝い唄と踊り唄による幻想曲」について演奏のポイントをまとめていきます。

足りないパートがある場合や人数が足りない場合についての対応がまとめられている全日本吹奏楽連盟の課題曲演奏の注意事項・Q&A・2025年度Q&Aも合わせてお読みください。

曲全体

リズム=運動です。

後半の踊り唄の変拍子は楽器のみならず、全身を使って身体で拍子をとる練習もしてみてください。

全身を使ってリズムを刻むことで、より「踊り」らしい躍動感のある演奏になります。

裏拍は表拍よりも軽く打つようにすると流れがスムーズになります。

裏拍が苦手な人も多いかと思います。下記記事も参考にしてみてください。

すぐできる!裏拍のコツと練習方法~すでに表拍には裏拍が入っている

また、表迫が休符で裏拍から入ったり、1拍目が休符で2拍目に入るパターンが多くなっています。

休符で溜めたエネルギーを解放するように鳴らすと、さらに生き生きとした音楽になります。

打楽器も「息」を使って鳴らすイメージを持って演奏していきましょう!
管楽器と一体感を持ってアンサンブルできます。

太鼓系のチューニングもチェック!

実はシンプル!はじめての太鼓チューニング、失敗しない手順とコツ

Perc.1

冒頭~

サスペンデッドシンバル

マレットで叩く?スティックでたたく?

片手でたたく?両手でたたく?

シンバルの端っこを叩く?真ん中あたりと端っこを同時にたたく?

1枚のシンバルでもバチの選択やたたき方によって様々な音色を出すことができます。

バチを当てる角度やバチの太さ、たたく位置などを工夫して「こだわり」の音色を見つけてみてください。

管楽器の和音に溶け込ませるイメージで鳴らしてみてください。

サスペンデッドシンバルの音色について

サッシン サスペンドシンバル(S.Cym.サッシン)の音色の変え方【動画つき】

スレイベル

クレッシェンドにもデクレッシェンドにも必ず到達点があります。

3小節目のデクレッシェンドのロールは5小節目のフルートとオーボエのDの音に繋げていきましょう。

7小節目も同様に、全員の休符へつなげていきます。

その鈴はどんなイメージ?スレイベルsleigh bells・神楽鈴

楽譜をよく見てみると23小節目の頭までタイで繋がっています。

これは23小節目1拍目の裏からクラリネットのアウフタクトが始まっているためです。

音を止めるところまで意識していきましょう!

B~Cスレイベル

ピアノですが、存在感は消さないようにします。

弱音ながら、一緒に入るホルンとトロンボーンに輪郭を与えたり、印象的にする役割があると考えられます。

こちらの記事では↓ピアノではっきり鳴らす方法などを紹介していますので参考にしてみてください。

スレイベル(鈴)、演奏のコツ&音を出さずに置く方法【写真・動画で解説】

楽譜の指定は「スレイベル」ですので、吹奏楽コンクールの規程上スレイベルを使用してください。
課題曲演奏の注意事項・Q&A・2025年度Q&A(全日本吹奏楽連盟)も合わせてご確認ください。

音符についているスラーみたいなやつは「音を響かせておく」記号です。

響かせておく記号、詳しくはコチラ

打楽器の音符に付いてる「コレ」知っていますか?

D~ティンパニ

強弱記号ピアノ・ピアニッシモですが、「弱く」ではなく「静かに」と捉えましょう。

重さや勢いはそのまま、音量だけを小さくします。
(リモコンでカチカチっとボリュームを下げるイメージ)

感覚としては「マレットの重さを感じたまま」小さくたたく感じでしょうか。

手を落とすように直接ティンパニを叩いてみると感覚がつかめるかもしれません。

メロディが安心して演奏できるように、静かな音でもバッチリ支えていきましょう!

存在感のあるピアノとは?

小さく叩くのが苦手!打楽器の「ピアノ」でいい音を出すコツとは?

K~L

休符を意識していきましょう!

最初の2小節間を例にすると
「ターンターターター」と
「タッッタッタッタッ」では叩き方が変わってきます。

リズミカルに演奏する大原則として「空間」「エネルギー」「時間(音価)」3つの要素が挙げられます。

もし休符が無い「ターンターターター」であれば、長い音ほどエネルギーが大きく、空間を大きく使うことになります。

この場合、頭の音が付点四分音符になるので一番強くなりますね。

今回の楽譜は全て八分音符なので、同じエネルギーと空間の大きさで演奏することになります。

M~ティンパニ

細かいリズムまで客席に聞こえるよう、少しマレットを握り込んで一打一打クッキリたたいていきましょう!

柔道やテニスなどスポーツの構えのようにヒザを軽く曲げて重心を落とした姿勢で叩くと、体重移動もスムーズにできるうえ音量も出しやすくなります。

(背が高い人は腰を曲げてたたかないように気を付けてくださいね!)

楽器は違えどロールの基本は同じ!

シロフォンの鍵盤 シロフォンやマリンバなど鍵盤打楽器のロールのコツ サッシンの7ロール サスペンドシンバル(S.Cym.サッシン)のコツと練習方法・ロール編【動画あり】

Perc.2

冒頭~

シロフォンは引き締め役です。

キャラクターが濃いため管楽器に比べて出番は少ないですが、「特に目立たせたい部分」にシロフォンの音が入っていると言えます。

マレットは柔らかすぎず、シロフォンらしい音を鳴らせるものにします。

17小節目、22小節目は最初の2音を気持ち大きめに演奏しないと、後の4音の方が大きく聞こえてしまいます。

デクレッシェンドに聞こえるよう、計算して演奏してみましょう!

