どうも!
打楽器の演奏したり指導したりしています、吉岡です。
「部活動の地域移行」問題に対して自分たち音楽家にできることはないか?と2022年にNPO法人を作りました。
設立以来、本当に多くの方に助けていただきながら運営して参りました。
いつも応援していただき本当にありがとうございます!
今回はそのNPO法人の活動として立ち上げた「さくら音楽団」について、3年たってどうなったか?
すっきりとデータだけ並べようかと思いましたが、いろいろ思いがあふれていますので(⁉)吉岡目線で語らせていただきます。
音楽家が地域に貢献できる、つながりが広がる楽団、創設して本当によかったと思っています。
ひとまず立ち上げ時の費用や運営経費は回収できたけどやっぱり課題も…ということで、運営や収支も含めてまとめていきます!
さくら音楽団とは


小学4年生から参加可能なアマチュアの楽団です。
ジュニアバンドではないので、大人も一緒に活動する形です。
団所有楽器はないので管楽器は持参してもらってます。
市民楽団の始まりは「有志が数名集まって…」というのが多いかと思いますが、ほぼ私が勢い任せに低コスト発進させたため、団員3名で開始しました。(かなり無茶)
自身の部活動指導員(吹奏楽部)での合奏経験を生かして指揮者…というか最初の頃は自分も演奏してました。
次第に小学生から大人まで、ブランクがある方から楽団を掛け持ちされている方まで集まり、団員は20名になりました。
2026年5月には60分間の短い演奏会ですが、ホールにて第2回演奏会を開催できました。
さくら音楽団団員募集ページ
前提として…
アマチュア奏者が主体となる市民楽団や一般楽団は所属する団員が会場予約や楽器・楽譜の準備、団費の集金や支払いを行い、指揮者(合奏指導者)は依頼して来てもらうのが一般的です。さくら音楽団の場合は「NPOカストルが運営」としています。
運営どうやってる?
今のところ運営メンバーを作らず、会場予約・会計すべてを私が担当している=部活動の顧問やお教室の先生のような業務を担当している状態です。
正直なところ大変だけど、生活に支障はないし生活圏でやっているし、やっていて本業に活かせることも多いので無理なく続けられてます。
練習会場も指導校の近くなので「ついでに」予約・支払いに行けてます。
「え?大変なら団員で運営メンバーつくればいいじゃん!」
と思ったあなた、この後で作らなかった理由が分かりますので少しお待ちください。
打楽器はドラムや小物楽器など、無理のない範囲で私物を持ち込んでいます。
月1回の活動、固定日ではないため、団費は参加できた月のみ回収してます(1回¥500)
連絡手段は公式LINEを使っています。
体験の申し込みや問い合わせを受け付けるとともに、絞り込み配信で団員限定への連絡も可能です。
活動の様子や出演情報を積極的に発信することで、比較的コンスタントに体験・見学の方が訪れています。
(入団率は体感6割)
会計どうなってる?
秘密にする必要もないので、創団時2023 年~1016年10月まで3年間の会計をPDFにて公開します。
(自分たちが分かればいいメモ状態なので書式は突っ込まないでください。笑)
1年目は立て替えが¥16,000ほど発生していますが、想定内です。
月1回の楽団をやると、低コストでもこのぐらいかかるんだな~と実感。
地域で部活動的なものをやろうとするとどうなるか?
