部活動指導員・吹奏楽部

上手い演奏聴いて学ぶって…どうしたらいいんですか?

2021年8月11日

こんにちは!打楽器奏者×部活動指導員の吉岡です。

以前、中学生の生徒からこんな質問を受けました。

生徒
上手い演奏を聴いて勉強するって…結局どうしたらいいんですか?

芸術でもスポーツでも、良いプレイヤーを見て聴いて学ぶとよい、と言われますよね。

質問した生徒は「具体的にどう聴けばいいのか?どう生かせばいいのか?」悩んでいました。

たしかに、授業で教科書を読んでノートをとって…とは違いますよね。

今回は上手い演奏を聴いて勉強するとは具体的にどういうことなのか、まとめていきます!

理想やイメージを手に入れる

「なりたい!」を手に入れるチャンス!

美味しい料理
美味しい料理を作るには?

料理人は舌の経験値が大切

たとえば、「美味しいカレーを作ろう!」と思った時。

レシピ通りに作ったとしても、火加減や材料の質によって出来上がる味は変わってきます。

最終的には自分で味見しながら味を調えていくことになります。

そのためには、まず美味しいカレーの味を知っていないと、美味しく作れません。

料理人は見事な包丁さばき、料理法の知識量だけではなく、何より研ぎ澄まされた舌が重要になってきます。

音楽家は耳の経験値が大切

料理人は舌、味覚。
音楽家なら耳、聴覚ですね。

いい音・いい演奏を知っていると、人間はその理想に近づいていくことができます。

具体的なイメージを持っていれば、自分でそこに向かっていくことができます。

演奏会に行って上手い演奏を聴いて、言葉に出来なくても分からなくてもいいと思います。

いいものを知っていること、体験することこそが重要だと思います。

だから、何度でもいい演奏を聴く価値はあるのだと思います。

一音一音を覚えていなくても、体感したことは身体のどこかで記憶されています。

いいものをパクる

flute
Image by Brenda Geisse from Pixabay

いい部分を取り入れる

こちらはより具体的な収穫です。
すぐに真似できることを探します。

打楽器の場合だと
「そのセッティングの仕方があったか!」
「あんな鳴らし方もできるのか!」
「そんな持ち替えできるのか!」

と具体的な発見があります。

演奏のテクニックのみならず、表現、演出、舞台上での振る舞い、よく聴いて見て「いいな!」を収穫してみましょう!

すぐ真似できないものは、先ほどの「理想・イメージ」としてストックしておけばいいと思います♪

いいな!の理由を考える

演奏が楽しそう→余裕を持って演奏している、リラックスしている

振る舞いがかっこいい→堂々としている、無駄な動きが無い

など、「いいな!」と思った理由を探し、考えます。

具体的に言語化できれば、仲間と共有することも出来て再現する(真似する)こともできますね!

刺激を受けてモチベーションアップ!

ほくろ取ったぞヒャッホー

変化を起こす「刺激」

「いいな!」と思う演奏に出会うとモチベーションが上がりますよね

自分の練習ばかりしていると、自分の音ばかり聞いていると、世界が狭くなりがちです。

他の演奏を聴いて「刺激」を受けることで、きっと何かしら状況に変化が起こるはずです。

上手い演奏を聴くと、自分と比べて辛くなってしまう時期もありました。

しかし、今思えば自己嫌悪やスランプを抜け出すきっかけは「いい音楽を体感したとき」でした。

難しいことは分からなくても、マリオカートでスーパーキノコをとって加速したような感覚でいいと思います!

まとめ

以上、上手い演奏聴いて学ぶって…どうしたらいいんですか?でした!

分からないから、聴かない。
ではなく、少しずつでも何度でも聴いていると、いつのまにか感じ方が変わってくるのだと思います。

頭で理解できていなくても、耳が覚えていたりするものです。

うまく言葉に出来なくても、体感すること感じること「自分の感覚」をぜひ大切にしてみてください。

それでは、また!

  • この記事を書いた人

よしおか りな

埼玉県川越市・新座市を拠点にマリンバや打楽器を演奏したり教えたり、作曲したり、部活動指導員やNPO理事やっている人。場面緘黙の経験やHSP気質を活かしながらお仕事してます。 alla(アラ)はイタリア語で「…のように」を意味します。しなやかに、たくましく、ミネラル豊富でダシにもお茶にもラッコのお布団にもなる…そんな昆布に憧れます。当ブログは硬くなりすぎず、絶妙な歯ごたえと素朴な旨みでお送りしたいと思います。どうぞ、よしなに!

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