サクッと手軽に読める打楽器お役立ち情報

「サーカスハットマーチ」打楽器のポイント~スコアから読み解く2022吹奏楽コンクール課題曲4

こんにちは!打楽器の吉岡です!

今回は2022年度吹奏楽コンクール課題曲IV「サーカスハットマーチ」について演奏のポイントをまとめていきます。

曲全体

「サーカス小屋のマーチ」ということで、雰囲気が目まぐるしく変わる賑やかな行進曲です。

明るく軽快なノリとサウンドで演奏する部分、打楽器がほぼ休みになる穏やかな中間部、とメリハリをつけて演奏していきたいですね。

中間部以外は打楽器のリズムが細かいこともあり、パート譜の情報だけで演奏していると騒がしくなってしまう危険性もあります。

打楽器と管楽器が分離した演奏にならないように、打楽器も「息」を使って鳴らすイメージを持って演奏していきましょう!

この部分は打楽器らしさ20%、管楽器に溶け込んでる度80%、など音や場面によって使い分けができるとより表現の幅が広がると思います。

Perc.1 スネアドラム

スティックが置いてある小太鼓
Image by flockine from Pixabay

スネアはテンポキープの役割を持ちながら、様々な役割を任されています。

時には低音楽器と一緒、時にはフルート・クラリネットと一緒に動いていたり。

ストロークの種類や打つスピードを使い分けて、スタッカートやテヌートなどのアーティキュレーションを繊細に表現していきましょう!

アクセントは「強く」だけではなく、「濃く」「深く」とも考えることができます。

自分が普段の会話で話すときに軽くアクセントをつけるようなイメージを持って演奏していきましょう!

ロールしやすいスティックがある!?

スティックの選び方と種類・特徴【吹奏楽部のための】

イントロ

低音楽器の音に注目してみましょう。

1小節ごとにC・Des・E~と上がっていっています。

同じフォルテ、同じ1拍目の四分音符でも、小節ごとに管楽器と一緒にワクワクが増していくと素敵ですね。

スネアだけども音程を出す、ハーモニーに参加するつもりでたたいてみると、うまく盛り上げられると思います。

アクセントの音はただ「強く!」にならないように、音を「まとめる」「集中させる」「濃くする」ようなイメージで演奏してみましょう。

打楽器アンサンブル、音色に変化をつけるには?まず4種類!

A~B

管楽器と「馴染ませる」部分と、打楽器らしく「目立つ」部分のメリハリをつけていきましょう!

ホルンが一緒に裏打ちしています。

自分もホルンのハーモニーに参加している気分で、軽快に裏打ちしていきましょう!

裏打ちについての記事

誰でもすぐできる!裏拍の仕組みと練習方法

「点」の音楽にならないように、音価(音の長さ)の違いも感じながら演奏していきましょう!

声に出してみると分かりやすいですが、「ターウッタターウッタ」と「タッウッタタッウッタ」だと全く印象が変わります。

(「ターウッタ」の方が長い音にエネルギーが多く感じられ、「タッウッタ」だと全て同じエネルギーに揃えられていることになります)

打楽器の八分音符+八分休符と四分音符は同じなのか?

打楽器は「点?」休符の話

C~E

Cは2小節ごとにダイナミクス・楽器の組み合わせが大きく変化します。

「ピアノ」で音量を小さくしても、テンポはもちろん推進力や勢いが弱まらないように注意していきましょう!

存在感のあるピアノとは?

小さい音が苦手!打楽器の「ピアノ」のコツとは?

F前のコンマ、これ何?

ダブルスラッシュではなく〇〇〇ー〇!?楽譜のコンマ「 ’」「 // 」どう演奏すればいいのか?

F

2種類のアクセントが出てきます。3拍目のキメはただ強い音にならないように、管楽器と一緒にハモっている感覚を忘れずに弾いていましょう!

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

ほとんどの場合ロールしている最中はどこかのパートが動いています。

55小節や59~61小節は一緒に伸ばしているパートをよく聴いて、スネアもハーモニーに参加するようにロールしていきましょう!

打楽器、フォルテピアノ+クレッシェンドのコツ3つ

G

テンポが変わり、Grandioso(グランディオーソ)の音楽が始まります。

スコアを見ても全音符・二分音符や四分音符といったシンプルな楽譜になっています。

この幅広い音楽の外枠を支えるのが打楽器パートの役割になってくるので、堂々と三連符・八分音符のキャラクターとたたき分けていきましょう!