4本マレット 4本マレット基本の持ち方「トラディショナル・グリップ」 4本マレット 4本マレットをやると指が痛くなる、擦りむける、どうしたらいい?

42~43小節めはスレイベルとトムトムの「ピアノの音」と馴染む音色にしたいですね。

同じマレットでたたくスピードや重さのかけ具合を調節して工夫する方法もありますが、思い切ってマレットを変える方法もありだと思います!

マレット シロフォン・グロッケンおすすめマレット

I~

グロッケン

フルートやアルトサックスと一緒に動いています。

そしてわざわざ「スラー」が書いてありますが、5個目の音にはスラーがかかっていません。

自分も息を使うつもりで弾いてみましょう!

鍵盤打楽器でスラー!?

打楽器でスラーほかアーティキュレーションを付ける方法

L~

直前のクレッシェンドを感じて入りましょう!

113小節目のDの音などグロッケンは伸ばしている最中何もできませんが、管楽器は伸ばしている最中も息を送り続けています。

114小節目1泊め裏のDの音など、伸ばしの音のエネルギーを受けて後の音を演奏するようにしましょう!

Perc.3

冒頭~

グロッケン

グロッケンはフルートやクラリネットなどの高音と一緒に動くことが多い楽器です。

音色が美しく溶け合うように、離れた位置で誰かに聞いてもらったりして、ベストなマレットを選んでいきましょう!

聴いてもらう時に気を付けたいこと

聴いてもらう時は「どう?」ではなく「〇〇になってる?」で マレット シロフォン・グロッケンおすすめマレット

A~

息を使って弾くつもりで、管楽器と一緒にスラーも表現していきましょう!

20小節目2拍目はアウフタクトです。(ここからピッコロが合流します)

21小節目の1拍目(フレーズの頂点)を目指して弾きましょう!

鍵盤打楽器でスラー!?

打楽器でスラーほかアーティキュレーションを付ける方法

楽譜をよく見てみると23小節目の頭までタイで繋がっています。

これは23小節目1拍目の裏からクラリネットのアウフタクトが始まっているためです。

音を止めるところまで意識していきましょう!

存在感のあるピアノとは?

小さく叩くのが苦手!打楽器の「ピアノ」でいい音を出すコツとは?

D~

トムトム

このトムトムはあまりピッチが高すぎない方が雰囲気に合いそうですね。

ミュートやチューニングにもこだわって、自分達のバンドに合った音色を作っていきましょう!

ここで差が付く!打楽器アンサンブルの太鼓系チューニングのポイント2つ【トムトム・ボンゴ他】

ここからはティンパニや低音楽器とのコンビネーションが大切です。

ティンパニや低音楽器の人と歌ったりして、ノリや重みのかけ方、息遣いを合わせていきましょう!

音に重みをかけるためにはヒザをしなやかに使って重心を低くしたり、腕の重さを感じながらたたきます。

トムトムのバチ、何使う?

トムトムのアタック音がキツすぎる!スティックにひと細工して和らげる方法

62小節目の八分音符が3つと1つに書き分けられているのには理由があります。

62小節目2拍目の裏と64小節目頭の音はトゥッティでの「キメ」の音になるので、たたき分けていきましょう!

テンポキープを磨く方法

知ってた?リズム感アップするメトロノームの意外な使い方 音のスピード・深さの感覚をつかむ方法【初心者おすすめ】

G~

ノリ・リズムはもちろんのこと、強弱も雰囲気もタンバリンと合わせていきたいですね!

この2つのリズムは組み合わさると連続した八分音符のリズムになります。

上手くリズムがかみ合うよう、以下の練習方法を試してみてくださいね。

リズムかみあわせ練習方法

・タンバリンのパートを叩いてみる
・2人で練習台で叩いてみる
・自分の手でタンバリンのリズム、足でトムトムのリズム(または反対で)でやってみる
・遅めのテンポでやったり早めのテンポで練習してみる
・手遊びのように手を出して向かい合って、自分のリズムを相手の手でたたく(ハイタッチのように、または「おせんべ焼けたかな?」のように)
・向き合って手拍子で、トムトムのパートの人は縦方向にリズムを叩き、タンバリンのパートは横方向で叩く(上手くいけばぶつからない)etc.

アクセントは「強く」じゃない?

打楽器アンサンブル、音色に変化をつけるには?まず4種類!

M~

124小節目は木管やウッドブロックのクレッシェンドを受け取ったフォルテで入りましょう!

クレッシェンドのコツ

フォルテピアノ+クレッシェンド、カッコよく聴かせるコツ3つ

N~

Con Energia 「精力をこめて、エネルギッシュ」に意味です。

単に大きな音で演奏するだけでなく、一打一打にエネルギーやスピード感のある音で演奏していきましょう!

バチ先の重さを感じながら演奏したり、少しヒザを曲げて重心を落として叩く(和太鼓をたたくイメージも良さそうですね)など、ぜひ色々試してみてください。

音のスピード・深さの感覚をつかむ方法【初心者おすすめ】 ただの四分音符でもノリよくリズミカルに演奏する方法とは?

Perc.4

冒頭

モーターを回す指示があります。

ゆったりとしたテンポなので回転速度は速すぎず、曲のテンポに合わせすぎず(八分音符で「ワ~ン~ワ~ン~」とビブラートが拍にハマらないように)設定してみましょう!

