こんにちは!
演奏しつつ作編曲しつつ部活動指導員の吉岡です。
勤務校では先日3年生が引退し、新体制での活動がスタートしました。
恒例行事になっている「目標決め」。
これから部活を引っ張っていく2年の生徒だけで決めています。
生徒たちが全員の意見をうまく取り込む方法で決めていたので、その方法と考えたことを書いていきます。
具体的な目標とは
まず、達成できる目標にすることが大切です。
漠然とした言葉を並べるのではなく、達成した自分たちの姿をイメージできるものが良いでしょう。
あと、語呂良く覚えやすいものがいいですね。
思わず人に話したくなるような目標にできたら素敵です。
ちなみに、勤務先では「責任感」「感謝」が人気です。笑
不思議とほぼ毎年入っています。
15文字ぐらい+15文字ぐらいでタイトルとサブタイトルみたいになっていることが多いです。
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目標が決まるまで
実際にやっていた方法を紹介していきます。
各作業に制限時間を決めて取り掛かると、時間内に終えることができます。
また、部員全員が小さめのノートを持ち歩いています。
目標決めのときも、メモしたり書いて意見を整理したりするのに活用していました。
step
1キーワード出し
パートごと、あるいは仲のいいグループに分かれる。
各パート・各グループで目標に入れたいキーワードを出して、黒板に書きだす。
step
2目標候補出し
キーワードを元に各パート・各グループで目標を作ってみる。
作った目標を黒板に書く。
各パート・各グループの代表者が、その目標について理由やポイントを話す。(簡単にプレゼンする)
step
3多数決をとる
顔をふせて挙手し、各パート・各グループの目標の多数決を取る
これですんなり決まれば早いですが、僅差だった場合。
step
1合成、統合して洗練させていく
僅差だった目標候補を挙げ、「いい部分を合成できないか」「この言葉とこの言葉は似ているから統合しよう」など、あらゆる意見を反映する方法を各パート・各グループで考える。
候補は絞られているので、最初よりも大きなグループにまとまって決めても良い。
step
2目標候補出し
新しく練り直した目標を作り、再び出し合う。作った目標を黒板に書く。<br>各パート・各グループの代表者が、その目標について理由やポイントを話す。(簡単にプレゼンする)
step
3決選投票
顔をふせて挙手し、多数決を取る。
教員・指導員のフォロー
生徒主体に
進行も意見出しも生徒が行うことで、自分たちが部活動を進めていく自覚やモチベーションを高められると思います。
教員・指導員は、ちょうどいい言葉が見つからないときに類語を調べたり、進行役が困っている時に助け舟を出したりする程度でした。
また、進行役と一緒に挙手を数えることで、公正さを保証することも出来ます。
幹部を決める参考にも
3年生が引退する前に幹部を決めるやり方もありますが、現在の勤務先では決まっていない状態で3年生が引退します。
8月の3年生引退後、基本的には2年生全員に一日部長をやってもらいます。
学生指揮を決めるために本来は合奏を2チームに分けて2年全員順番に学生指揮をやりますが、今年は新型コロナの影響で合奏ができないので、どうするか考え中です…(汗)
目標決めの様子を見て、
積極的に進めようとする、いい方法を提案する、誰が相手でも対等に接しているなど幹部を決める参考にもしています。
おわりに
誰かが考えた案を単純に多数決で決めるのではなく、「組み合わせる」ことが新鮮でした。
皆の知恵を合わせて部活動の目標を洗練させる、磨き上げる作業は合奏にも通ずるものがあると思います。
大きな影響力を持っていた3年生が引退しスタートした新体制、コロナの影響もあり不安もありますが、これからの活動がますます楽しみです。
それでは、また!