音楽を座標化して演奏にメリハリを!いま出してる音、どのへん?

H

Hからの「タッザータッザー~」のパターンはマーチの裏打ちで一番華やかなタイプ。

バスドラムとシンバルのビートを感じながら盛り上げていきましょう!

Hの5小節目でパターンが変わっています。

なぜか。

単純に「メゾフォルテになったから」というだけではなく、この部分はB-durにない音「Ges」が1小節間響くことで、一瞬ふわっとB-durから離れます。

このようにして音の強弱や刻みのパターンはハーモニーとも深く関連していますので、ぜひ全体のハーモニーを感じながら演奏してみてください。

77小節目3~4拍めや、78小節目の十六分音符でのクレッシェンドはこだわりポイント!

クレッシェンドの頂点直前の十六分音符は左手になることが多いので、弱くならないようにして目的地にしっかり到達できるようにしていきましょう!

かっこいいクレッシェンドのコツとは?

打楽器、フォルテピアノ+クレッシェンドのコツ3つ

I

ホルンやテナーサックスの動きと一体感を持ちつつ、くっきりとリズムを出していきましょう!

Iは曲のラストにふさわしいエキサイティングな5小節間です。

1小節ごとに和音がダイナミックに変化しているので、次に響くハーモニーを予測しながら管楽器と一緒に歌うつもりで演奏していきましょう!

Perc.2 バスドラム

低音パートと意気投合しましょう!

それからシンバルとバスドラムは切っても切れない「ニコイチ」です。

シンバルの華やかさをバスドラムの低音で支えていきましょう!

基本的に音量はシンバル<バスドラムだとブレンドしやすいです。

ティンパニとの一体感も大切です。

アクセントは「強く」ではなく、「濃く」「深く」とイメージしたほうが良さそうです。

打面だけではなく裏側の皮も振動することを意識して、低く頼もしい音で演奏していきましょう!

四分音符は四分音符だけど…?

シンプルなリズムでノリよく!って、どういうこと!?

イントロ

低音楽器の音に注目してみましょう。

1小節ごとにC・Des・E~と上がっていっています。

同じフォルテ、同じ1拍目の四分音符でも、小節ごとに管楽器と一緒にワクワクが増していくと素敵ですね。

バスドラムだけども音程を出す、ハーモニーに参加するつもりでたたいてみると、うまく盛り上げられると思います。

練習時にチューバの左側で一緒に演奏して、息の使い方やブレスを真似してみるのもオススメです。

アクセントの音はただ「強く!」にならないように、音を「まとめる」「集中させる」「濃くする」ようなイメージで演奏してみましょう。

打楽器アンサンブル、音色に変化をつけるには?まず4種類!

A~B

イントロと同じく、低音パートを歌えることが大切です。

一打一打で音楽を前へ進めていくつもりで演奏してみてください。

「点」の音楽にならないように、音価(音の長さ)の違いも感じながら演奏していきましょう!

声に出してみると分かりやすいですが、「ターウッタターウッタ」と「タッウッタタッウッタ」だと全く印象が変わります。

(「ターウッタ」の方が長い音にエネルギーが多く感じられ、「タッウッタ」だと全て同じエネルギーに揃えられていることになります)

打楽器の八分音符+八分休符と四分音符は同じなのか?

打楽器は「点?」休符の話

音のスピード感やミュートの加減などを工夫して、是非たたき分けていきましょう!

(人によっても、楽器によってもやり方は変わってきます!)

バスドラムはスネアドラムと共にテンポキープの要(かなめ)になります。

メトロノームを裏打ちor2&4拍めで鳴らして練習して、テンポキープ力を磨いていきましょう!

【管楽器も初心者も】メトロノームをアフタービートで鳴らして安定したテンポ感へ!

C

Cは2小節ごとにダイナミクス・楽器の組み合わせが大きく変化します。

「ピアノ」で音量を小さくしても、テンポはもちろん推進力や勢いが弱まらないように注意していきましょう!

存在感のあるピアノとは?

小さい音が苦手!打楽器の「ピアノ」のコツとは?

アクセントの付いた音には「スピード感」が求められることがあります。

コツをつかむには色々な方法がありますが、音のスピード感は打面を手で押して空気穴から出てくる風を速くする練習がおススメです。↓

音のスピード・深さって何?太鼓を押して感覚をつかもう!【初心者おすすめ】

E

一緒に動いているチューバにはスタッカートが、コントラバスはピチカートで弦をはじいて演奏しています。

バスドラムも軽快にコンパクトにまとめるつもりで演奏していきましょう!