4本マレット 4本マレット基本の持ち方「トラディショナル・グリップ」 4本マレット 4本マレットをやると指が痛くなる、擦りむける、どうしたらいい?

B~

ビブラフォン

楽譜をよく見てみると23小節目の頭までタイで繋がっています。

これは23小節目1拍目の裏からクラリネットのアウフタクトが始まっているためです。

音を止めるところまで意識していきましょう!

バスドラム

Bに入ってから少しずつ楽器が増えていき、27小節目からクレッシェンドがはじまり、Perc.1のサッシンや低音楽器と共に頂点を形作ります。(アクセントもついていますね!)

それまでのクレッシェンドの流れを受け取って演奏してみましょう!

E~

サスペンデッドシンバル

マレットで叩く?スティックでたたく?

シンバルの端っこを叩く?真ん中と端っこの中間地点を叩く?

1枚のシンバルでもバチの選択やたたき方によって様々な音色を出すことができます。

バチを当てる角度やバチの太さ、たたく位置などを工夫して「こだわり」の音色を見つけてみてください。

サスペンデッドシンバルの音色について

サッシン サスペンドシンバル(S.Cym.サッシン)の音色の変え方【動画つき】

金属打楽器の重要ポイント!

実は打楽器もリリースが重要〜音を止めるまでが音楽!

アクセントは「強く」ではなく、「濃く」「深く」と考えることができます。
一打一打で音を前へ進めていくつもりで演奏してみてください。

また、アクセントの付いた音には「スピード感」が求められることがあります。

コツをつかむには色々な方法がありますが、音のスピード感は打面を手で押して空気穴から出てくる風を速くする練習がおススメです。↓

音のスピード・深さの感覚をつかむ方法【初心者おすすめ】

G~

メゾピアノであっても、歯切れのよい音で演奏したいですね!

キレのある音については下記記事を参考にしてみてください。

タンバリンを歯切れよく タンバリンの鋭い音・キレのある音はどう出す? タンバリン持ち方 コントロール抜群になる!タンバリンの持ち方・構え方のコツ【写真で解説】

ノリ・リズムはもちろんのこと、強弱も雰囲気もタンバリンと合わせていきたいですね!

この2つのリズムは組み合わさると連続した八分音符のリズムになります。

上手くリズムがかみ合うよう、以下の練習方法を試してみてくださいね。

リズムかみあわせ練習方法

・タンバリンのパートを叩いてみる
・2人で練習台で叩いてみる
・自分の手でタンバリンのリズム、足でトムトムのリズム(または反対で)でやってみる
・遅めのテンポでやったり早めのテンポで練習してみる
・手遊びのように手を出して向かい合って、自分のリズムを相手の手でたたく(ハイタッチのように、または「おせんべ焼けたかな?」のように)
・向き合って手拍子で、トムトムのパートの人は縦方向にリズムを叩き、タンバリンのパートは横方向で叩く(上手くいけばぶつからない)etc.

K~

ウッドブロック

今度はティンパニやトムトムとかみ合うリズムになっています。

たとえば上記の練習をパートのみんなで日頃の基礎練習で一日1回はやるようにする、など続けていくと安定感のあるアンサンブルになると思います。

2つの「ウッドブロックは必ずしも左右に並べて置く必要はないです。

奥と手前においてもOKなので、イイ音で叩きやすい置き方を色々試してみてくださいね。

L~

トランペットと一緒に動いています。

ウッドブロックは左右の手を使って簡単に叩けてしまいますが、トランペットの人は「タンギング」で吹いています。

ぜひ「タンギング」のやり方を教えてもらって、トランペットの雰囲気と合うように演奏してみてください。

N~

「O」直前の短いクレッシェンド、カッコよく聴かせたいですね!

アクセントが付いているので、頭は一発ハッキリたたいてからクレッシェンドしていくと良さそうです。

十六分音符にして練習台で確実に強弱をつけてたたくなどして確認してみてください。

サッシンの7ロール サスペンドシンバル(S.Cym.サッシン)のコツと練習方法・ロール編【動画あり】

クレッシェンドのコツ

フォルテピアノ+クレッシェンド、カッコよく聴かせるコツ3つ

終わりに

以上、2025年度課題曲I「祝い唄と踊り唄による幻想曲」パーカッションの演奏のポイントでした!

スコアを読み込むことで、
「どう演奏したらいいか?」
「この音にはどんな役割があるのか?」

知ることができます。

スコアや楽譜の読み解き方はこちらの記事を参考にしてみてください。

役割が分かれば単純な伴奏も最高に楽しい!~ショーに例えて分かりやすく解説 打楽器の出番少ない!つまらない!いやスコアを読めば面白くなる!

また、「打楽器の音が大きすぎる!小さくしろ!」「管楽器と混ざらない!」問題については以下の記事を参考にしてみてください。

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

それでは、また!

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どこより詳しいパーカッション解説!行進曲「勇気の旗を掲げて」2024吹奏楽コンクール課題曲1https://yoshiokaeppa.com/percussion/2024/05/15/kadai2024-1/Wed, 15 May 2024 01:06:00 +0000https://yoshiokaeppa.com/percussion/?p=11357

打楽器の吉岡です! 今回は2024年度吹奏楽コンクール課題曲I行進曲「勇気の旗を掲げて」について演奏のポイントをまとめていきます。 このシリーズではパート譜を見ているだけでは分からないポイントをピックアップしています! ... ]]>

打楽器の吉岡です!

今回は2024年度吹奏楽コンクール課題曲I行進曲「勇気の旗を掲げて」について演奏のポイントをまとめていきます。

このシリーズではパート譜を見ているだけでは分からないポイントをピックアップしています!

