自主企画

続・どうしてこうなった!人生2回目のリサイタル

2018年6月2日

ありがたいことに日々音楽を仕事としているけれども、
さらにレベルアップしたくて居ても立ってもいられず、
やることにしたリサイタル。

前回までのあらすじ↓

関連どうしてこうなった! 人生2回目のリサイタル

幼稚園、小中高、大学…と人生のほとんどを過ごしてきた埼玉県川越市で6月17日(日)にリサイタルをやることになりました。 どうしてこうなった!を書いていきたいと思います。 行こうか迷っている方には良質な ...

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今回は試聴あり!でプログラムについて書きます。

さて今回のテーマは
「柔能く剛を制す」

この意味に沿ってプログラムを組んだわけではなく、
演奏する上でのテーマとして設定しました。

絶対歪まない頑丈なものより、
しなやかで変幻自在なほうが好き。
昆布とかこんにゃくみたいな。芯が一本あればいい。

筋力はないけど柔軟性を生かしたらどうなるか?
持っていないものを、持っているものでいかにカバー出来るか。

絶対歪まない頑丈なものより、
しなやかで変幻自在なほうが好き。
昆布とかこんにゃくみたいな。
芯が一本あればいい。

筋力はないけど柔軟性を生かしたらどうなるか?
 持っていないものを、持っているものでいかにカバー出来るか。


…とか言っているけど、
最近はいかにして「自分を葬るか」に興味が変わってしまいました。

演奏中、吉岡ではなくて音楽になれるか。
人からどう思われるとか昔のこととか全部どっかにやって、
自分の存在を忘れて音楽に没頭できるか。

なので、今回の「柔能く剛を制す」はあまり気にしないでください。(おい

なに演奏するの!?

プログラム隠してても仕方ないので公開します。
前半は3曲ともマリンバ ソロです。

無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 より
プレリュード、ガヴォット、ジーグ  

J.S.バッハ作曲。
大好きなE dur (ホ長調)の作品。
曲を書くと高確率でEdur、Hdurになる私です。笑

バッハって雰囲気かたくて難しそう・・・
いいえ、この曲はとびきり明るいです。

ヴァイオリンのために書かれた曲ですが、マリンバで挑戦いたします。

トッカータ

A.イグナトヴィッチ作曲。
こちらはマリンバのために書かれた曲。
精緻なコントロールと高度なテクニックを要する曲。

作曲者の父親の死が関連しているそうです。
かなり暗いです。
悲しみというより無念…
ただただ時間が過ぎ去っていく…といった感じ。

マリンバ・ダモーレ

儚さ、からの図太さ。

200年ほど前に作曲された歌曲「Piacer d'amor (愛の喜びは)」をテーマとした幻想曲。
マリンバ奏者でもある作曲者、安倍圭子が直面した数々の困難。
あきらめることなく、マリンバへの愛を貫き通した。

原曲↓

「♪ド~レ~ミ~」で始まるメロディが様々な表情を見せ変化していく。

邪魔が入ったり思うようにいかなかったり、激しい感情に襲われたり。
それでも前へ前へ進んでいく。まるで人生のよう。

綺麗ごとだけでは語れない。
酸いも甘いも、光も闇も、清も濁も、
全部ひっくるめて演奏したいです。

To the Gods of  rhythm

N.ジブコヴィッチ作曲。

アフリカの太鼓ジャンベと声だけの楽曲。
出来る気がしない曲。
なので、挑戦しました。

なんと、途中からのセルビアの歌が入ります。
ただ歌っても仕方ないので、
(そもそも歌がとても苦手なので)
先祖から歌い継がれた歌だと思い込んで運転中に繰り返し歌っています。

自分がどこの人なのか何語を話しているのか分からなくなるぐらい、自分を忘れて音楽に入り込むのが目標です。

思い出は鈴の中に (新作初演)

吉岡理菜作曲なので自作自演でございます。
グロッケン、ヴィブラフォン2重奏  

去年生まれた子猫の首に鈴をつけた瞬間、その音で、
子供のころ飼っていた小動物たちとの思い出が頭を駆け巡りました。

首の鈴を鳴らしながら駆け寄ってきた猫たち。
鈴と無邪気に遊んでいた小鳥たち。
みんなみんな私より幼かったのに旅立ってしまった。

彼らにとって私は何だったのだろう。
彼らは幸せだったのだろうか。
今からでも、彼らに何か贈れるだろうか。
そんな気持ちで、ただひたすら書きました。

大切な記憶を思い出させてくれたマロちゃん

打楽器2重奏「思い出は鈴の中に」
ミュージックオンペーパーより出版されました!↓
http://www.musiconpaper.jp/products/detail.php?product_id=339

マリンバ、カホン2重奏 (新作初演

こちらも自作。
タイトル未定です。8分の7拍子ゆるふわ系です。

ここで新企画、当日、アンケートにてタイトルを公募します!!!
お聴きいただいた率直な感想、イメージをお聞かせ願えればと思います。

以上 初演2曲は自作、共演は加藤大輝氏でおおくりします。

Grab it ! 

ヤコブTV作曲。

マリンバ、フロアトム2、高い音が出る楽器2、シンバル、
ヴィブラフォン、そして音源を流して生演奏。
流される音源はカラオケのような伴奏の音源ではなく、
凄まじく個性の強い もう1人の奏者のよう。

終身刑の囚人たちの声を切って貼って加工して加工してという代物。
強烈な音楽。

清も濁も混ぜこぜ、生きることってこういうことなんだろうな…と静かに悟りつつ、強烈なビートに身を任せて叩き飛ばそうと思います。リズムになりたい。

珍しいアングルで撮ってみました↓
左手が太鼓へビュン!!ビュン!!します。笑
(音量注意!)

全身全霊で挑んでます!

言っていいのか意見分かれると思いますが、正直病んでいます。
本気な証拠!(安定のポジティブ)

練習したり、楽譜見たり、
録画した自分の演奏を見たりしていると

「あーでもない、こーでもない」

「こっちがいいかも、そっちもいいかも」

「ここ上手くいった!こっちまだまだやん…」

「てか明日の準備してないわ…(ここで集中切れる)」

「猫に会いたい…(絶望的な気分)」

「いや、ここもっと面白くしなきゃ猫に合わせる顔がない…」

の繰り返しです。
あれ、一周まわって元気…?笑


さらに新しく始まった仕事も相まって、実は人生初?の五月病になりました。
お仕事いただけたのは有り難いことだし、
贅沢な悩みなんだけども、しんどかった…。

くどくど書いてきましたが、

音楽への熱意は変わりません。

困難にぶち当たるからこそ燃えるというか。
むしろ
今だからこそ出来る表現・今しか出来ない演奏をします!

よし、やる気出た!

おっしゃ追い込むぞ!(やっぱり単純)


それでは、また♪

  • この記事を書いた人

よしおか りな

埼玉県川越市・新座市を拠点にマリンバや打楽器を演奏したり教えたり、作曲したり、部活動指導員やNPO理事やっている人。場面緘黙の経験やHSP気質を活かしながらお仕事してます。 alla(アラ)はイタリア語で「…のように」を意味します。しなやかに、たくましく、ミネラル豊富でダシにもお茶にもラッコのお布団にもなる…そんな昆布に憧れます。当ブログは硬くなりすぎず、絶妙な歯ごたえと素朴な旨みでお送りしたいと思います。どうぞ、よしなに!

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