こんにちは!中学校の部活動指導員3年目、打楽器の吉岡です。
吹奏楽部に入部したら新入生を待ち構えている「楽器決め」
全員が希望通りとはいかず、望まない楽器になってしまい落ち込むこともあると思います。
なかなか心配な楽器決めと発表。
今年度の楽器決めは「楽器発表を部が成長する機会に!」とコンセプトを自分の中で決め、進めました。
(勝手にコンセプト、おススメです。笑)
今回はそんなコンセプトのもと辿り着いた、中学校吹奏楽部での新入生への楽器発表について書いていきます。
はじめての楽器発表
今年度、初めて新入生の楽器決めと発表をやりました。
私自身HSPということもありまして、発表される側のことを思うと彼らのことで頭がいっぱいになってしまいます。
新入生にとってはこれから3年間を左右する運命の楽器発表です。
楽器決めを考える一週間はソワソワしていましたし、発表の前日はあまり眠れませんでした…!
当日何を伝えようか、どんな言葉で伝えようか、どうしたら納得の上で受け止めてもらえるか、2~3年生にもどんなことを考えてもらおうか、考えに考えまくっていました。
発表する方もされる方もドキドキという。笑
気を付けたこと
考えに考えた発表当日の順序は以下の通りになりました。
全体で吹奏楽の編成について説明
↓
希望通りじゃない人もいます
↓
楽器発表
↓
発表後のフォロー
↓
楽器別に分かれて顔合わせ
↓
ミーティング
吹奏楽の編成について説明する
意外な盲点ではないかと思っています。
去年まで小学生だった新入生たちにとって、吹奏楽の適正人数や編成バランスは知ったこっちゃない話です。
フルートやサックスが多すぎては合奏が成立しないこと、
低音楽器がいなければ合奏が成立しないこと、
クラリネットやホルンは全員が同じ音を吹いているわけではなく、数人で別の音を吹いてハモっていること
3年生が引退しても、1・2年生で合奏できるようにバランスの取れた編成にしておきたいこと
吹奏楽をやっている身としては「あたりまえのこと」を丁寧に説明しました。
新入生に吹奏楽の仕組みを理解してもらうことで、思い通りにならなかったとしても少しは受け止めやすくなるのではないでしょうか。
(吹奏楽の編成バランスの話は下記記事で詳しく書いています↓)
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参考新入部員の楽器はどう決めている?
こんばんは!部活指導員3年目の吉岡です。 新型コロナウイルスの影響を大きく受けた新年度。 勤務先では6月より学校再開、6月中旬には部活動を再開しました。 そして今年度、人生初の「楽器決め」を経験しまし ...
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希望通りでない人もいると伝える
1年生の運命と部活の今後を大きく左右する楽器決め。
決定は気まぐれではなく、部活動全体のバランスと今後のことを真剣に考えて決めた、と自分の思いを伝えました。
希望通りでなかった人は「その楽器に適性があったので決定しました。その楽器を是非あなたにお願いしたい」と思っている旨も伝えました。
まず吹奏楽は集団でやるものであって、個人ではできないものです。
ひとりひとりの希望は通らないこともあり、この先活動していく中では思い通りにいかないことも多いと思います。
個人や今現在のことだけ、狭い視野で一喜一憂していたら疲れてしまう。
仲間をはじめ部活動全体(=社会全体)と未来を見る目を持って、前向きに進んでほしいと願うばかりです。
発表後のフォロー
私自身、希望楽器は第1希望ホルン、第2希望チューバ、第3希望パーカッションでした。
人生とは不思議なもので、第3希望だったパーカッションが大好きになり、中学・高校・大学と続けて今となっては仕事になっています。
と生徒たちに話したらビックリされました。笑
さらに印象的だったのは帰りのミーティングで部長が言っていた、
「希望の楽器にならなかったとしても、きっと好きになるよ」との言葉。
先輩が言うと説得力が桁違いですね…!
まとめ
吹奏楽は集団でやるものであって、個人ではできないものです。
ひとりひとりの希望は通らないこともあり、活動していく中では思い通りにいかないことも多いと思います。
とはいえ、集団で作り上げるものは個人活動にはない素晴らしさがあります…!
例年とは異なるウィズコロナでの活動が続いていますが、生徒たちの姿を見ているとこれからの活動がとても楽しみです。
それでは、また!