曲全体

「勇気の旗を掲げて」とのタイトルのとおり、明るくはつらつとした雰囲気の行進曲ですね。

シンプルな譜面だからこそ、音色やイントネーションにこだわって演奏していきたいですね。

マーチ王ジョン・フィリップ・スーザの行進曲を聞いてみると大変参考になります。
(作曲者も意識しているはずです)

色々と聞いてみると、「こういう音符は、こう演奏する」という暗黙のルール…というか「アメリカンマーチあるある」をたくさん発見できることと思います。

4分の4拍子の行進曲(コンサートマーチ)も近年多い中、この行進曲は2分の2拍子で書かれています。

吉岡さん(中2)

正直 4拍子でも2拍子でもあまり変わらなくない?

と思った方は、この記事↓を是非読んでみて下さい。

大して変わらない?2拍子と4拍子の違いとは

たたけば音が出てしまう打楽器。

打楽器と管楽器が分離した演奏にならないように、打楽器も「息」を使って鳴らすイメージを持って演奏していきましょう!

この部分は打楽器らしさ20%、管楽器に溶け込んでる度80%、など音や場面によって使い分けができるとより表現の幅が広がると思います。

Perc.1 スネアドラム

スティックが置いてある小太鼓
Image by flockine from Pixabay

アクセントは「強く」だけではなく、「濃く」「深く」とも考えることができます。

自分が普段の会話で話すときに軽くアクセントをつけるようなイメージを持って演奏していきましょう!

迷った時はスティックを置いて、声でリズムを歌ってみたり手で直接叩いてみたりするものオススメです。

ロールしやすいスティックがある!?

失敗しないスティックの選び方と種類・特徴【吹奏楽部のための】

チューニングにもチャレンジ!

実はシンプル!はじめての太鼓チューニング、失敗しない手順とコツ

イントロ

管楽器のユニゾンではじまり、スネアは3小節目で合流します。

管楽器のハーモニーとしてはロールしている二分音符は「不協和和音」→次の1拍目は「協和和音」になっています。

同じフォルテでアクセントが付いていても同じにはなりません。

音程は無くてもハーモニーに参加するつもりでたたいてみると、管楽器との一体感が生まれます。

曲全体に言えることですが、アクセントの音はただ「強く!」にならないように「まとめる」「集中させる」「深くする」「濃くする」など色々なイメージで試してみて下さい。

ロールの手数は八分音符ぐらいがやりやすいと思いいます。(下図)

「A」1小節前3拍目のロールはアウフタクトなので、次の1拍目に向かうエネルギーが必要です。。

スネアは「A」1小節目1拍目は休符になっていますが、休符も音楽の一部として感じていきましょう!

太鼓で変化をつけるには…?

打楽器アンサンブル、音色に変化をつけるには?まず4種類!

A~B

管楽器と「馴染ませる」部分と、打楽器らしく「目立つ」部分のメリハリをつけていきましょう!

リズムが不安定になりやすい場合は、休符の部分を空振りしてみましょう。

ただし、空振りは叩いていない方の手で行います。

右利きの場合なら、

(R) L (R) L 

(R) L (R) L

 R (L)(R) L 

 R

※()は空振りまたはリムを打つなど

と空振りすると正確なリズムになります。

この曲は3拍目の二分音符にロールが来たら、アウフタクト!

イントロを思い出して大事に演奏していきましょう!

行進曲あるある、ホルンが一緒に裏打ちしています。

自分もホルンのハーモニーに参加している気分で、軽快に裏打ちしていきましょう!

裏打ちについての記事

すぐできる!裏拍のコツと練習方法~すでに表拍には裏拍が入っている

C~D

ワクワクするところですね!

「C」1小節目1拍目のフォルテを叩いたら、2拍目からは少しリムに近いところを叩くようにしてスビト(すぐに)メゾフォルテを表現していきましょう。

手順は下図のようにするとやりやすいと思います。

音符下についているカッコのように、2拍目4拍目のロールからグルーピングすると推進力が出ます。

47小節目からは管楽器と似たような動きをしています。

アクセントの音は心地よくボールが弾むように演奏できるとリズミカルになります。

ロールの手順は下図を参考にしてみてください。

66~67小節についているアクセントは「Es-dur」を決定づけるドミナント和音→トニック和音の部分に付けられています(この流れを「解決」という)

66小節目のアクセントの1拍前は、なんと全員四分休符になっています!

トリオに入る前に締めくくりの「キメ!」といて意識してみて下さい。

E

トリオ(中間部)に入りました。雰囲気をがらりと変えましょう!

トロンボーンと一緒の動きなので、やはりここでもハーモニーに参加するつもりで演奏しましょう。

全音符や二分音符のロールは次の1拍目の休符で空振りするつもりでいると正確に伸ばせます。

ロールの粒がそろわない時は反対の手順も練習してみてください。

G

雰囲気ががらりと変わって、中低音と一緒にフォルテです。

スネアの音程は変えられませんが、大きなマウスピース、大きな楽器を振動させるイメージで演奏していきましょう!

また、打楽器のバチを上げる動作は管楽器のブレスに相当します。

管楽器がどんなブレスをしているか?ぜひ観察してみてください。

「タイ=つながった音は伸ばしたままにする」ですが、太鼓類は下図〇印のように叩き直してOKです。

メゾピアノの音符アクセントが付いています。

音量は小さめでもクッキリした音意思の強い音がほしい、ということですね!

