打楽器×部活×ガムラン=!? 吉岡理菜の随想録

始まったらもう止まらないマリンバ!ヴェロシティーズ~リサイタルvol.2.75を10倍楽しむ曲目紹介1

こんにちは!
打楽器の吉岡です!

10月4日(日)のミニリサイタルvol.2.75で演奏する曲目を紹介していきます!

今回は4本マレットで弾くエキサイティングなマリンバソロ「ヴェロシティーズ」についてです。

どんな曲?

4本マレットのマリンバのために書かれた作品で、マリンバらしさ全開、これでもかー!というほどテクニックが詰め込まれています。

この曲の楽譜はタイトル下に(Moto Perpetuo)の表記があります。

これを訳すと常動曲、無窮動、永久機関となるわけで、文字通り最初から終わりまでビッシリ十六分音符が続いています。

息つくタイミング無いです!!!!
ノンストップなんです!!!!
ノンストップなんですが、曲調は変化に富んでいます…!

どんな変化か?
たとえば、楽譜には数小節おきに様々な指示が書かれています。

Con bravura 心を込めて大胆に、素晴らしく達者に
relentlessly with energy and intensityエネルギーと強さを容赦なく
prorompendoあふれだす
delicato「繊細に」「優美に」
tempestoso嵐のような、荒れ狂う
brutale 残忍、凶悪
legato e flautandoなめらかに、フルートのように
articolando 各音をはっきり
con forza e marcatiss 力強さを込めてはっきりと

なんと冒頭2ページの間にこれだけの指示が!
めまぐるしく表情が変わります。

ひたすら変拍子で8分の7、16分の7、16分の6、16分の10…といった感じに変化していきます。中毒性のあるノリです。

マリンバの低音から高音まで、端から端までを駆け巡ります。
強弱もピアノからフォルテシモまで激しく変化します。

腕のみならず、本当の本当に全身を使わないと弾けない曲です…!

ダイナミックかつアクロバティックに進んでいく「ヴェロシティーズ」、動きだけ見ていても面白いかもしれません。
当日の演奏をお楽しみに!

マリンバをはじめたきっかけの曲

(中学生吉岡、指揮者ガン見。笑)

吹奏楽部で打楽器をはじめた中学生のころ。

よく通っていた川越の楽器屋さんでマリンバのCDを見つけました。

吉岡さん(中2)

当時はAmazonでポチる~もYouTube見る~もなく、身近に売ってたマリンバのCDはその1枚だけでした…

初めて買ったマリンバのCDは世界的に活躍されるマリンバ奏者、三村奈々恵さんのデビューCDでした。
初めて聴くマリンバのソロにすっかり魅了、圧倒されました。

2曲目に収録されているのが「ヴェロシティーズ」で、好きすぎて何度も何度も繰り返し聴いていました。

この曲が、数あるパーカッションの中でも「マリンバ」を選んで勉強するきっかけになりました。

実は以前もこの曲に挑戦していました。
ちょっと恥ずかしいですが当時の演奏を公開します。

しばらく弾かずにいましたが、今回は8年ぶりのリベンジをしたいと思います!

当時は必死過ぎて、本当に勢いしかないです。。。
画質も音も悪く、演奏も必死なだけなので…BGM程度に聞いてくださいね。苦笑

曲について

作曲者のJ.シュワントナー氏はアメリカの作曲家・教育者です。

吹奏楽ファンにとっては、打楽器を山ほど使う吹奏楽曲「・・・そしてどこにも山の姿はない」でおなじみの作曲家だと思います。
ギターの演奏がきっかけで音楽の道へ進んだそうです。

ちなみに初演のマリンバ奏者R.H.スティーヴンス氏は「スティーヴンスグリップ」の考案者です。(海外で主流の持ち方)

4本の独立に特化したスティーブンスグリップを想定して書かれているため、トラディショナルグリップで挑むには難所だらけです。
その分、とてもいい修行になります…!

そもそも4本マレットってどう持ってるの!?気になる方はコチラ

まじめな解説(9/18追記)

大学卒業したころに書いた真面目な解説が出てきたのでのせます!

Velocityの意味を和訳すると(運動・動作の)速力、速度、(作用・反応などの)速さ、すみやかさとなる。

この言葉は主に無生物に対して使われる。この楽曲は最初から最後まで一定したテンポで16分音符が途切れることなく続くが、様々な速力や速度を感じさせる。これは、同じ16分音符であっても16分音符2~5音ずつといったグルーピングの音数の増減によって大きく左右されていると考えられる。

音程に目を向けてみると、完全4度は主に下行型で見られ、反対に短3度・長3度は上行型で見られる。そのため、上行の際は階段を1段ずつ駆け上がっていくようであるが、下行するときは数段を抜かして降りているかのような感覚を与えている。

一方、完全5度は比較的長く安定したフレーズにおいて上行型・下行型共に現れ、先ほどの速度の変化とは対照的に用いられている。以上を踏まえ、速度・速力感のほか響きの変化にも焦点を合わせ、演奏したいと思う。

当日をお楽しみに!

以上、J.シュワントナー作曲のヴェロシティーズについてでした!

引き続き曲目紹介をしていきますのでお楽しみに~!

それでは、また~!

ミニリサイタルについてはこちら

recital3_mini2020年10月4日(日)吉岡理菜パーカッション ミニリサイタルvol.2.75@川越

曲目紹介その2

マリンバで聴くチェロ組曲第1番~リサイタルvol.2.75を10倍楽しむ曲目紹介2

曲目紹介その3

ビー玉×カリンバ×スネアドラムの「SyNc」~リサイタルvol.2.75を10倍楽しむ3

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