当初は会社員の人しか対象でなかった新型コロナウイルスによる休業助成金、個人事業主・フリーランスも対象となりました。
ざっくり言うと、
[box class="box3"]子どものいる家庭には助成金:お金がもらえる
いない家庭には融資(貸付):お金を貸してもらえる[/box]
です。
フリーの音楽家に関係ありそうな助成金・貸付の支援策について現在わかっていることをまとめていきます。
個人事業主・フリーランス向け助成金
以下は 個人事業主・フリーランスで子どものいる家庭のお話になります。
今のところ問い合わせ用のコールセンター(0120-60-3999) が開設されただけで具体的な申請手続については公表されていないようです。
また、フリーランスは申請の際、原則的に発注者からの指示や報酬額などを示す書類が必要とのことです。
個人事業主、なぜ半額?
企業に務める人は一日あたり8,330円の助成金が出ますが、個人事業主やフリーランスは4,100円となっています。
なぜこの金額に設定されたかというと「東京都の最低賃金が1時間あたり1,013円で、その4時間分働いていると仮定した」( 2020年3月11日 東京新聞)そうです。
なぜ個人事業主・フリーランスは一日4時間しか働いてない計算なのでしょう…。
個人事業主・フリーランスへの事業資金 融資(貸付)
あまり演奏家には関係ないと思いますが、生活資金融資(後述)と差別化するためにも載せておきます。
無利子・無担保で設備資金や運転資金への融資を受けられます。
融資の上限額は6,000万円ですが、各種メニューがあるようです。
申請・相談は日本政策金融公庫 事業資金相談ダイヤル0120-154-505 (平日9時~19時)で受け付けています。
詳細は 日本政策金融公庫HP で確認できます。
新型コロナウイルス感染症に関する融資制度の拡充について
個人事業主・フリーランスへの生活資金 融資(貸付)
上記の助成金の対象にならない人や失業した人がいる世帯などを対象に、最大で月20万円を無利子で貸し付ける制度です。
画像は 厚生労働省HP のものですが、各自治体でも準備が進められているようです。
是非お住いの自治体HPなどをチェックしてみてください。
・一時的な資金が必要な人(主に休業された方)は、緊急小口資金により10万円以内、小学校等の休業等の特例は20万円以内 (据置期間1年以内、償還期限2年以内、無利子)
・生活の立て直しが必要な方(失業した方)などは、総合支援資金により単身月15万円以内、2人以上月20万円以内 (据置期間1年以内、償還期限10年以内、無利子)
となっています。
具体的な申請方法は2020年3月18日現在公表されていないので、厚生労働省HPをご確認下さい。
追記:持続化給付金
「事業全般に広く使える給付金」として経済産業省より発表されました。
まだ決定ではなく、お知らせの段階なのでこれから4月末を目途に細かい点を詰めていくようです。
音楽家個人向けにに要点を絞ると、
前年同月比で売上が50%以上減少したと確認できる確定申告書の控えと帳簿が用意できれば申請できる(個人事業者は上限100万円)
ということです。
PDF版はこちら
※持続化給付金については4月最終週ごろ確定・公表となるので、現時点での情報です。
経済産業省HPhttps://www.meti.go.jp/covid-19/jizokuka-qa.htmlでご確認、お問い合わせください。
オンカク様の動画で詳しく、とても分かりやすく解説されています!
・給付内容は?
・誰が申請できるの?
・どうすれば申請できるの?
・気をつけておきたいこと
などの他、今年開業した人についても触れています。
私も確定申告書の控えと帳簿、さっそく用意しました♪
おわりに
対策が出そろってきましたが、今後の動きに注目していきたいですね。
とはいえ、個人事業主・フリーランスは一日4時間しか働いてないと思われているのがモヤモヤします…。
そんな短時間の労働で生活できているなら、世の中もっと個人事業主・フリーランス だらけになっていると思います。
個人事業主・フリーランスも会社員とそう変わらない額の税金を納めるシステムになっていると思うのですが、対応に差が出てくるのは納得いきません。
また、近頃コロナ影響による企業の内定取り消しも話題になり、とても悲しいです。
全部コロナが悪い!と言えばそれまでですが、この個人や一企業の力でどうにもならないことを解決する、良い方向へ進める支援や後押しをするのが国の役割だと思います。
期待できるかと言われたら期待は出来ませんが、動向を追っていきたいと思います。
気分は落ち込みますが、前に進むことを忘れず、できることをやりたいです。
「今だからこそできること」もどんどん見つけていきたいですね。
それでは、また!