H~I

音量を小さくしても、テンポはもちろん推進力は弱まらないように前へ前へ進めていきましょう!

元気いっぱい縄跳びしていたのを、そのままのテンポで静かに大人しく跳ぶようなイメージもいいですね。

存在感のあるピアノとは?

小さく叩くのが苦手!打楽器の「ピアノ」でいい音を出すコツとは?

J

「G」でやったことを活かしていきましょう!

K

3拍目や4拍目で入るロールはアウフタクトとして演奏していきましょう!

171小節と178小節目1拍目まではフルート・クラリネットと一緒にオブリガードをしています。
(しかもスラーが付いているので、なめらかなイメージで演奏したいですね)

178小節目2拍目からはアクセントが付いています。

打楽器パートの「Soli(ソリ)」になる場面なので、この一瞬だけ特別扱いでこだわって演奏していきましょう!

今まで管楽器となじんでいた音色から目立つ音色に変化させることを「音色を立たせる」といったりします。

強弱だけでなく、バチのスピードや叩く深さなど、是非色々試してみてください。

L

181小節目からのスネアには盛り上がるリズムの秘密が隠されています。

2小節のパターン×2
1小節のパターン×2
2拍のパターン×3からのタカタカタン!

といった感じでどんどんリズムパターンが圧縮されています。

ついつい盛り上がって走りやすくなりますが、仕組みを理解して演奏するとより説得力のある演奏になります。

かっこいいクレッシェンドのコツとは?

フォルテピアノ+クレッシェンド、カッコよく聴かせるコツ3つ

Perc.2 シンバル

合わせシンバル

シンバルとバスドラムは切っても切れない「ニコイチ」です。

バスドラムの低音に乗っかって、華やかに鳴らしていきましょう!
(基本的に音量はシンバル<バスドラムだとブレンドしやすいです。)

アクセントの音はただ「強く!」にならないように「まとめる」「集中させる」「深くする」「濃くする」など色々なイメージで試してみて下さい。

同じ動きをしているパートを歌いながら叩いてみるにもオススメです。

スネア・バスドラムに比べるとシンバルは出番が少ないですが、音楽を華やかに盛り上げる役割をもっています。

常に管楽器のハーモニーに参加するつもりで演奏していきましょう!

合わせシンバル、いい音を出すには?

合わせシンバル(クラッシュシンバル)をイイ音で鳴らすための基本3つ

みじかい休符で毎回音を止めるか問題ですが、必ずしも物理的に止める必要はないです。

音価(音の長さ)によるエネルギーの違いが感じられていれば音楽として伝わりますので、柔軟に対応していきましょう!

打楽器の八分音符+八分休符と四分音符は同じなのか?

打楽器の音は「点?」リズミカルな演奏になる音価の考え方

イントロ

ど頭の一発!

1拍目の管楽器の音をイメージしてから是非叩いてみてください。

音符についているタイ又はスラーのようなものは「レットリング」の記号なので、楽譜上の音価(1小節目の場合全音符)の長さにとらわれずに伸ばしたままで良い、という意味になります。

レットリングについて詳しく

打楽器の音符に付いてる「コレ」知っていますか?

3小節目から4小節目頭、管楽器のハーモニーとしては二分音符が「不協和和音」→次の1拍目は「協和和音」になっています。

同じフォルテでアクセントが付いていても同じにはなりません。

音程は無くてもハーモニーに参加するつもりでたたいてみると、管楽器との一体感が生まれます。

曲全体に言えることですが、アクセントの音はただ「強く!」にならないように「まとめる」「集中させる」「深くする」「濃くする」など色々なイメージで試してみて下さい。

A~B

たたいてない時も演奏しているつもりで曲のテンポに乗っておきましょう!

合わせシンバルで正確なリズムを刻むには、2枚のシンバルを平行に構えてから打ち合わせられる腕のコントロール力楽器を支える最低限の筋力が必要です。

グラグラしないように革を持って、いつでもスグにスッと構えられるようにすると、狙ったタイミングで安定してたたけるようになります。

(筋肉も大事なんだけど、いろんな楽器を扱うパーカッションは体幹が重要です…!)

12小節目や「B」1小節前の二分音符はアウフタクトです。次の1拍目に音はありませんが、メロディや低音に繋げるイメージで演奏しましょう!

19小節目の1発は低音のメロディにインパクトを与える1発ですね。

「待ってました!」のように大事に演奏しましょう!

C~D

1発ごとにハーモニーが変化します。管楽器のハーモニーに参加しつつバスドラムと一体感を持って華やかに盛り上げていきましょう!

63小節目以降など、止めずに繰り返したたくと金属系の楽器は音量が増幅してしまいます。

つい盛り上がってしまいそうですが、バスドラムに乗っかるバランス、管楽器とのバランスを意識しながら演奏してみてください。

66~67小節についているアクセントは「Es-dur」を決定づけるドミナント和音→トニック和音の部分に付けられています(この流れを「解決」という)

66小節目のアクセントの1拍前は、なんと全員四分休符になっています!

トリオに入る前に締めくくりの「キメ!」といて意識してみて下さい。

E~F

「F」1小節前の2分音符は、直前で動いている低音楽器やスネアから受け取りましょう。

合わせシンバルで小さな音を演奏するには、2枚のシンバルの隙間をなるべく狭くして構えて打ち合わせられる腕のコントロール力楽器を支える最低限の筋力が必要です。

グラグラしないように革を持って、いつでもスグにスッと2枚を近づけて構えられるようにすると、狙ったタイミングで安定してたたけるようになります。

G、J

打楽器のバチ(シンバルなら楽器)を上げる動作は管楽器のブレスに相当します。

管楽器がどんなブレスをしているか?ぜひ観察してみてください。

メゾピアノの音符アクセントが付いています。

音量は小さめでもクッキリした音、意思の強い音がほしい、ということですね!

