こんにちは!
打楽器の演奏と作編曲の経験を活かしつつ部活動指導員やっています。吉岡です。
吹奏楽部の3年生が引退し、新体制になっての目標決め。
部員たちの間で「ひとつになる」というキーワードが出てきました。
「ひとつになる」への抵抗感
この言葉に対して抵抗感を示した部員たちがいました。
彼らも部活を頑張ろうとしているし、音楽が大好きです。
この反発する気持ち、なんだか分かります。
全員同じように返事や挨拶をする、同じように行動する、など「全て同じにしなければならない」だとしたら反発したくなります。
漠然と、「ひとつになる」を「同じになる」と捉えてしまっていないでしょうか。
でも、目標の「ひとつになる」は一人一人が「同じになる」必要はないと私は思います。
「ひとつになる」を「違うままで、ひとつの方向を向く」と考えることもできると思います。
違うままで
生まれた国や育った文化が違えば、考え方や感じ方は大きく変わります。
同じ国で同じ言語を話していても、ひとりひとり考え方や感じ方は違います。
人間というのは一人一人違って当たり前、合わなくて当たり前だと思います。
合わないけれど、違うけれど協力したり歩み寄ることはできます。
協力までいかなくてもバランスを取り、共存することが出来ます。
社会はそうして成り立っています。
まさに、オーケストラや吹奏楽そのものです。
発音原理も音質も異なる楽器で構成されています。
バックグラウンドも考え方も異なる奏者が集まり、お互いに調整したり模索しながらひとつの作品を共に演奏します。
それぞれ違うままで、ひとつの場所と時間を作り上げている。
さまざまな色や模様が組み合わさって、ひとつのものを作り上げている。
だからこそ、オーケストラや吹奏楽は言葉に出来ないような奥深さや広がりを感じさせてくれるのだと思います。
それぞれ特徴を持ったままで、違うままで、「音楽を作り上げる」「コンサートを成功させる」ために同じ時間を共有し、ひとつの方向を向く。
一色で塗りつぶされていたら面白くなりませんよね。
「ひとつになる」はみんなが同じになるものではなく、異なるものが同じ方向を向くことだと考えている理由はこれです。
違えば違うほど集団は強くなる!
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おわりに
違うままで、ひとつの方向を向く。
蹴落としあうのではなく支え合うこと、高め合うこと。
共通する大きな目的のために力を合わせること。
違うことを認め合い、支え合い高め合える集団を目指したいですね!
それでは、また!