最初の4小節間は休符を挟みますが、4拍目→1拍目の推進力を大切にしていきます。

休符も空振りでたたいてみるとコツがつかめると思います。

メロディが安心して演奏できるように、静かでも存在感のある低音で支えていきましょう!

小さい音が苦手!打楽器の「ピアノ」のコツとは?

F前のコンマ、これ何?

ダブルスラッシュではなく〇〇〇ー〇!?楽譜のコンマ「 ’」「 // 」どう演奏すればいいのか?

F

2種類のアクセントが出てきます。3拍目のキメはただ強い音にならないように、管楽器と一緒にハモっている感覚を忘れずに弾いていましょう!

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

G

テンポが変わり、Grandioso(グランディオーソ)の音楽が始まります。

スコアを見ても全音符・二分音符や四分音符といったシンプルな楽譜になっています。

この幅広い音楽の外枠を支えるのが打楽器パートの役割になってくるので、低音楽器と一緒に堂々と音楽を前に進めていきましょう!

H

Hの5小節目でメゾフォルテになっています。

なぜか。

この部分はB-durにない音「Ges」が1小節間響くことで、一瞬ふわっとB-durから離れます。

このようにして音の強弱やアクセントはハーモニーとも深く関連していますので、ぜひ全体のハーモニーを感じながら演奏してみてください。

I

シンバルとの一体感を持ちつつ、くっきりとリズムを出していきましょう!

Iは曲のラストにふさわしいエキサイティングな5小節間です。

1小節ごとに和音がダイナミックに変化しているので、次に響くハーモニーを予測しながら管楽器と一緒にハモるつもりで鳴らしていきましょう!

Perc.3 シンバル

合わせシンバル

シンバルとバスドラムは切っても切れない「ニコイチ」です。

バスドラムの低音に乗っかって、華やかに鳴らしていきましょう!
(基本的に音量はシンバル<バスドラムだとブレンドしやすいです。)

アクセントは「強く」ではなく、「濃く」「深く」とイメージしたほうが良さそうです。

スネア・バスドラムに比べるとシンバルは出番が少ないですが、音楽を華やかに盛り上げる役割をもっています。

常に管楽器のハーモニーに参加するつもりで演奏していきましょう!

合わせシンバル、いい音を出すには?

合わせシンバル(クラッシュシンバル)をイイ音で鳴らすための基本3つ

イントロ

低音楽器の音に注目してみましょう。

1小節ごとにC・Des・E~と上がっていっています。

同じフォルテ、同じ1拍目の四分音符でも、小節ごとに管楽器と一緒にワクワクが増していくと素敵ですね。

シンバルだけども音程を出す、ハーモニーに参加するつもりでたたいてみると、うまく盛り上げられると思います。

6小節目4拍目の四分音符は次の小節のバスドラムに受け渡すアウフタクトのように感じてみましょう。

A~B

バスドラムと一体感を持って演奏していきましょう!

18小節目4拍めにはアウフタクトがあります。

そこから次のトゥッティの音楽は始まっていますので、中低音やバスドラムと一緒に4拍目→1拍めのアウフタクト感を大切にしていきましょう

四分音符は四分音符だけど…?

シンプルなリズムでノリよく!って、どういうこと!?

C

アクセントの音はただ「強く!」にならないように、音を「まとめる」「集中させる」「濃くする」ようなイメージで演奏してみましょう。

打楽器アンサンブル、音色に変化をつけるには?まず4種類!

31小節目のトライアングルを角の上下を使って演奏する場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

手首を傾けて上下たたきやすく!

コツは手首を〇〇るだけ!?トライアングルのロールを攻略!

構え方次第で劇的にたたきやすくなる!

「三角の中に指揮者」は間違い!?トライアングルの持ち方・構え方

E

バスドラムや低音楽器と一緒に「トン、トントン」とリズムを作るイメージで、曲調に合ったdolce(ドルチェ:甘くやわらかな)音色で鳴らしていきましょう!

F前のコンマ、これ何?

ダブルスラッシュではなく〇〇〇ー〇!?楽譜のコンマ「 ’」「 // 」どう演奏すればいいのか?

F

2種類のアクセントが出てきます。3拍目のキメはただ強い音にならないように、管楽器と一緒にハモっている感覚を忘れずに弾いていましょう!