K

バスドラムとの一体感を持ちつつ、1発1発管楽器と一緒にハモっている感覚を忘れずに演奏していきましょう!

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

「L」1小節前は打楽器パートの「Soli(ソリ)」になる場面なので、この一瞬だけ特別扱いでこだわって演奏していきましょう!

今まで管楽器となじんでいた音色から目立つ音色に変化させることを「音色を立たせる」といったりします。

シンバルの場合は叩いた直後に開くことで音がハデになります。

強弱だけでなく、たたくスピードや深さ、たたいた後のシンバルの開き具合など、是非色々試してみてください。

L

バスドラムとの一体感を持ちつつ、シンバルらしいゴージャス感を出していきましょう!

とはいえ、止めずに繰り返したたくと金属系の楽器は音量が増幅してしまいます。

少し離れた場所から誰かに客観的に聴いてもらって意見をもらうのも効果的です。

常にバランスを意識しながら演奏していきましょう!

聴いてもらう時は「どう?」ではなく「〇〇になってる?」で

Perc.3 バスドラム

低音パートと意気投合しましょう!

それからシンバルとバスドラムは切っても切れない「ニコイチ」です。

シンバルの華やかさをバスドラムの低音で支えていきましょう!

基本的に音量はシンバル<バスドラムだとブレンドしやすいです。

アクセントは「強く」ではなく、「濃く」「深く」とイメージしたほうが良さそうです。

行進曲においてバスドラムはバンドの心臓です。

ピアノでもフォルテでも、心臓マッサージのように一打一打刻んでいきましょう!

四分音符は四分音符だけど…?

ただの四分音符でもノリよくリズミカルに演奏する方法とは?

イントロ

管楽器のユニゾンではじまり、2小節目頭でアクセント。

この1拍目の管楽器はみんなスタッカートで、なんとアクセントが付いているのはバスドラムだけです。

いつも伴奏で背景にいるバスドラムですが、この瞬間は舞台の真ん前に出てきて主張してほしい!と言わんばかりのアクセントですね。

リレーでバトンを受け取るように、管楽器全体のエネルギーをその1発で引き受けましょう!

3小節目の二分音符は、ハーモニーとして「不協和和音」→4小節目1拍目は「協和和音」になっています。

同じフォルテでアクセントが付いていても同じ音にはなりません。

音程は無くてもハーモニーに参加するつもりでたたいてみると、管楽器との一体感が生まれます。
(緊張!ビシッ→解決~ホッ のイメージ)

曲全体に言えることですが、アクセントの音はただ「強く!」にならないように「まとめる」「集中させる」「深くする」「濃くする」など色々なイメージで試してみて下さい。

「A」1小節前の二分音符はアウフタクトなので、次の1拍目に向かうエネルギーが必要です

太鼓で変化をつけるには…?

打楽器アンサンブル、音色に変化をつけるには?まず4種類!

A~B

バスドラムはスネアドラムと共にテンポキープの要(かなめ)になります。

メトロノームを裏打ちor2&4拍めで鳴らして練習して、テンポキープ力を磨いていきましょう!

知ってた?リズム感アップするメトロノームの意外な使い方

打楽器だと四分音符+四分休符と二分音符って同じじゃない?

いやー、同じじゃないんですよこれが。

打楽器がやりがちな「点」の音楽にならないように、音価(音の長さ)によるエネルギーの違いも感じながら演奏していきましょう!

12小節目などを声に出してみると分かりやすいですが、「タッタッ」と「タッタン」だと全く印象が変わります。

(リズムの大原則で、長ければ長いほど音のエネルギーが大きくなります)

打楽器の八分音符+八分休符と四分音符は同じなのか?

打楽器の音は「点?」リズミカルな演奏になる音価の考え方

イントロと同じく、低音パートを歌えることが大切です。

一打一打で音楽を前へ進めていくつもりで演奏してみてください。

音楽は4小節、8小節フレーズに分けられることが多いです、

この部分も7小節め8小節めにはリズムが変わったりシンバルが入ってきたりしますので、フレーズを意識して演奏してみましょう。

C、D

1発ごとにハーモニーが変化します。

管楽器のハーモニーに参加しつつ低音楽器と一体感を持って華やかに盛り上げていきましょう!

66~67小節についているアクセントは「Es-dur」を決定づけるドミナント和音→トニック和音の部分に付けられています(この流れを「解決」という)

66小節目のアクセントの1拍前は、なんと全員四分休符になっています!

トリオに入る前に締めくくりの「キメ!」といて意識してみて下さい。

E、F

スネアがロールしている最中にバスドラが刻み、バスドラが休符の債痛にスネアが刻み…とリズムが組み合わさっています。

音量を小さくしても、テンポはもちろん推進力は弱まらないように前へ前へ進めていきましょう!

元気いっぱい縄跳びしていたのを、そのままのテンポで静かに大人しく跳ぶようなイメージもいいですね。

存在感のあるピアノとは?

小さく叩くのが苦手!打楽器の「ピアノ」でいい音を出すコツとは?

