去る2018年6月17日、
組んでいるデュオのワンコインコンサートと自分のリサイタルを同日開催しました。
ほぼ初めての、地元での開催。
好きにやりたかったので完全自主企画です。
友人知人、先生、ご近所の方に聴いてただけるのはとても嬉しいこと。
でも、せっかくなら初めましての方にも聴いてみてほしい。
演奏会の中身はもちろん大切だけど、
聴いてもらわなきゃ、来てもらわなきゃ始まらない。
興味がある人、必要としている人に届くかどうか、中身を鮮明に伝えられるかが勝負なんじゃないかな。
宣伝・集客についてじっくり考える機会となりました。
ということで今回は、色々工夫して準備してみた結果と反省について書いていきます♪
これイイ!
会場での宣伝
置きチラシと、会場webサイトへの掲載、
デジタルサイネージ(電子掲示板)での掲載を申請しました。
別件で会場に来ていて、これを見てご来場された方もいらっしゃいました!
会場をよく使う方へ、アピール大!インパクト大!
↓↓↓
1日に短めの2公演
続けての方も、どちらかを聴いた方も半々ぐらい。
「あまり家を空けられないから、リサイタルだけ行くわね!」という奥さまも。
ワンコインコンサートは未就学児もOKだったので小さなお子様と一緒に聴きにきた方もいました!
短めのコンサートなのでチケットも安めに設定できました。
世代や生活スタイルによっていろんなニーズがありますね…!
会場でのチケット販売委託
イベントに興味ある人が集まる場所でチケット購入できるって、とても合理的だと思う!
今回は手数料として売り上げから10%徴収でした。(とても良心的!)
面識のない方々にもご購入いただけました。
SNSへの動画投稿
知ってる曲か。知らない曲でも気になる演奏か。
自分はどんなものに時間とお金を使うのだろう。
曲の特徴を捉え、生演奏が聴きたくなるような投稿を目指して計画的に宣伝を進めました。
音はもちろん、ある程度の内容や雰囲気が視覚的にも伝わるように留意しつつ。
多くの方の目に触れてもらえるようツイートする時間、曜日も気にしつつ。笑
Twitterで動画付きで一曲ずつツイートする
↓
リサイタル近くなったらブログにツイートを埋め込んで完成させる作戦で、
結果的にリサイタルの曲目はアンコール以外全曲の試聴動画を載せてみました!
Webサイト
リサイタルへの意気込みや考えをブログに。
演奏動画とともにプログラムノートを事前公開しました。
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Webサイトを通じてのチケット予約ですが、
初めましての方からのご予約をちょこちょこいただき、驚きました。
SNSやサイトを更新した直後にいただくことが多かったです。
実のところ…初めましての方からのご予約は今回が初めてでした。
ちょっと番外編
・アンケート用紙を使った企画
今回はタイトルのない自作を聴いていただき、アンケート用紙にてタイトルを募集する企画をやりました。
不思議なことに青や緑といった色、空や森、海、すがすがしい朝といった開放的な場所や時間をイメージされたお客様が多く、大変興味深い結果となりました!
(ちなみに、タイトルは「空色の鏡」となりました!)
(打楽器2~3重奏用にアレンジして、楽譜を出す予定です)
結果的に驚異のアンケート回収率75% (自己最高記録!)を達成しました!
お客さまからのアンケート、本当に重宝しています。
あと、
回収率を上げるにはペグシル(クリップ付きの鉛筆)が必須です!
こうすりゃ良かった…
△後援とれば良かった…
川越市は市教育委員会の後援をとれば公共施設にチラシを置くことができます。望んでいる人へのリーチをもっと増やせたはず…
ビデオ係を作れば良かった。
セッティングの関係上、左のほうで演奏したり真ん中だったり。
奥行きのないホールだったので、固定カメラだと見切れてしまうのでした…
これはホントに考えが甘かった。
動画による自分の演奏のチェックはもちろんですが、
スクショして画像として使う、
SNSやYouTubeに動画を載せる…
など重要な資料になる。
今回は地元でスマートに
というテーマもあったので最初から予定していませんでしたが、
予算に余裕があれば専門家、業者にお願いするのか一番です。
未就学児の可・不可の掲載
今回、ワンコインコンサートは未就学児OKとしました。
問い合わせをいただいた方にはその旨を伝えましたが、
チラシにハッキリ載せておけば気軽に来れたかも。
某コンサートに挟み込む関係で急いで作ったチラシ。
写真にはこだわったけど、デザインの反省多し。
今回の「もくろみ」
客層や印象に残る曲目の調査、いくつかの試みへの反応、
何よりお客さまからいただくご感想を楽しみに当日を迎えました。
そのためには、なるべく多くの方、いろんな方に聴いてほしい。
今回は、楽器の練習と同じぐらい集客・宣伝にも力を注いでみました。
ここからは演奏の内容についてちょっと。
リサイタルの裏テーマは自身の「振り幅」でした。
苦手なもの、いろいろ挑戦しました。
どう見られるか、どう思われるか からの脱却。
演奏中、いい意味で「相手のことを考えない」演奏が出来ました。
踏み込んで言ってみると、
「自分の内側からの声」
に邪魔されず弾ききることができました。
自信のなさに甘えている、弱い自分の声。
耳を傾けると失敗してしまう、逃げてしまう呪い。
今までなかなか破ることが出来ず、
ずっとずっと悩んできた殻でした。
自分でかけた呪いは自分しか解けない。
やっと解けました。
ただただ音を聴いて、振動を感じて、
音楽に没入できました。
リサイタルとワンコインコンサートでは別人のようだったとのご感想もいただきました。
演奏する様が妖怪そのものだったり、人間らしかったり、
吉岡の両極端が見れました。とも。
おっ。これは大成功ではないか。笑
やっと終わった感…
今や何事もスマートに、コンパクト化が進んでいる時代ですしね。
伝統的なものにこだわりすぎず、でも時代にただ流されるわけでもなく、
しなやかに、今を生きたいものですね。
まさに「上善は水の如し」!
(あ、これ私の座右の銘だったわ。笑)
以上、宣伝と集客について挑戦してみたことを書きつつ、
リサイタルを終えての感想でした。
お客さまは友人知人・面識のない方が半々ぐらいでした。
自主企画でこれは初めて。聴いていただけてとても嬉しいです。
たくさんのあたたかいメッセージ、
心のこもった差し入れをいただき感無量でした。
生きてきてよかった。音楽をあきらめなくて良かった。
当日行けないけど応援してるよメッセージも嬉しくて、
本当に勇気づけられました。
私もこんなふうに誰かの力になりたいなぁ…。
改めてご来場・応援いただいた皆さま、
関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。
自信があるからリサイタルをやったのではなく、
自信が無くて不安で、でも自分を信じたくてやりました。
殻を破る瞬間に立ち会っていただき、本当にありがとうございました!
しばらくリサイタルはやらないと思いますが(汗)
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
追伸
じっくり聴きたいお客様のために、お客様のビデオ・写真撮影はいつも遠慮いただいているのですが…
ビデオ・写真撮影OKの曲を一曲入れれば良かったなぁと少し後悔しています。
思い出にとっておいてもらえたら嬉しいし、
演奏者に送ってもらっても嬉しいし、
TwitterやFacebookなどSNSに載せてもらっても嬉しいし…。
撮影の音が気にならないような曲で。
今度やってみよっと♪