56小節目の3拍目は低音楽器の「G」、58小節目は「A」の音を出すつもりで演奏してみるといいかもしれません。

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

59小節目60小節目は同じアクセントの付いた全音符ですが、全体のハーモニーは半音上がって輝き・テンションを増していきます。

シンバルも1発目と2発目で輝き・テンションの違いを出していきましょう!

あたたかい音を出したい!

サスペンデッドシンバル(サッシン)の音色の変え方【動画つき】

G

テンポが変わり、Grandioso(グランディオーソ)の音楽が始まります。

スコアを見ても全音符・二分音符や四分音符といったシンプルな楽譜になっています。

この幅広い音楽の外枠を支えるのが打楽器パートの役割になってくるので、ハーモニーを感じつつ堂々と音楽を前に進めていきましょう!

H~I

バスドラムとの一体感を持ちつつ、シンバルらしいゴージャス感を出していきましょう!

Iは曲のラストにふさわしいエキサイティングな5小節間です。

シンバル一発ごとに和音が変化しているので、一音一音の和音の変化を感じながら鳴らしていきましょう!

Perc.4シロフォン

こおろぎのシロフォン

フルートやクラリネットと同じ動きをしていることが多いです。

まず、スコアからアーティキュレーションを書き写しましょう!

打つスピードや弾き方を使い分けて、スタッカートやテヌート、スラーなどのアーティキュレーションを繊細に表現していきましょう。

打楽器は叩けば音が出ますが、1音1音を歌うことが音楽的な演奏に繋がっていきます。

鍵盤打楽器も1音1音を歌うつもりで弾いていきましょう!

鍵盤打楽器で歌う…?

鍵盤打楽器で歌う…?

マレット選びも実力のうち!

マレット シロフォン・グロッケンおすすめマレット

イントロ

4小節目はシロフォンは「ター タタタタタタ」同じ動きの管楽器は「ター タアアンタッタッタッ」とタンギングしています。(分かりにくくてすみません)

打つスピードや弾き方を使い分けて、シロフォンでもスタッカートやスラーを表現していきましょう!

打楽器でスラー、アーティキュレーションはつけられるのか?

5小節目の十六分音符、木管楽器はスラーで吹いています。

木管楽器はスラーで吹くときは息を流したまま指で音を変えているため、「タラララララララ~」と聞こえます。

ここのシロフォンをただ基礎練習のように叩くと「タタタタタタタタ~」と、「連打」のように聞こえてしまい、木管楽器の演奏とかけ離れてしまします。

息で「かざぐるま」を回し続けるようなイメージで軽く演奏できると一体感が生まれます。

A~B

Bの1・2小節目と5・6小節目の動きはほぼ同じですが、最初は木管楽器でシロフォンに近い高い音、次はホルン・トロンボーンなので音域や音色が全く異なる楽器と一緒に演奏することになります。

同じ動きのパートがどんな吹き方をしているか観察して、シロフォンでも表現していきましょう!

2本マレットの持ち方2種類を試してみよう!

シロフォンやグロッケン・2本マレットの持ち方2種類

C~E

アクセントの音はただ「強く!」にならないように、音を「まとめる」「集中させる」「濃くする」ようなイメージで演奏してみましょう。

F前のコンマ、これ何?

ダブルスラッシュではなく〇〇〇ー〇!?楽譜のコンマ「 ’」「 // 」どう演奏すればいいのか?

F

トランペット、スネアと一緒に華やかに演奏していきましょう!

中低音の動きと掛け合いをするように58小節目、59小節目、60小節目と3拍目の裏からフレーズが始まるように演奏すると、合わせやすくなります。

ロールで困ったときは!

シロフォンやマリンバなど鍵盤打楽器のロールのコツ

H

イントロで書いたことと同じく、打つスピードや弾き方を使い分けてシロフォンでもスタッカートやスラーを表現していきましょう!

76小節目の3拍目は裏拍から入り直すようにします。(トランペットもこのタイミングで加わります)

ロールが上手くつながらない時はこちらの記事を参考にしてみてください。

マリンバ・シロフォンの和音ロールが繋がらない!コツと練習方法

I

Iは曲のラストにふさわしいエキサイティングな5小節間です。

シロフォンは最初2小節間Fの音のままですが、1小節ごとにダイナミックに和音が変化しているので、全体のハーモニーを感じながら演奏していきましょう!