この曲で出てくる「四分音符が5つ続くパターン」、低音楽器は毎回スタッカートがついています。

地味に見えてセンスの出るところ。バスドラムも軽く歯切れよく演奏してみてください。

G、J

103・104小節、107・108小節目はイントロと似たパターンです。

音程は無くてもハーモニーに参加するつもりでたたいてみると、管楽器との一体感が生まれます。
(緊張!ビシッ→解決~ホッ のイメージ)

そのあとはメゾピアノの音符アクセントが付いています。

音量は小さめでもクッキリした音、意思の強い音がほしい、ということですね!

小さく叩くのが苦手!打楽器の「ピアノ」でいい音を出すコツとは?

H~I

音量を小さくしても、テンポはもちろん推進力は弱まらないように前へ前へ進めていきましょう!

元気いっぱい縄跳びしていたのを、そのままのテンポで静かに大人しく跳ぶようなイメージもいいですね。

存在感のあるピアノとは?

小さく叩くのが苦手!打楽器の「ピアノ」でいい音を出すコツとは?

K

シンバル・スネアとの一体感を持ちつつ、低音楽器と一緒に刻んでいきましょう!

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

「L」1小節前は打楽器パートの「Soli(ソリ)」になる場面なので、この一瞬だけ特別扱いでこだわって演奏していきましょう!

今まで管楽器となじんでいた音色から目立つ音色に変化させることを「音色を立たせる」といったりします。

強弱だけでなく、たたくスピードや深さなど是非色々試してみてください。

コツをつかむには色々な方法がありますが、音のスピード感は打面を手で押して空気穴から出てくる風を速くする練習がおススメです。↓

音のスピード・深さの感覚をつかむ方法【初心者おすすめ】

L

シンバルやスネアとのバランスなど、少し離れた場所から誰かに客観的に聴いてもらうと効果的です。

常にバランスを意識しながら演奏していきましょう!

聴いてもらう時は「どう?」ではなく「〇〇になってる?」で

Perc.4 グロッケン

フルートやクラリネットと同じ動きをしていることが多いです。

一緒に動いている楽器とブレンドしたキラキラサウンドを目指しましょう!

打楽器は叩けば音が出ますが、1音1音を歌うことが音楽的な演奏に繋がっていきます。

鍵盤打楽器も1音1音を歌うつもりで弾いていきましょう!

鍵盤打楽器で歌う…?

「グロッケン、もっと歌うように弾いて!」鍵盤打楽器で歌う5つのヒント

イントロ

同じ動きをしている管楽器はスタッカートやスラーが付いています。

グロッケンであっても打つスピードや弾き方を使い分けて、管楽器の息遣いに近づけていきましょう!

マレット選びも実力のうち!

マレット シロフォン・グロッケンおすすめマレット

B

メロディの途中から合流します。

遅れず自然と合流できるよう、フルートやクラリネットのメロディラインを歌いながら弾いてみましょう!

2本マレットの持ち方2種類を試してみよう!

シロフォンやグロッケン、鍵盤打楽器のマレット持ち方2種類

D

スラーがかかっている音をグロッケンで雑巾がけするイメージで弾くと、スラー感を出せます!

打楽器でスラーほかアーティキュレーションを付ける方法

打楽器だと四分音符+四分休符と二分音符って同じじゃない?

いやー、同じじゃないんですよこれが。

打楽器がやりがちな「点」の音楽にならないように、音価(音の長さ)によるエネルギーの違いも感じながら演奏していきましょう!

12小節目などを声に出してみると分かりやすいですが、「タッタッ」と「タッタン」だと全く印象が変わります。

(リズムの大原則で、長ければ長いほど音のエネルギーが大きくなります)

打楽器の八分音符+八分休符と四分音符は同じなのか?

打楽器の音は「点?」リズミカルな演奏になる音価の考え方

G、J

トリルは速すぎないように、装飾音符は管楽器と謳い方を揃えましょう。

鍵盤打楽器に連符があらわれた!~譜読みとテンポアップ法

K

フルートクラリネットと一緒にオブリガードをやってます。

スラーやスタッカートなどアーティキュレーションも意識して弾きましょう!

スタッカートの音は軽く短く、スラーの頭にはエネルギーがあります。

L

ここからは本物のメロディですね。

「K」の軽やかさから役割を変えて、たっぷりとメロディを歌っていきましょう!

曲の最後で音が残ってしまう時は、両腕を使って発見と黒鍵を一気に止めてしまいましょう

一気に音を止めるには?

鍵盤打楽器のグリッサンド 知ってるだけで差が付く!鍵盤打楽器のグリッサンドのコツ

終わりに

以上、2024年度課題曲I行進曲「勇気の旗を掲げて」打楽器演奏のポイントでした!

スコアを読み込むことで、
「どう演奏したらいいか?」
「この音にはどんな役割があるのか?」

知ることができます。

スコアや楽譜の読み解き方はこちらの記事を参考にしてみてください。

役割が分かれば単純な伴奏も最高に楽しい!~ショーに例えて分かりやすく解説 打楽器の出番少ない!つまらない!いやスコアを読めば面白くなる!

また、「打楽器の音が大きすぎる!小さくしろ!」「管楽器と混ざらない!」問題については以下の記事を参考にしてみてください。

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

それでは、また!

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スネアやシロフォンで左右のバチがぶつかる!原因と3つの解決方法https://yoshiokaeppa.com/percussion/2023/06/09/wrist-orientation/Fri, 09 Jun 2023 09:00:29 +0000https://yoshiokaeppa.com/percussion/?p=10344

こんにちは!打楽器の吉岡です。 叩いている最中、左右のバチがぶつかってイライラすることがありませんか?今回はありがちな原因と対処方法を解説していきます! 基礎練習・スネアドラムの場合 左右のたたき方がだんだん変わってきた ... ]]>

こんにちは!打楽器の吉岡です。

叩いている最中、左右のバチがぶつかってイライラすることがありませんか?
今回はありがちな原因と対処方法を解説していきます!