はじめから採算をとろうせず、データ集めの目的で試験的に始めたので、こんな感じになっています。
3年目に入って、やっと収入と支出がトントンになってきた感じです。
参加者のニーズが興味深かった
想定していたニーズ
合奏できる場所がほしい
楽器の演奏自体はひとりでもできますが、そもそも個人が「合奏できる場」を作るのは難しいことです。
「合奏できる場」はアマチュアの方々にとって想像以上に大きな価値を持っています。
毎週の練習だと通うのが難しい、ブランクがある、練習時間は多く確保できない、でも合奏がしたい。
そのようなニーズを想定して団の枠組みを作りました。
こちらは想定通りで、興味を持ってくださる方が集まってくださいました。
団の公式LINEは団員のみならず見込み客も登録しているため、2026年10月時点で登録者数が80名を超えています。
予想外のニーズ
運営負担が少ない
「運営の負担がなく気軽に参加できる」との声がありました。
習い事の場合は受益者として習いに行けば済む話ですが、通常の市民・一般楽団の場合は受益者である一方、会場確保や会計・楽譜の用意など自分たちで演奏以外の責任を持つことになります。
子育てや介護、仕事と家庭の両立で忙しく団の運営まで受け持つ余裕が無い場合も多いかと思います。
当初は徐々に団員による運営体制に移行していき、ゆくゆくは私がいなくても自走できる…といったイメージをもっていましたが、習い事の良い部分を組み合わせるのも良さそうだな?と方針転換、運営メンバーを置かない方向性になりました。
親子で合奏に参加したい
早い段階で2組の親子が入団してくれました。
小学生のお子様と一緒に演奏できる楽団を探していたところ、該当するのが当団しかなかったそうです。
2人とも小学校のクラブ活動で楽器を演奏してしていたものの、「大人の人と一緒に合奏することが楽しい」「木管楽器など、学校の金管バンドにはない楽器の人とも一緒に演奏できる」など、学校とは違う新鮮な機会になっていたようです。
課題
やっぱり人件費の捻出って楽じゃない
最初に参加費を決める際、
「ひとまずどんな活動になるか分からないけど、多くの方に気軽に参加してほしい」
ということで参加費はワンコイン、欠席時は支払い無しの設定にしました。
会計をご覧いただいた方はお分かりかと思いますが、いまのところ指導料は¥0です。
地域移行(展開)じゃー!って始めたはずなのに、まるっきり部活動の顧問状態に陥っています。笑
先述の通り、最初のうちは採算をとろうせず試験的にはじめたものなので、当初からの想定どおりです。
が、ずっとこのまま…だと宝くじが当選するでもしない限り私の生活が厳しそうです。
大人にとっては「運営負担を気にせず合奏を楽しめる」メリットが大きいと分かったので、習い事と同じように団費の値上げを検討しています。
ありそうでなかった音楽のグループレッスン的な。合奏教室みたいなイメージ。
部活動の良さをとって子どもの参加費用は抑えたいので、そのまま¥500にするか無料にするか…悩み中です。
参加人数がまちまち
20名団員がいるとはいえ、体調や家族のスケジュールの関係などで毎回メンバーが揃うわけではありません。
本番前は参加者が増える市民楽団あるある、うちの団でも起きています。笑
無理なく続けられることをコンセプトにしているので必要に応じて休みやすい空気になっているのは現状OKです。
とはいえ、体験の方がいるときに参加者4名で合奏となると…苦しい状況なので、これはシンプルにもっと団員数を増やす必要がありそうです。
初心者受け入れ
当初は子どもだけでも初心者受け入れを…との話が出ていましたが、子供の場合は個人練習が難しいため、月1の活動だとかなり難しいです。
これは週1回以上など別の形でやるのが良さそうです。
自分の専攻楽器ならできそうな気がする。
おわりに
現状、さくら音楽団は市民楽団の「多世代・地域コミュニティ」×部活動の「子どもが参加できる・運営はお任せ」の状態と言えそうです。
大きな課題が指導料0円生活。
活動のためにかかる時間と労力は合奏している2時間だけではないので
「え?それメチャクチャ大変じゃない?」とよく言われます。
とはいえ自分で運営やっていると、スケジュールに合わせて練習日設定できたり、気が楽です。
また、私の場合はアマチュアの方々の考え方や価値観に触れることができたり、ブランクがある方に安心して楽しんでもらうにはどう合奏を進めたらいいか試行錯誤したり、団員にびっくりするほど感謝されたりで実はそこまで苦になっていない状況です。
私個人にとっては団の活動を通して本業に役立つ学びや情報を仕入れることが多い(=本業への経費のような感覚)ので、今のところトントンの感覚ですが、この状態では他の人に指導をお願いできません。
ほかの地域でもこんな活動があったら…と思いますが、これでは再現性もないです。
また参加費を再検討してどうなったか?ご報告したいと思います。
私情入りまくりのまとまらない記事になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは、また!
こちらにも内容や課題が掲載されています