Perc.5 グロッケン

フルートやクラリネットと同じ動きをしていることが多いです。

まず、スコアからアーティキュレーションを書き写しましょう!

打つスピードや弾き方を使い分けて、スタッカートやテヌート、スラーなどのアーティキュレーションを繊細に表現していきましょう。

打楽器は叩けば音が出ますが、1音1音を歌うことが音楽的な演奏に繋がっていきます。

鍵盤打楽器も1音1音を歌うつもりで弾いていきましょう!

鍵盤打楽器で歌う…?

鍵盤打楽器で歌う…?

マレット選びも実力のうち!

マレット シロフォン・グロッケンおすすめマレット

イントロ

ロール=「連打」ではなく、「音を伸ばす」ことを忘れずに!

シロフォンやマリンバなど鍵盤打楽器のロールのコツ

4小節目はグロッケンは「ター タタタタタタ」同じ動きの管楽器は「ター タアアンタッタッタッ」とタンギングしています。(分かりにくくてすみません)

グロッケンであっても、打つスピードや弾き方を使い分けて、スタッカートやスラーを表現していきましょう!

打楽器でスラー、アーティキュレーションはつけられるのか?

アクセントの音はただ「強く!」にならないように、音を「まとめる」「集中させる」「濃くする」ようなイメージで演奏してみましょう。

打楽器アンサンブル、音色に変化をつけるには?まず4種類!

A~B

Bの1・2小節目と5・6小節目の動きはほぼ同じですが、最初は木管楽器でシロフォンに近い高い音、次はホルン・トロンボーンなので音域や音色が全く異なる楽器と一緒に演奏することになります。

同じ動きのパートがどんな吹き方をしているか観察して、シロフォンでも表現していきましょう!

2本マレットの持ち方2種類を試してみよう!

シロフォンやグロッケン・2本マレットの持ち方2種類

C

Cは2小節ごとにダイナミクス・楽器の組み合わせが大きく変化します。

「メゾピアノ」でも、テンポはもちろん推進力や勢いが弱まらないように注意していきましょう!

存在感のあるピアノとは?

小さい音が苦手!打楽器の「ピアノ」のコツとは?

D~E

Dからはメロディにdelicato(デリカ―ト:繊細に・優美に)、Eからはdolce(ドルチェ:甘くやわらかな)指示が書かれています。

グロッケンも曲調に合った音色で鳴らしていきましょう!

F前のコンマ、これ何?

ダブルスラッシュではなく〇〇〇ー〇!?楽譜のコンマ「 ’」「 // 」どう演奏すればいいのか?

F

2種類のアクセントが出てきます。3拍目のキメはただ強い音にならないように、管楽器と一緒にハモっている感覚を忘れずに弾いていましょう!

サスペンデッドシンバルのクレッシェンドは音楽を盛り上げると共に、次の場面へ繋げる役割を持っています。

61小節からのクレッシェンドの終わりの音(目的地)がどんな音楽になっているか?
どんなハーモニーが鳴っているか?

意識して演奏していきましょう!

サッシンロールのコツ

サスペンドシンバル(サッシン)のコツと練習方法・ロール編

G

テンポが変わり、Grandioso(グランディオーソ)の音楽が始まります。

スコアを見ると、それまでのリズミカルな音楽に対して、Gからは全音符・二分音符や四分音符といったシンプルな楽譜になっています。

また、一緒に動いている木管高音はスラーで演奏していますので、それまでの雰囲気との違いをはっきり出していきましょう!

H~I

Iは曲のラストにふさわしいエキサイティングな5小節間です。

一小節ごとのダイナミックな和音の変化を感じながら、演奏していきましょう!

終わりに

以上、2022年度課題曲IV「サーカスハットマーチ」の打楽器演奏のポイントでした!

スコアを読み込むことで、
「どう演奏したらいいか?」
「この音にはどんな役割があるのか?」

知ることができます。

スコアや楽譜の読み解き方はこちらの記事を参考にしてみてください。

伴奏はつまらない?役割が分かれば伴奏も最高に楽しい!

激しく爆発するスコア譜 打楽器の出番少ない!つまらない!いやスコアを読めばきっと面白くなる!

また、「打楽器の音が大きすぎる!小さくしろ!」「管楽器と混ざらない!」問題については以下の記事を参考にしてみてください。

打楽器うるさい問題、弱くたたくだけでは解決しない!?~管楽器とブレンドする方法

それでは、また!