基礎練習・スネアドラムの場合

左右のたたき方がだんだん変わってきたり不安定になるとぶつかりやすくなります。また、打面に対して垂直に叩けていないと跳ね返りを制御できずぶつかりやすくなります。

手首の確認

手首ってどの方向に曲がりやすいですか?

手首の確認
手首の確認

ボールを投げる感覚と同じで、手の甲と手のひらの方向ですよね。
その場でボールを片手ドリブルするときも、手の甲が真上(手のひらが床と平行)だと安定して続けられます。

手の甲の向きをチェック!

構えた時の手の甲の向きを観察してみてください。
下の写真のように手の甲が斜め外、または横を向いていると、ぶつかりやすくなります。
(「脱力脱力~」と力を抜き過ぎるとこの状態になりがちです)

手の甲を確認
手の甲が斜め外を向いている

この状態だと手首は赤矢印の方向に折れます。
そのまま手首を折ると…

手の甲を確認

斜め外に上がってしまい、たたく瞬間もチップが打面に対して斜めに入ることになります。
片方の手がこの状態、または両手ともこの状態だとバウンドが乱れ、バチ先がカチカチ当たりやすくなります。
ボールをドリブルするときも、地面に対して斜めにつくと元の場所には戻ってきませんよね。

構えたときに手の甲が真上を向くようにすることで、チップが打面に対して垂直に動いてくれるようになります。

バチの向きを確認
バチの向きを確認

演奏者側から見た場合、「手の甲が真上をむいているか」もしくは「親指の爪が真横を向いているか」でチェックすることができます。
手で直接たたくイメージでたたいてみるのもオススメです。
ちょっとした差ですが、でてくる音も変わってくる上に音の粒も音色も格段に揃えやすくなります。

バチの向きを確認
手の甲が斜め外側へかたむいている
バチの向きを確認
手の甲が真上を向いている、親指の爪が真横を向いている

一打一打、出rてくる音も聴きながら毎回意識することで必ず身についていきます。
鏡で確認したり、直接手でたたいたり、片手ずつゆっくり動かして練習してみてください。

MEMO
ティンパニでは手の甲を横にして叩く方法も存在しますが、実際のところティンパニ以外の楽器も叩くことが多いと思うので、手の甲を上にする方法をおすすめしています。

手首を傾けるのはトライアングルで!

コツは手首を〇〇るだけ!?トライアングルのロールを攻略!

鍵盤・トムトム等の場合

シロフォンでマレット同士が当たらないように

今度は「叩く的(マト)が増えたときにぶつかりやすい問題」を扱います。

鍵盤打楽器

「手の甲を真上に向ける」プラス、左右のマレットが邪魔し合わないように通り道を考えなければなりません。

手順の工夫

手順は左右交互じゃなくてOKです。
音型によっては片手を連続させた方がスッキリ弾ける場合も有ります。
また、右手が左手を越えて低い音へ跳躍する、その逆のパターンなど跳躍進行で手重が交差したときもぶつかりやすいポイントです。

低い音へ跳躍するときは左手を、高い音へ跳躍するときは右手をなるべく使うようにしましょう。
(手順を決めたら楽譜に書き込みましょう!)

MEMO
「跳躍進行」…ド→ミやラ→ドなどのはなれた音の動き。反対は「順次進行」で、ド→レやラ→ソなど、隣への動きのこと。

左右の領域

鍵盤を手前・奥で分割して「左右の領域」を意識して叩くと、速いテンポだと弾きにくいC-durのスケールも弾きやすくなります。
(写真は左手が奥になっていますが、利き手に合わせてやりやすいほうを選んでください)

シロフォンでぶつからずに叩く方法

「鍵盤打楽器を弾くときは必ずど共鳴管の真上をを狙う」という人もいますが、実際のところ細かい動きや単音のロールになると不可能です。
(小さな子どもや初心者がシンプルな基礎練習に取り組む際には有効な声掛け)
左右のマレットが共鳴管の中心から同じ距離になるように意識すれば大丈夫です。

鍵盤打楽器に連符があらわれた!~譜読みとテンポアップ法

トムトムとか

並べ方で解決できる場合があります。
横1列じゃなくてもOK、高さ順でなくてもOKです。
右利き左利きによっても、たたきやすいセッティングが変わってくるかもしれません。

トムトム並べ方
高さ順に横並べ
トムトム並べ方
的を近くにまとめる

手前と奥に配置することで、速くて細かいリズム、難しいパターンがあってもぶつかりにくく、手順の自由度が上がります!

トムトム叩く位置

ハの字に構えるのが基本ですが、ヒジの位置を変えてバチでTの字を作るよう意識してみると、奥の楽器や横の楽器をすぐたたいたり行ったり来たりするときに便利です。(下図)

トムトム叩く位置

(この図だと右ヒジ窮屈そうになってますが、右足を後ろに引くとか身体の向きを少し変えてヒジを引けるようにするイメージです)

まとめ

左右がぶつかる時にチェック
  • 手の甲が上を向くように
  • 左右の動線を考える
  • セッティング・ひじの位置を工夫する

以上、速く叩くと左右のバチぶつかる!すぐできる解決方法3つでした!

それでは、また!

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