残念な人たちに出会った思い出。
記事にして供養しようと思います。
むかーしむかし、あるところに駆け出しの打楽器フリーランス(22歳ぐらい)がいました。
知り合いのアマチュア奏者の方(以下Aさん)にさそわれ、Aさんの職場の同僚2名(初対面)と飲みに行きました。
事件は起こった
飲み会はサラリーマンたちの仕事の愚痴に始まり、私についての話へ。
Aさん「彼女はマリンバや打楽器で仕事してるんですよ~」
友人「へぇ~打楽器ってどんなのやるんですか?」
吉岡「マリンバっていう大きな木琴を弾いたり、オーケストラで演奏したりします。シンバルとか大太鼓とかです!」
相手に伝わるように、言葉を選んで話した。
友1「えっ、シンバルとか大太鼓のプロっているんですか?」
吉「オーケストラにはティンパニ奏者と打楽器奏者がいますよ!」
友2「えっ、だってプロのオーケストラでも打楽器はアマチュアの人とかがボランティアでやってるんでしょ?」
吉「えっ(困惑)」
友1&2「えっ(苦笑)」
吉「いえ、みなさん研鑽を積んできたプロ奏者ですし、ちゃんとオーディションもありm」
友1「いやいやいや、打楽器で生活できるわけないでしょw」
友2「そもそも打楽器の仕事とかプロって存在しないっしょw」
吉「」
・・・今この文章を打っている指が震えています。
思い出すだけでちょっと息苦しいです。ほんとに。
私は口が立つ人間ではありませんし、まず空気を悪くしてはAさん(年上)にも申し訳ないと思い、20代前半の私は適当に苦笑いして受け流すことにしました。
(今の自分だったら落ち着いて真面目に議論する、それでお話にならなければ即帰る)
たしかに、シンバルとか大太鼓とか音を出すだけなら誰でもできるから、簡単だと思われるよなぁ…。
あ!もしや私が真面目なだけで、冗談言ってるだけなのかな?(初対面の割にはきついけど)とも思いましたが、残念なことに友人たちは本気でそう思っているようでした。
苦笑いしながら
「そんなに打楽器が簡単だというなら、お前ら2人オケでシンバル叩いてみろよ!うまくいくわけねーから!!!!!!!!!!」
と心の中で思ったけど、
いざシンバルやらせても本人たちは演奏の違いを感じ取る耳も心も持ちあわせていないから結局意味がないとの考えに至り、余計に悔しくなりました。
空気が芳しくないことを察知した様子のAさん。
クラシックをよく知らない友人2人に、オーケストラの話をアツく語りだしたのですが・・・
A「オーケストラだととても長い曲があって、出番が少ないパートはプロでも途中で演奏者が寝ちゃってることがあるんですよ~!おもしろいでしょ~!」
友「うわあ、マジやる気ねえじゃん!」
Aさんは場を和ませようと、オーケストラを身近に感じてもらおうとしたのかもしれませんが…。
こういった類のこぼれ話は、相手との距離がある場合にその距離を縮め、敷居を下げるために当事者(この場合プロ奏者)が話すから効果があるのであって、アマチュアのあなたが言うと!!!!
私の立場はどんどんなくなっていく!!
なんなのこの会!!
フォローになってねーよ!!
どんな言葉を浴びせられたか正確には思い出せませんが、
(ショックのあまり脳内データが破損している)
とことん馬鹿にされました。
私個人というより打楽器業界全体を。
最後まで存在を信じてもらえませんでした。
振り回されない!
以上、初対面のサラリーマンに私の仕事を否定された話でした。
たしかにサラリーマンの方からしたら、ピンと来ない風変わりな仕事ですよ。
でもさ、なんで愚痴ばかりで自分の仕事に誇り持てない奴らに否定されなあかんの。
仕事に貴賤は存在すると言われるけど、その仕事に情熱かけている人の心に貴賤はないやろ。
ホントはうらやましくて認めたくないだけなのよね、きっと。
…本来はそのサラリーマンたちの心理や今後に活かせるような分析を書く予定でしたが、出来事を文字にしただけでキーボード叩き割りそうになったので、またの機会にします。
まだまだ仙人にも菩薩にもなれない。
よく知らん奴に言われたことは気にしない。
受け止めるのは尊敬する相手からの言葉だけで充分!
情報の取捨選択というやつですな。
ちなみに
一心不乱に進んでいたら、
そういう人に出会う機会がほぼ無くなりました。
いや、気にならなくなっただけかも。
わーい。
素敵な本当に素敵な仲間に囲まれて、
今が一番、しあわせ。
それでは、また次の記事で!