新型コロナウイルスで外出できない期間を利用して和声の勉強!
ということでウォルター・ピストン著「和声法 分析と実習」を読み始めました。
シャコンヌ(chaconne)パッサカリア(passacaglia)の例として素敵な声楽曲が挙げられていたので紹介していきます。
2曲とも短く聴きやすい曲です。
(第1部 慣用期の調的和声法>7.旋律の機能と構造>4.オスティナートの項)
シャコンヌ・パッサカリアとは
どちらも低音パートが数小節のパターンを何度も繰り返し(オスティナート・バス)、メロディラインやハーモニーが変化していく構造です。
シャコンヌ は、3拍子の舞曲の一種。 バロック時代にはオスティナート・バスによる変奏曲の形式として盛んに用いられた。オスティナート・バスによる類似の音楽としてパッサカリアがあるが、17世紀後半以降、「シャコンヌ」と「パッサカリア」の呼称はしばしば混同して用いられている。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%8C
パッサカリアは、主に17世紀から18世紀にかけて用いられた音楽形式の1つ。パッサカリアはスペインに起源を持ち、スペイン語の pasear (歩く)と calle (通り)に由来している。パッサカリアは17世紀初期にはギターで和音を奏するリトルネッロ(歌の前奏・間奏などの器楽演奏部分)を意味していた。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B5%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A2
厳密には違うのですが、古い時代から混同されているようです。
J.S.バッハ:ロ短調ミサ曲「十字架につけられ」
半音階で4度を下降していくベースライン。
バロック中期から後期には嘆きや悲しみを表す場面でしばしば修辞的に用いられたため、「ラメント・バス」とも呼ばれています。
この曲はホ短調に支配され、暗く不安の雰囲気が続きますが、最後の最後でト長調の明るい和音にたどり着きます。
救われた感じです。鳥肌立ちます。
(ピカルディの三度・ピカルディ終止と呼ばれる)
パーセル:ダイドーとイーアネス「私が土の中に横たえられるとき」
こちらも同じく半音階で下降していくベースラインです。
おわりに
短調のオスティナート・バス、音楽は進んでいきますが低音パートは変わらないので、なにか運命に突き動かされているような不思議な感覚を覚えます。
これからも新しく得た知識や勉強したことを積極的にアウトプットしていこうと思います!
それでは、また!!